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今回紹介いたしますのはこちら。

「カワイスギクライシス」第2巻 城戸みつる先生 

集英社さんのジャンプコミックスより刊行です。

さて、地球侵略のための調査にやって来た宇宙人のリザ。
ところが彼女にとっては未知の生命体、「猫」を見た瞬間、一瞬でノックアウト。
みるみるうちに地球の生物の可愛さの沼にはまり込んでいってしまうのでした……



リザは伊豆サボテンパークに来ておりました。
知人になった小町と華澄と三人で、「カピバラ温泉」を見に行こうと言うことになったのです。
地球の動物が見られる動物公園、その最大の売りはカピバラ……
これからどんな恐ろしい「カワイイ」の先例が待っているのでしょうか。
リザは最大限の警戒態勢をとり、
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目隠しでパークに入ろうとするのでした!!
当然係員に止められてしまうリザですが、ここはおいそれと譲るわけにはいきません。
ここには多くの可愛い動物がいると聞いた。
今日の私の標的はカピバラだ、そこへたどり着くまで絶対にたおっれるわけにはいかないのだ!!
そう決死の表情で訴えかけるのです!!

結局目隠しは取り、華澄に縋りついてできる限り周りを見ないようにすると言う手を取ることにしたリザ。
ですが華澄は、ラマがいるよラマ、こっちにはロバがいるよ、とあれやこれやと誘惑の言葉を囁きます!
リザは見ないように体をすくめながら、何々?可愛いの?可愛いの!?と、まるでお化け屋敷で彼氏に縋りつく彼女の様なリアクションを取るのが精いっぱい……!
と、そうこうしている間に、場内にまもなくカピバラ温泉が始まるよと言うアナウンスが流れ始めました。
これはぼやぼやしている暇はありません!
始まるみたいだ、急いでくれ!と華澄に縋りついたままお願いするリザなのですが、華澄はそうだねといいながらも、今度はフェネックに気を取られたりしまして、なかなか進んでくれず……
ついには、リザのせいで歩きづらいからここに捨ててこうかな、とまで言われてしまう始末。
可愛い動物の前に置き去りなどにされてしまえば、リザの精神はどうなる事か……!
なんとか温泉の会場に連れて行ってもらうことができたのでした。

会場は人でごった返しております。
リザはこれでは見られないと不満顔。
命懸けでここまで来たってのにこれじゃ見えない、最前列にテレポートで移動したら流石に迷惑か?
そうだ、巨大化しよう、身長10メートルくらいになれば……
とまあそんなことを口走るくらい、カピバラ温泉に興味津々のようです。
華澄たちに諫められ、じっと順番を待つことにしたリザ。
そしてその時はやってきました。
温泉につかるたくさんのカピバラ!
なごむ、癒される、とうっとりしている華澄と小町。
リザはというと……カピバラを見て、単純な可愛いと言う感情とは違う、奇妙な感覚を抱きつつありました。
なんだろうかあの顔、無の境地にあるかのような。
見ていて不思議な気持ちになる、力が抜ける、気が緩む……
ゆったりまったりしたあの顔につられて……
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こいつを見ていると、時間の流れまで緩やかになっているかのようだ。
見ているだけで自分が湯に使っているときのようにくつろぐ、なごむ、癒される……
可愛い、そんな感覚がじんわりからだに浸み込んでいく……

