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今回紹介いたしますのはこちら。

「THE KING OF FANTASY 八神庵の異世界無双 月を見るたび思い出せ!」第2巻 漫画・蒼木雅彦先生 原作・天河信彦先生 

KADOKAWAさんのHuコミックスより刊行です。


さて、まさかの異世界転生を果たしてしまった庵。
剣と魔法の世界である異世界で、庵の良く知る世界の麻宮アテナによく似た女騎士、アルテナと知り合った庵ですが、彼が寂しいだとか損得だとかで彼女と慣れあうはずもなく。
必要な情報だけ得ると、元の世界に戻る方法を求め、エサーガ公国を一人旅立つのでした。



一人で旅立とうとする庵ですが、アルテナは半ば強引に庵についてきました。
庵が心配だったのもあるでしょうが、窮地を救ってもらった彼に何のお礼もできないまま別れることに心残りがあったのかもしれませんし……普通ではない思いを抱いてしまったのかも知れません。
そんなこんなで二人旅になりまして、一行はとある噂を頼りに南部の森を目指していました。
なんでもその森にある邪悪な魔法使いの巣窟を、「炎を操る勇者」が壊滅させた、という噂です!!
今のところ炎を操る勇者、と噂されているいのは庵のはず。
庵以外の存在が、たった一人で炎を操り、大勢の悪漢を撃退した……?
庵には一つの可能性が思い当たりました。
異世界転生前に、自分と全く同じ状況にいた、腕利きの炎を操る男……
草薙京!
京は決して品行方正ではありませんが、その身体の中には悪を許せないと言う熱い血潮が流れています。
そんなことから、庵はその炎の優者が京である可能性がある、と考えたのでした。

南部の森は「ヒガツの森」と呼ばれていまして、魔物も救う危険な森です。
道中蜘蛛の魔物に襲われたりもしましたが、庵にとってはそんな魔物など物の数ではありません。
アルテナは虫が苦手なせいもあって大わらわでしたが、実にあっさりと魔物を片付けてしまうのです。
と、そんなことがあったにもかかわらず、庵はいきなり道からそれ、茂みの中をずんずんと進み始めたではありませんか!
ある程度開けた道を通っていてなおモンスターに襲われると言うのに、まともな道にすらなっていない茂みになど入っていったら更に危険なのは言うまでもないでしょう。
アルテナも一度は止めようとするのですが、今までの庵の行動を見てきた彼女は、庵のいざという時の野生のカンの様なものを持っていることを思い出すのです。
行為の戦士だけが体得できる、理屈ではない第六感、そんな物があるのかもしれない……
そんなことを考えながら庵の後をついていくアルテナなのですが、そこで突然庵に頭をグイッと抑え込まれました。
そっと前方の様子をうかがっていますと……
何やら小柄な人影がひたすら魔法陣を描いています。
鷲鼻の老婆……いや、少女?
何やら巨大な魔方陣を描いていますし、その中央には触媒と思しき木片が置かれています。
これは彼女がこの魔法陣を使って、何かを復活させようとしている、のでしょうか?
なんにせよ様子をうかがい、何をしているか、危険はどの程度なのかなどの情報を得てからどうすべきか決めるのがいいでしょう。
しかしそこは、自分に絶対の自信を持つ庵です。
その魔法陣の周りに不自然な焦げ跡があることに気が付きますと、噂の炎の勇者がらみの出来事が起きた場所がほぼ間違いなくここであることを確信。
問いただしてみるしかない、とずんずんその鷲鼻の女に向かって歩いて行くのです!
アルテナが慌てて、邪悪な気配を感じるから待って、と庵を止めようとするのですが、庵はそんな気配はないと全く気にしない様子で歩みを止めないのです。
アルテナは必死で庵を止めようと手を伸ばし……庵のお気に入りのパンツの両足を結ぶ飾りベルトをつかんでしまいました。
そんなところをつかまれては流石の庵もそのまま歩けるはずがありません。
盛大にすっ転んでしまうのです!
わざとやっているのか、と流石の庵も怒りをあらわにせずにはいられませんが、ここで言い争いをしている暇はなさそうです。
魔法陣を書いていた鷲鼻の女に気がつかれてしまったのです!!
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この魔法陣を見られたからにはただで返すわけにはいかないわね!!
そう言って立ち上がった女ですが……鷲鼻に見えていたのは、彼女がつけていた仮面でした。
仮面をとった彼女は、ショートカットの美少女……なんだか、庵の下いた世界の坂崎さんちの妹さんに似ているような気がします。
性格もだいぶ似通っているようで、こんなところにいるなんて怪しいから名を名乗れ、と言っておきながら、自分から先に決めポーズ突き出名乗る彼女。
稀代の天才魔法使い、「超級魔法少女リリリ」さんだそうです。
よくわからないやり取りに苛立ったのか、庵は早速前ダッシュで接近!
リリリはやられる前にやる的なやつか、と察知し、早速この世界の魔法の術式、体の一部を使って「コマンド」を作るような動きをして「虎狼焔」を放ったのです!!
ですが庵、無駄だ!と攻撃避けで回避。
KOF97の直後に来ているのに避けとは流石庵さん……!!
が、避けた後ろにはアルテナがいました。
不意に自分に飛んできた虎狼焔に対応できず、直撃してしまう……と思いきや、虎狼焔は途中で力なく消えてしまうのです。
対した魔法じゃなかった、と安心するアルテナですが、リリリの方はどうやらもっと威力のある魔法のつもりで撃ったようで、その威力の低さに驚いております。
そこでリリリ、2人が相手なら
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「魔王焦光焔」を使わざるを得ない!とまたどこかで聞いたことのあるようなことを言いだしました!
そして魔法の源である光貨を大量に使い、ちょっと長めのコマンドを入力し始めるのですが……
庵はそのコマンドを入力し終える前に接近!!
そのまま高速で突進し、相手を地面にたたき陽せて焔で追撃する「弐百壱拾弐式・琴月 陰」をさく裂させ、
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リリリを一発でのしてしまうのでした……

