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今回紹介いたしますのはこちら。

「潮が舞い子が舞い」第4巻 阿部共実先生 

秋田書店さんの少年チャンピオン・コミックスより刊行です。


さて、とある海辺の田舎町にある高校の生徒たちを中心に、何気ない日常の中に垣間見えるなんだかちょっといい感じの一コマを描いていく本作。
今巻ではどんなシーンをみせてくれるでしょうか!?




ボランティア活動でゴミ拾いにやって来た一同。
ですが皆けっこう頑張ったのか、この辺りの住民の意識が高いのか、予定の時間がまだ残っちるにもかかわらず、披露ゴミが見当たらない状況になってしまいました。
どうしましょうかと担任の摩耶先生の尋ねてみますと……摩耶先生、じゃあヒマだし、高校生の恋話効かせて!下ネタありで!ととんでもないことを言いだしやがりました。
なんだかんだそう言う話題が好物な人も多いわけで、早速盛り上がって行く一同。
ですがそんな盛り上がりの中から、ひとりくだらん、と離脱するものがいます。
異性に興味津々、でもついつい強がって突っぱねてしまうお年頃男子、右佐くんです。
右佐のそう言うそぶりもいつものことですし、クラスの大半は特に気にもしていなかったようですが……
一人、虎美だけは右佐のことが気になったようで……?

人気のない神社にひとりぼっちの宇佐。
そんな宇佐に、しばらく後追いかけてきた様子の虎美が声を掛けます。
ボランティア活動中にこんなとこで一人何してんだよ、と尋ねてきた虎身に、ボランティアなんてくだらないからサボってただけだ、と答える右佐。
ですがボランティアが終わってから抜け出していたのを虎美はしっかりみていますから、それが嘘だと言うことはわかっています。
そして、あの場から逃げ出したい気持ちもわかる、という虎美。
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あんまつるんだことの無い連中の恋話ってものなぁ、だから私も右佐のとこ逃げてきたんだ、という虎美!
宇佐も恋話とか苦手だろ、とせまられ、苦手じゃない、興味ないだけだ、といつも通り宇佐は反発するのですが、じゃあ柚下とはどうなんだよ、と迫られると、隠し切れないくらいうろたえてしまいます。
知らん!嫌い!と突っぱねるのですが、宇佐がそう言うとき本心と逆のことを言ってしまうのももはやわかり切っていること。
また逆か、男らしくしろよ!と虎美は言うのです。
するとその時、右佐の持っているゴミ袋に、大量のごみ、しかもしっかり分別されたものが詰め込まれていることに気が付きました。
宇佐はサボりに来た神社にたまたま落ちてただけ、拾わない理由もない、というのですが、つまりそれは担当範囲外のこの神社でゴミを拾っていたと言うことです。
虎美はそれに気が付くと、うすうす気づいてたけど右佐って逆にまじめだよな、行儀いいっていうか、と右佐の顔をまじまじを見つめながらそう言いました。
宇佐はいつものように反発し、そんなことない、俺はかなり不良、門限けっこう破っちゃう、19時を超えることすらある!と微妙な悪ぶりをアピール……したものの、その瞬間に鼻水がたらりと落ちてきてしまいました。
ただでさえアレなカミングアウトがさらに閉まらなくなってしまった右佐、慌てて鼻をかむのですが……
虎美は、お前、風邪気味なのに参加自由のボランティア活動をやってたのかよ!と感心するのです!
右佐の男気を認めた虎美、ちょっと来い、踏査を長場強引に物陰へと連れ込みました!!
そして、大人しくしろ、じっとしてろよ……と命令し……
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自分のパーカーを着せてあげたのです!!
風邪気味の右佐を心配した虎美のやさしさのなんと素晴らしいことか!
宇佐はというと、嬉し坂恥ずかしさか、より顔を真っ赤にしてしまうのですが、虎美はその顔色が風由来だと思いまして、無理しやがって、顔滅茶苦茶真っ赤じゃねえか、と宇佐への心配を止めないのですが……
そこで宇佐、虎美の右腕についた大きな古傷に気が付きました。
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その傷、どうしたんだ。
本当に素直に出てしまった心配の言葉。
虎美はどうもその傷に良くない思い出があるようで、あーこれか、まあいろいろ、とあまり機嫌が良くない表情で答えるのです。
……なんだかいたたまれなくなってしまった右佐。
何も言えないまま頭を掻くばかりです。
そこで虎美が、そろそろ集合時間だから戻ろうと促すのですが、そこで宇佐は言うのです。
これ、俺のリストバンド使うか。
振り返った虎美の顔は
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真っ赤に染まっています!
なんだよ右佐、からかってやがんのか、虚を突いてくるなよ!めちゃくちゃ嬉しいじゃねえか!!

と、そんなところに摩耶先生が迎えにやってきました。
摩耶先生は虎美の事情を知っているとのこと。
パーカーは大丈夫なのかと聞いてくる摩耶先生に、右佐にこれ借りたし!と装着したサポーターを見せる虎美。
プロレスラーみたいでかっこいいね!と先生も安心した様子です。
先生にはパーカーの許可とってんだよ、皆には内緒な。
右佐に顔を寄せ、そう囁く虎美……
学校にいったん戻るまでの間、宇佐は何だか一層距離が縮まった木のする虎美との関係を思ってか、図と顔が真っ赤になっていたのでしたとさ……




というわけで、今巻も迸りまくる青春が描かれていく本作、
なんだか虎美と着々といいカンジになっていっているような気のする宇佐ですが、このお話の前にも女子たちや虎美との関係を掘り下げていくお話が用意されております!
宇佐と虎美、鎖鎌好きという共通点を持つ友人、鎌トモの二人が今後どうなっていくのかに期待せざるを得ませんね!!

青春群像劇である本作、もちろん右佐と虎美以外のお話もたっぷり用意右されております。
そのたたずまい故か、ごく一部の友人意外にしっかり絡むことの無いバーグマンの本性がついにその他の人々にも知られていく話や、自称大人しそうなガリ勉グループが主役となる話、その本性は優しい黒羽根とあるキャラの意外な関係が垣間見えるお話などなど、今巻も実に盛りだくさん!!
時折グサッと来る描写を織り交ぜてくる阿部先生の作品群ですが、本作では見せてきた……!と思った直後にしっかりとにっこりできるフォローが入るなど、安心して楽しめる内容になっております!!
ついでにそこかしこに阿部先生への大友克洋先生への愛なども見られる今巻も必見なのです!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!