気が付くと、リザは小一時間ほど意識が飛んでおりました。
ついついカピバラという名の温泉につかっていた、そうです。
リザのアレな発言はともかくとしまして、とりあえず目的のカピバラは堪能することはできました。
他の動物も見て行くか、と尋ねると、リザは……カピバラに飲まれてぼーっとしてしまって降りました。
そのカピバラモードを何とか振り払い、せっかく来たんだからもう一種類くらいチャレンジしてみよう、目的のカピバラには辿り着いたから、もういつ倒れても問題ない!と謎の意気込みを見せます。
ですが実際にリザに倒れられでもしたら、帰りが大変です。
なにせ行きは彼女のテレポートで本当に一瞬でしたが、公共交通機関で帰ろうとすると……ざっと三時間以上かかる計算です。
しかも倒れた私を抱えてだ、覚悟はあるかお前ら!
なぜかリザは大見得を切ってそう言いますが、ここでも倒れたら捨ててくと冷たくリスクヘッジされてしまうのです。
それなら帰るべきか……と話していますと、そこで再びアナウンスが。
どうやら今度は、レッサーパンダのエサ槍体験が催されるようです。
行ってみるか?と持ち掛けるリザですが、レッサーパンダのような大物(?)を直視すればどうなってしまう事か。
華澄と小町は、自分たちだけで見てくるから、リザはその辺でうずくまってて、とまたも冷徹な判断をするのでした。

素直にうずくまっていたリザですが、いよいよ耐えきれなくなってきました。
私だって少し離れてきた、と立ち上がるのですが、そこで……ラマと目があったのです。
しばらく時間が経った後、入り口でリザを止めた係員さんが、ラマと見つめ合っているリザを発見しました。
あれは可愛すぎる動物を見ると倒れると言う特殊な体質のお客様、よかった、無事静観なされたのね。
安心した係員さん、ラマお好きなんですか、私ラマ大好きなんです、とリザに話しかけました。
ふたりの会話は謎の盛り上げを見せまして、レッサーパンダをひとしきり楽しんだ後の二人が帰って来た時、係員さんとリザは「ラマに宇宙を感じる」という謎の話題を楽しんでおりました。
リザはすっかりラマの魅力に取りつかれたようで、
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ラマの顔が神秘的なのはその目に宇宙を見てるからなんだ、と謎の発言をする始末。
そしてラマの宇宙に魅入られ過ぎたリザ、テレポートの使い方まで忘れてしまいます。
止む無く一同は、リザの目のラマ化が治るまで時間を潰すことにしたのです。
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温泉で!
温泉のおかげで目は覚めましたが、リザは反省しきり。
いつものお礼のつもりでここに連れてきたのに、また面倒をかけてしまった、と彼女なりに思っていたようです。
が、それを聞いた華澄たちは言うのです。
なんだかんだ楽しかったし、こんな面倒ならいくらでもかけてくれ、友達じゃないか。
「迷惑」よりも「楽しい」がずーっと上回ってるからね。
……地球でできた「友達」の言葉。
リザはしみじみとその言葉をかみしめるのですが……

じゃ、もう帰っていいかな?
よぞらが心配でしょうがねぇ。
と、飼い猫の心配の方が大事かのような発言をして台無しにしてしまうのでしたとさ。




というわけで、今巻も様々な動物の魅力に憑りつかれていくリザの様子を描いていく本作。
リザが様々な地球人の様々な推し動物を見せつけられ、いちいちその可愛さに憑りつかれていく様子を描いていく。もはや恒例のネタはもちろん健在。
今巻ではさらにこの沼に、既に何人か引きこまれているリザの調査隊仲間が、あらたに引きずり込まれることになり……!
地球生物の可愛らしさにどんどんと引きこまれ、すさまじくドタバタしていく様子がたっぷり楽しめます。
そして今回紹介したお話の、カピバラやラマと言った生き物の他にも様々な動物の可愛さが惜しみなく描かれております。
リザの飼い猫であるよぞらをメインに、犬や「動物の赤ちゃん」、そしてあの耳の長い動物と言った動物が登場し、その可愛らしさで侵略者たちを篭絡していく様がコミカルに描かれています。
さらに今巻では、まさかのリザたちがかつて可愛がっていた宇宙ペットが登場……!
その独特な生物の様子も楽しめると言うわけです!
これから先も地球の、宇宙の様々な生き物が登場することは間違いなさそう。
ますますこれからが楽しみですね!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!