ky0
今回紹介いたしますのはこちら。

「鬼滅の刃」第21巻 吾峠呼世晴先生 

集英社さんのジャンプコミックスより刊行です。


さて、苦心の末最強の鬼である黒死牟を倒すことができた鬼殺隊。
ですがその代償は大きく……?




炭治郎と冨岡はとうとう怨敵と対峙することとなりました。
全ての悲劇の現況、鬼舞辻無惨に!!
憎くてたまらない相手を前に、今まで直面してきた様々な悲劇が脳裏によみがえっていく炭治郎……!!
同時に炭治郎の全身には、沸き立つように怒りがこみ上げてくるのです!!
が、そこで冨岡が冷静に、落ち着くように声をかけてきました。
……いや、落ち着いていると言うのはご陽があるかもしれません。
落ち着け、と炭治郎に告げる冨岡もまた、烈火の様な表情で無惨をにらみつけていたのですから!
そんな二人を見て、無惨はこう言いました。
しつこい。
お前たちは本当にしつこい、飽き飽きする。
心底うんざりした。
口を開けば親の仇子の仇兄弟の仇と馬鹿の一つ覚え。
ky1
お前たちは生き残ったのだからそれで十分だろう。
身内が殺されたからなんだと言うのか。
自分は幸運だったと思い、元の生活を続ければ済むこと。
私に殺されることは大災に会ったのと同じだと思え。
何も難しく考える必要はない。
雨が風が、山の噴火が、大地の揺れが、どれだけ人を殺そうと天変地異に復讐しようと言う者はいない。
死んだ人間が生き返ることはないのだ。
いつまでもそんなことにこだわっていないで、日銭を稼いで静かに暮らせばよいだろう。
ほとんどの人間がそうしている、何故お前たちはそうしない?
理宇うは一つ、鬼狩りは異常者の集まりだからだ。
異常者の相手は疲れた、いい加減終わりにしたいのは私の方だ。
…………なんという言い草でしょうか。
身内を鬼に殺され、そのあげくに残されたものを異常者とののしる。
そんな言葉を聞かされて、はいそうですかと頷く遺族がいると言うのでしょうか。
沸騰する怒りは、もうその段階をはるかに超えてしまっています。
無惨、お前は存在してはいけない生き物だ。
炭治郎の顔からは、もはや表情が失われていて……!

無惨を生かして放ってはおけません。
必ずここで殺さなければなりませんが、鬼の根源でもある無惨の生命力はとんでもないもの。
首を切っても殺すことはできず、陽の下に引き摺り出す以外に殺す方法はありません。
ですがここは陽の光の届かない無限城、さらに夜明けまではまだ時間があります。
炭治郎にできるのは、ここに向かっているはずの鬼殺隊の大志たちが駆けつけるまで粘る事、そしてその間に無惨の情報をできる限り引き出すこと。
それができてからがようやく本当の戦いなのです!!

……戦いは始まりました。
無惨はその手を触手のように伸ばし、すさまじい速度で振るってきます。
その腕は鋭利な刃物のような切れ味を秘めていて、触れるだけで大きな傷をつけられてしまうことでしょう。
さらにその切れ味と目にもとまらぬ速度を保ったまま、とんでもない距離にまで届く間合いまでもっています。
冨岡と炭治郎は、その攻撃を受け流すので精一杯。
ですが受けの一手に回っていては、やられてしまうのは時間の問題。
なんとかその腕を掻い潜り、わずかな隙を縫って攻撃を仕掛け、攻めに転じなければなりません。
狭い狭い攻撃の隙間をついて炭治郎は何とか攻撃を掻い潜り、無惨の懐まで一気!
無惨はそんな炭治郎に攻撃を集中させるのですが、その攻撃も何とか回避できました!
避けた、避けられた!いける!!
そう思った瞬間のことでした。
急に体のバランスが崩れ、
ky2
炭治郎の体が力なく地面に倒れ伏したのは!!
無惨の攻撃の速度は想像以上だったようです。
その触腕は一切の気配を感じさせないまま、炭治郎の右眼を切り裂いたのでした!!
そのまま止めを見舞おうとする無惨ですが、すかさず冨岡が丹次郎を救出。
炭治郎とは違い、冨岡は無惨に攻撃すべきではないと考えていました。
間合いを詰めず、とにかく時間を稼いで日の出を待つ、冨岡はそう考えていたようですが……
無惨は今の、炭字を撃を抱えている冨岡を見逃しませんでした。
この状態で攻撃されれば、それこそ殺されてしまうのも時間の問題。
そんな攻撃とともに、無惨はとんでもないこと言いだしました。
時間稼ぎ、柱三人でそれは可能なのか?
縞の羽織の柱と女の柱はすでに私の部下が殺したようだぞ?
……無惨は、あの琵琶の鬼、鳴女の視界を借りてみていました。
亡骸となった、伊黒と蜜璃の姿を!!
……炭治郎と冨岡にはその真偽を確かめる術はありません。
それよりなにより、気を取られてしまえばそれだけで確実に死が近づいてしまいます。
炭治郎は何とか態勢を整え、冨岡の腕から自ら脱出。
そして、目が潰されても匂いで判断すれば攻撃は避けられるはず、と冨岡の足手まといにならないよう努めるのですが……
無惨の攻撃はあまりにも早く、匂いですら追いきれないのです!
それでも避けようと無惨の攻撃に集中しすぎるあまり、炭治郎は周りを見る余裕を失い、壁にぶつかってしまいました。
そして無惨はその隙を見逃す相手ではありません。
こんどこそ、とばかりに止めを刺しに来る無惨!
冨岡もこのタイミングでは救いの手が届きません!!
絶望したその瞬間、
ky3
やめなさいよ!!と密璃が飛び出してきたではありませんか!!
そして同時に、伊黒が炭治郎を助け上げていて……!?
これは一体どういうことなのでしょうか。
鳴女の視界では、確実に二人は死んでいたはず。
何をしている、鳴女!!
予想外の出来事に怒声をあげる無惨ですが……
その鳴女はというと、
ky4
愈史郎によって操られているではありませんか!!
文字通り鬼の形相を浮かべる愈史郎は、聞こえるはずのない怒りの声を無惨へとぶちまけるのです。
無惨、お前はこの世で最も重い罪を犯した。
俺から珠世様を奪ったこと、後悔して跪け!
今からお前を、地上にたたき出してやる!!




というわけで、正真正銘の最終決戦が始まった今巻。
ここで無惨を倒せなければ、また無惨は闇に紛れ、見つけることすら困難になってしまうはず。
そして鬼は増えて行き、また無惨を探し求めながら鬼を退治していくと言う振り出しに戻ってしまいます。
絶対にここで倒さなければなりませんが、炭治郎は冨岡とたった二人で無惨と対峙することになってしまい……
幸いギリギリのところで伊黒と蜜璃が駆けつけてくれ、怒りに燃える愈史郎の協力も加わりました。
形勢逆転……とはとてもいかないでしょうが、それでもかなりマシにはなったでしょう。
これで戦いにも希望が見える、と言いたいところですが……
この後、またも無惨からとんでもない事実が告げられ、戦いはより苛烈なものへと変わっていってしまうのです!!
そんな苛烈な戦いの中、縁壱と無惨の因縁があかされ、そして禰豆子が……!?
完結まで残すところ2巻。
クライマックスに向かっていく本作から、ますます目が離せませんね!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!