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今回紹介いたしますのはこちら。

「無能なナナ」第7巻 原作・るーすぼーい先生 作画・古屋庵先生 

スクウェア・エニックスさんのガンガンコミックスより刊行です。


さて、ついに自分のしてきたことの誤りに気付いてしまったナナ。
絶望のどん底に戦い落されてしまったナナ、果たして彼女はどうなるのでしょうか……



「委員会」にいつ処分されてもおかしくない立場になってしまったナナ。
ですがそこにやって来た橘ジンが明かしたある事実のおかげもあり、なんとかその危機を逃れることができました。
そんな激動の日から一夜明けた日。
ナナはジン、そしてなぜかナナの側に残ったモエとともに、戦いの犠牲……無駄に作ってしまった犠牲者を弔っていました。
ですがジンは、神父でも僧侶でもない自分たちがこんなことをしてもボウトクでしかない、ときっぱりと言い切ります。
ナナはというと……私の地獄行きもとっくに決まっていますから、と覚悟を決めているかのような言葉でそれに答えました。
自分がしでかしてしまったことに激しい後悔を現していたナナですが、一夜明けてみるとかなりその気持ちは落ち着いているようです。
それというのも、昨日の一連の流れの中でわかった、ある真実のおかげ。
ジンの能力は、その者の持つ能力ごと他人に変身できる、というもの。
ですがその相手が生きていなければならないと言う縛りがあるのです。
だと言うのに、ジンが昨夜変身したのは、ナナがこの島で最初に殺したはずの中島ナナオのそれだった……!!
つまりそれは、あの中島ナナオが生きている、という事!!
今まで様々な人物を殺めてきたナナですが、今まで殺してきたもののほとんどは、大なり小なりの悪事を働いてきた、悪人と呼んでも差し支えない者達でした。
ですがナナオに関しては、何一つ悪事らしい悪事をしていないように見えた、全くの善人……
そんなナナオだけが生きていた、というのが……都合のいい考えかもしれませんが、髪の導きとでも言うような奇跡を感じてしまいます。
ナナオが生きていることを自分の目で見て、これからは幸せに暮らせるように自分なりにできることをしたい。
それが、ナナの生きる意味となったのです。
ナナが気力を取り戻した理由はもう一つあります。
それは、
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戦うべき相手と、守るべきものがものが明確になったと言う事……!
ナナは今まで以上に孤独な戦いをする決意を固めたのです!

そんなところで、モエはそそくさとその場を離れて行こうとしました。
ですがジンはそれを許しません。
モエの密告のせいで、犠牲者が増えたと言うことをジンは知っています。
ですから、このまま何のおとがめもなく見逃せば、また命惜しさに裏切り行為をするかもしれない、創刊型のでしょう。
モエの方もただならぬジンの雰囲気を感じ取り、すかさず弁明。
きっちり仕事をすればお婆ちゃんに合わせてくれるって言われた、と怯えながら告げるモエに、ナナもゆっくりと近づいて行きます。
そんなナナに、ジンはこれから強大な敵に挑むんだから、足手まといの蝙蝠は処分すべきだ、と耳打ちし……
ナナはモエに尋ねました。
お婆ちゃんの事を考えるなら、あちら側に残るべきだったはず。
何故こちら側に残ったのかを聞いてみると……
ナナが死体を処理するのを手伝ってほしいと言われたから、なんとなく残った、というのです。
なんとなくなこった……つまりそれは、何も考えていない、ということでしょう。
そんなモエにナナは……
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手を差し伸べたのです。
私もそうでしたよ。
パパとママを殺したのは人類の敵だと教わっていました、殺人が正義だと何も考えずに従っているのが楽でした。
モエちゃんと先輩はわたしの裏も表も知っています。
無意味な殺人を繰り返してきたからこそ、これ以上つながりを切り捨てたくないんです。
仲間だと思ってます。
そう言って二人は手を取り合いました。
そしてそれを見て、ジンは不敵に笑います。
本当にモエくんを殺そうとしたらどうしようかと思ったよ。
どうやらジンはナナのことを試したようです。
試される、というのは気持ちのいいものではありませんが……ともかく、これで三人は晴れて「仲間」になったと言えるでしょう!

重力を操る少年、ヒカル。
彼はナナに敗北し、その心をへし折られてしまっていました。
ですがナナによって目覚めさせられてしまった彼の中の鬼は、大人しくしてくれてはいないようで。
何も知らない少女を、その能力の毒牙にかけようとするのです!!
全部ナナが悪いんだ!!
そう叫んで、力を振るおうとした瞬間のことでした。
突然、背後から何者かが彼の頭を鷲掴みにしたのです!
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すると……なぜかヒカルの力はとたんに消え失せてしまいました。
その何者かは、ヒカルを思いきり地面にたたきつけます。
そしてゆっくりとヒカルに近づきながら、ナナちゃんがなんだって?全部アイツのせいだとかなんとか、知ってることを話すんだ、と問いかけてきました。
もはやナナの名前を聞くだけで拒否反応の出る、ヒカル、知らない、来るな!と能力を使おうとするものの……やはり能力は発揮されません。
その何者かは言うのです。
みんなの前で見せただろう、忘れたのかい?
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僕の前ではお前らは無能なんだよ!
……その何者かは……別人のように変わり果てた……中島ナナオだったのです!!




というわけで、意外な人物の登場となった今巻。
ナナの目覚めにより、戦う相手と守るべき相手がはっきりとした、はずでした。
ですそこは流石のるーすぼーい先生というべきでしょうか、物語をあっさりと単純化はしてくれないようです!
このナナオ、とても以前の正義感だった彼と同じ人物とは思えないほど変わってしまっています。
ナナにとっては守るべき存在ではあっても、彼にとってのナナは憎むべき出来でしかないと考えているようで。
あの最初の事件の後、彼には何があったのでしょうか。
運よく生き延びた、というだけではないであろう、「その後」。
そして、今の彼の目的……
それらが明かされる時、物語はまた一歩進むのかもしれません!!

そんなナナVSナナオが始まる……と思われた今巻ですが、ナナがただものではない事を良く知っているナナオもそう慌てて襲ってきたりはしないようです。
この後、またも望まない能力者たちとの戦いが繰り広げられることになってしまいます。
……が、その戦いも今までとは毛色が違うようで……
新たなステージに足を踏み入れてしまった本作。
果たしてこの戦いはどうすれば決着がつくのでしょうか。
そしてその決着は、ナナの望むものになるのでしょうか……
無情なる戦いは、まだまだ続くことになりそうです。



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!