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今回紹介いたしますのはこちら。

「怪異と乙女と神隠し」第2巻 ぬじま先生 

小学館さんのビッグコミックスより刊行です。


さて、変若水の力を得てしまった小説家志望の女性・薫子が、奇妙な力を持つ化野蓮とその妹・乙とともに、怪異を探し求めることになってしまった本作。
薫子は変若水の「若返り」の力を使って、乙の通う女学校に潜入。
そこで早くも「ヨダレカケ」なる怪異と出くわすのですが……?



生徒たちに人気の女教師、畦目。
その日も生徒たちに明るく挨拶をかわしながら廊下を歩いていたのですが、その道中で奇妙な音を聞きつけました。
誰かがトイレで何か騒いでいるようです。
中に入ってみますと、トイレの個室が何やらあかないように滅茶苦茶にテープなどで留められていまして、その中に閉じ込められた誰かが騒いでいる様子。
慌ててそれをはがして中を確認しますと、そこには変若水の力で若返っている薫子の仮の姿、若作がいるではありませんか。
肩を貸さないとまともに歩けないほど衰弱してしまっている若作、畦目はすぐに一つの可能性に思い当たりました。
その事を問いかけてみると、若作は……いじめられてなんかないって思いたかった、自分が認めなければいじめじゃなくなると思っていた、それに先生に行っても何も変わらないとわかっていた、とうつむきながら語りまして……
畦目はそれを聞きますと、そっと屈みこみ、こんなことをつぶやき始めます。
やっぱり駄目ね、加害者を狙っても終わらない、発想の転換が必要だわ。
休ませてあげなきゃ、口実は私が作ってあげる。
そう言うと、畦目は若作の影に舌を這わせようとするのですが……
その瞬間、影が
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いや、若作の体が幼い子供ほどに縮んだではありませんか!
その瞬間、蓮が現れ、畦目を強引に引き起こします。
そこまで、今後床なめは禁止ですよ。
そう語りかけてくる見知らぬ男子に、そして突然現れたように見える幼い女の子に戸惑う畦目。
そんな畦目の前で、幼い子供は畦目の知る「若作」の姿へと戻って行きました。
目の前で一人の女性の年齢がみるみる変化していく。
そんな不可思議な出来事を目にした畦目ですが……不可思議な力を持っているのは、畦目も同じです。
そう、彼女こそがヨダレカケの犯人。
おそらくその力の源は……「牛鬼」。
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比較的有名な妖怪ですが、こんな能力を持つという伝承があることはあまり知られていないのではないでしょうか。
牛鬼に影をなめられたものは、突如唾液を垂れ流し、火が点いた様に体が熱くなって死に至る。
それはまるで、連続して怒っていた怪異、ヨダレカケそっくりではありませんか。
効けば被害者が出ていた現場はいずれも、窓や照明などの強い光源がある場所。
さらに、ヨダレカケを発症した人物は、周囲と軋轢があるような人物ばかりだったと言います。
それらから推理し、蓮は思い当たったのです。
牛鬼の力で、いじめの芽を刈り取るものがいる、と!
そしてさっそく実行した罠に、畦目はまんまとかかったと言うわけです。
犯人が特定できたところで、さらなる原因を探るため、畦目を「嗅ぐ」蓮。
すると原因は、畦目のつけている髪飾りにあることがわかりました。
それさえ手放せばすべて丸く収まる。
そう言って髪飾りを外そうとする蓮ですが、畦目は悲鳴を上げて全力で拒否し、抵抗するのです!
なんで、どうして先生の邪魔をするの?
そう言って大事そうに髪飾りを抱え込む畦目に、若作……もとい、薫子は説得を試みます。
私も最近おかしな減少に巻き込まれまして、願望を怪異が実現してくれたんです。
でも怪異に頼ったからゆがみが出ました、先生の願望はいじめをなくしたい、ですよね?
けど生徒を傷つけたら本も込まないじゃないですか。
怪異を手放してください、焦ってもそう簡単にいじめはなくなるものじゃない、時間をかけて悩みを聞いて少しずつなくしていきませんか?
先生ならきっとできると思うんです。
畦目は、薫子の言葉を聞きながら、髪飾りに口をつけ、何やら口に含みました。
そして、大人しく髪飾りを外し、渡すそぶりを見せながらこう言いました。
あなたの言うう通り時間をかけて取り組むべきよね、でもどうして「いじめは簡単になくならない」なんて言うのかしらね。
今いじめられてる子にそんな悠長な時間はないのに。
そう言い終わった瞬間、畦目は薫子を引き寄せ、
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その頬をぺろりと舐めました。
……舐められたものは突如唾液を垂れ流し、火が点いた様に体が熱くなって、死に至る……
直後、
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薫子の上半身は激しい炎に包まれて……!!!



というわけで、ヨダレカケ編がクライマックスを迎える今巻。
影をなめた相手をヨダレカケにして昏倒させることができる「牛鬼」だと思われていた畦目ですが、直接舐めることでまさか燃え上がらせることまでできるとは。
犯人を追い詰めたと思った矢先の、突然の大ピンチ。
このまま薫子はリタイアさせられてしまうのでしょうか?
予想以上の力を持つ畦目に、蓮の打つ手はあるのでしょうか?
急転直下のヨダレカケ編、この後も様々な真実の判明などの見どころが満載のまま、怒涛の決着へとなだれ込んでいくのです!!

そしてその後、すこしばかりの今後の展開に備えた短編が描かれてから新シリーズへ!
新キャラクターも登場する新シリーズも、一筋縄ではいかない怪異が控えているようで、こちらも見逃せない内容になっております!

そんなオカルティックバトル的な展開が楽しめる本作ですが、サービスシーンも用意されております。
いろいろと大きな女の子を得意としているぬじま先生ですが、今巻ではいろいろと小さい女の子も取り揃えて(?)おります!
彼女達の魅力的なシーンもふんだんに楽しめますが……お風呂回では入浴という肝心のシーンが描かれておりません。
が!それはあくまで連載時のお話!
単行本の描き下ろしのおまけではそのあたりも補足されておりますので……お楽しみに!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!