リリリはやっぱりといいますか、おっちょこちょいで調子乗りな性格の様子。
アレコレ聞いてみたり、ちょっと脅してみたりするとぽろぽろとぼろを出していきまして、あっさり彼女の素性やらあの噂の真相やらを話してくれました。
なんだかんだあって、あの噂はほとんどが伝言ゲームの末の勘違い。
実際はリリリのミスで、ここに会った彼女の通う秘密の魔法学校が壊れてしまった、というのが真相のようです。
その学校を壊した大爆発が「炎の勇者」の仕業だと思われたとのことで、炎の勇者呼ばわりされていたのは
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リリリだったとのこと。
稀代の天才というところは本当らしく、史上最年少で魔法学校を卒業、その卒業の祝賀会で魔法を失敗し、大爆発……
彼女は魔法によって学校を修復するまで卒業はお預けということにされてしまい、ここでこうしてひたすら魔法陣を書いていたのだとか。
事情を聞けば、この噂、2人にはまったく関係のない事でした。
さっさとこの場から離れようとするものの、リリリからすればいきなり襲われて、迎え撃つために光貨を大量に無駄にさせられてしまったわけで……
光貨を大量に使ったのはリリリの勝手ですが、光貨無しでは卒業がまた遠のいてしまいます。
せめて光貨を弁償して、と縋りついてきまして……
どうやらリリリも、この旅の道連れになってしまうようです……!!




というわけで、あらたな仲間が加わった本作。
リリリを加え、期せずしてキングオブファイターズと同じ参人チームになったわけです。
ですが庵の旅はまたなんの手がかりもない状態に戻ってしまいました。
庵からすれば異世界から戻るよりなにより、京との決着が大事なはず。
庵の優先順位はおそらく、異世界に戻る事よりも、こちらに来ているかもしれない京を探すことの方が重要なはず。
このまま様々な情報を集めながら、京を探し、ついでに現世に戻る手段を探す……という感じになるのではないでしょうか。

そんな本作、庵が異世界転生すると言う出オチだけではなく、様々な要素が楽しめるのもポイントでしょう。
第1巻の時点では、元の世界とよく似た人物が多数登場しておりましたが、今巻ではリリリ以外にそう言った類の新キャラは登場しません。
その一方で、ファンタジー要素が強まっていき、しっかり異世界転生した物語の展開が楽しめます!
このままKOFネタを控えめにしていき、ファンタジー側に天秤を傾けて行くのか、それとも他のKOFっぽいキャラたちがどんどん登場していく展開になって行くのか?
いろいろな意味で本作から目が離せませんね!!



今回はこんなところで!
さぁ。本屋さんに急ぎましょう!!