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今回紹介いたしますのはこちら。

「はぐれアイドル地獄変」第11巻 高遠るい先生 

日本文芸社さんのニチブンコミックスより刊行です。


さて、ヴァルキリーオペラも残すところ5試合。
いずれ劣らぬ曲者ぞろいの選手たち、そしてその裏で様々な思惑を巡らせる場外の者達。
果たして最後に笑うのはどの選手なのか、はたまた選手ではないものなのでしょうか……!?


準決勝第4試合が始まろうとしています。
度の戦いも注目のカードばかりではありますが、このカードはとりわけ注目度が高いと言えましょう。
対戦カードは、マオマオVsジークルーネ。
速度をそのままに攻撃の軌道を変える不可視の「魔弾」の使い手であり、頑強極まりないタフな体を持つマオマオはもちろん注目選手なのですが、相手のジークルーネはそれ以上の注目株と言わざるを得ません。
なにせジークルーネはロボット。
人間VSロボット、という今大会最大の異種格闘技なわけですから!!

既にジークルーネは二選手を圧倒的な能力で屠ってここまで勝ち上がってきているだけに、ただの色物枠ではないことは知れ渡っています。
そんなジークルーネに破れてしまったユニは、マオマオにつき、ジークルーネを倒す策略を授けようなどと持ち掛けていたのですが……
試合直前で最終確認をしようとしていたところ、マオマオの姿が見えなくなってしまいました。
ユニがあたりを探し回っているうちに、試合が始まってしまうのです!

試合直前でようやくマオマオのセコンドにつくことができたユニ。
ちゃんと作戦は頭に入ってんだろーね、と文句を言うユニに、試合前位集中させろ、とマオマオは憎まれ口で返すのです。
が、そこは一流の戦士であるマオマオ、作戦なんていらないと放棄するようなことはしておらず、しっかり作戦は頭に入っておりました。
ユニの作戦はこう。
メカは痛みを感じないため、半端な打撃や関節技じゃ倒せない。
手足を折って行動不能にする、カメラやCPUを搭載した頭部を破壊、断線させる、この辺りが勝利条件になる。
ジークルーネの戦法は、打撃畑の相手には組み技で、組み技が得意な相手には打撃で、というように、相手の土俵に立たないリスクを避ける戦い方を選ぶと言うもの。
となると密着に近い間合いでの打ち合いを好むマオマオには、遠くからのタックルか、ユニから学習した足技で距離を保った戦いを選ぶはず。
そこで会えた下に隙を作ることでタックルを誘い、膝で迎撃!
重心が浮いたところに前蹴りでダウンさせ、立ち上がろうとするところに
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首への打撃で一気に勝負を決める……!
この作戦はあくまで理想通りいった場合で、こう簡単にはなかなかいかないでしょう。
ユニはにの手さんの手も考えようとするのですが、マオマオは……

試合が始まりました。
目論み通りタックルを誘うことに成功したマオマオ。
ですが敵もさるもの、その作戦を逆に読まれていました。
ジークルーネの選んだ戦術は、タックル……と見せかけた、ロシアンフックでした!!
結果
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マオマオの膝とジークルーネのロシアンフックは相打ちです。
ですが相打ちということは、普通の打撃ではダメージの無いジークルーネの有利という事。
打撃を聞かされてしまったマオマオは膝から崩れ落ちるのですが、ジークルーネはなおも追撃を狙います!
その追撃、マオマオの脳が揺れて抵抗ができない事を利用した超大技、
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ドラゴンスープレックス!!
マオマオはキャンバスにしたたか頭部を打ち付け、さらに大きなダメージを負ってしまうのです!
首を折って瞬殺するはずが、首を折られて瞬殺される……!?
青ざめるユニの前で、さらなる惨劇が起ころうとしていました。
ジークルーネは大の字になったマオマオにマウントポジションにとり、猛烈なパウンドを雨あられと降らせたのです!!
こうなればもう勝負は決したも同然。
審判は慌てて試合を止めようとするのですが……
なんということでしょう、すさまじい打撃の連打を浴びていると言うのに、マオマオの表情はまったく死んではいないのです!!
それどころか審判を睨み付け、こう言うのです。
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止めんなよ。
こっからじゃねーか。



というわけで、ジークルーネとマオマオの戦いが繰り広げられていく今巻。
下馬評的にもジークルーネ有利かとも思われていたこの戦いですが、様々な戦いでこちらの予想を覆し続けてきたこのトーナメント、まだまだどうなるかわかりません!
ここからまさかの大逆転が巻き起こるのか?
そんな抵抗など無駄だとばかりにこのまま決着するのか?
どちらに転んでも全くおかしくないのが本作、最後の最後までしっかりと見届けましょう!!

そして今巻ではさらに二試合の激闘が描かれていきます。
「あの」シベール・ロウを師匠に持つ、高遠先生作品ファンの目から見ると優勝の大本命といえる小敏VS本トーナメント最強のフィジカルと世界最高レベルの柔道テクニックを誇るグゼバ。
そして準決勝の1戦目となる、海空VSミカです。
小敏VSグゼバは、今までの戦績や漫画的なセオリーで考えれば小敏圧倒的有利といえるでしょう。
ですがそこは高遠先生、紹介させていただいたジークルーネVSマオマオの様にどうなるかは全く分かりません!
そしてその文法は海空VSミカにも当てはまるはず。
本来ならば主役が優勝するのが普通の漫画ですし、そうでない漫画でも大抵は準優勝位はするもの。
ですが漫画的なファンタジーを描きつつも、時として現実を突きつけてくる高遠先生作品ならばどうなってもおかしくはありません!
大詰めを迎えつつあるヴァルキリーオペラ、どの試合も一瞬も見逃せませんね!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!