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今回紹介いたしますのはこちら。

「帰ってください!阿久津さん」第2巻 長岡太一先生 

KADOKAWAさんの角川コミックス・エースより刊行です。


さて、ひょんなことからちょいワル女子の阿久津さんに一人暮らしをしていることがばれ、自宅を彼女のたまり場に大山くん。
大山くんは阿久津さんの独特な距離感にドキドキしっぱなし、一方の阿久津さんは大山くんに特に何の感情もなく、便利な溜まり場ができたついでにからかう相手ができた、程度にしか思っていない……はずだったのですが……!



なんだか最近、大山くんのことが気になり始めてきてしまっている阿久津さん。
ですがその内心は表面には(出来る限り)出さず、あくまで大山くんをからかっているだけで何とも思っていない風を装っております!

と、そんなある日の事。
いつもとは違って、なんだか不機嫌そうな顔とテンションで家にやって来た阿久津さん。
なんでも
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親とケンカして家出してきたから今日泊めてくれ、というのです。
家出、というのも気になる発言ですが、もっと気になるのはこの家に泊まると言う発言ででしょう!
すっかり彼女のたまり場扱いされているとはいえ、今まで何度か泊まったことはあるものの、やはりなかなか慣れませんし、なにより慣れてはまずいでしょう。
なにせ遊んでいる風ではいても阿久津さんはうら若き女子高生。
そしてこの家は、思春期真っ只中の男子高生が一人で暮らしているおうちなのですから!
阿久津さんはそのあたりについては全く気にしていない様子。
大山くんは慌ててそれはまずいから、うちよりも友達の家とかの方がいいだろうと進めるのですが、阿久津さんは、あいつら彼氏とかいるから悪いじゃん、とここで突然気を使った発言をし始めました。
そして、とにかく行くと来ないから泊めてくれ、といきなり上着を脱ぎ出したのでした!!

何のつもりかと仰天する大山くんですが、阿久津さんは過ごしやすい恰好に着替えただけでした。
とりあえず安心はした大山くんですが、着替えた阿久津さんもとても可愛らしく、いつも通り、いやいつも以上にドキドキしてしまいます。
そんな心の内を押し隠しながら、今晩だけですよ、とやむなく許可を出すのです。
が、阿久津さんはそんな大山くんに対しまして、こんな言葉で返してくるのです。
私最低でも一か月は帰んねーから。
ほら、部屋着とかいっぱい持ってきたし。
阿久津さんの取り出した部屋着、それを着ている姿を見てみたいと言う欲望が湧いてきますが……そこはぐっと我慢!
一か月って、学校とかどうするのか、と聞いてみても、ここから通うなどという始末。
そこで親御さんはどうするのかと聞いてみようとしますと、阿久津さんはぎろりと睨み付けつつ、親とか関係ないから、と言い放つのです!
……これよほど根深い問題があるのでしょうか。
そう言えば一人でいることが多いと言う話を聞いたことがありますし、家庭環境が荒れているのだろうか?と大山くんは心配してしまいました。
そんな大山くんの心配をよそに、阿久津さんは
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勝手に収納を開けて自分のパンツを詰め込み始めました!
本気で一か月住む気なのでしょうか!?
親に心配をかけるな敵のことは家の事情だから言わない方がいいだろうし、オレが断って深夜はいかい溶かして悪い男につかまったりしたら……!!
そんなことを考えると、ますます心配になってしまう大山くん。
意を決しまして、わかりました、泊まってください、と彼女の長期宿泊を了承するのです。
なんだよ急に、エロいこと考えてんじゃ……といいながら、急な心変わりをした大山くんを見る阿久津さん。
心配になったんで、と素直な気持ちを大山くんが漏らしますと、そのストレートな物言いに阿久津さんも照れてしまいます。
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おっ、おぉ……とすぐには言葉が出ず、その後口ごもりながらありがとうと告げようとするのですが……
そこで阿久津さんの携帯が鳴り響きました。
どうやら彼女のお母さんからの電話のようです。
しばらく無視していてもなり続けていますので、流石に無視しきれずに電話に出る阿久津さん。
私帰らないって言ったじゃん!と何やら早速もめ始めました。
やはり相当根深い問題があるのでしょうか。
固唾をのんでそのやり取りを見守っておりますと、阿久津さんは衝撃的な一言を放つのです!
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母ちゃんが私のアイス勝手に食ったのがワリーんだろ!
私が買ったのに!名前っつーか私ノッてわかるように印あったじゃん、猫だよあれ!
…………
えぇ!?
思わず声を上げてしまう大山くん。
幸い(?)、阿久津さんに込み入った事情はなさそうです……!




というわけで、今巻も大山くんの部屋で、2人がアレコレとしていく様子を描いていく本作。
最初こそただ利用しているだけの阿久津さんでしたが、この第2巻では本人こそ認めてはいないものの、もうすっかり大山くんのことを意識してしまっております。
そして大山くんもちょっとだけ阿久津さんに慣れてきているようで、阿久津さんのツボをつくような発言をするようになっていきまして……
ちょいエロ日常コメディの本作に、ラブコメの要素が加速度的に増していくのです!!

新キャラクターや、大山くんの家以外の舞台も少し出てくるこの第2巻ですが、それはあくまでもピンポイント程度。
あくまで主役は二人で、メインのステージは大山くんの家、というのは崩しません!!
そんな中でサービスシーンを交えつつ、二人のイチャイチャと阿久津さんのビジュアルに反する純情な反応、そんなアレコレがたっぷり楽しめるわけです!!
これかも続いていくであろうふたりの関係、見守っていきたいものです……!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!