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今回紹介いたしますのはこちら。

「異世界のトイレで大をする」第3巻 ルーツ先生 

秋田書店さんのヤングチャンピオン烈コミックスより刊行です。


さて、トイレへの愛にかけては三千世界一と言っても過言ではない男、ヨータローが、突如飛ばされた異世界で快適なトイレを求めて行く本作。
旅の仲間であるギギーとヌラエルとともに、トイレ探訪のついで(?)に舞おうと戦うことになってしまいました!
パーティー壊滅のピンチとなったその時、突然ギギーとヌラエルは思いもよらない場所に飛ばされてしまい……!!



ギギーとヌラエルは途方に暮れておりました。
彼女達が突然飛ばされたのは、ヨータローが暮らしていた世界。
そう、いわゆる現代の日本だったのです!
あるのは石の地面と巨大な建物ばかり。
宿でいったん休んでみたくても、お腹がすいてきても、今まで見慣れた宿屋や酒場なんて存在しないのです。
勿論困るのはそれだけではありません。
幸いなぜか言葉は通じるのですが、それ以外はわからない事ばかりなため車道と歩道の区別もつかず、トラックにひかれそうになってしまうなんてトラブルも!
二人はあちらの世界では魔物と日常的に戦っていただけあり、素早い身のこなしでトラックを避けて無傷ではすむのですが、当人たち平気でも周りはそうはいきません。
あたりは騒然として、トラックの運転手も慌てて大丈夫かと飛び出てくるのです!
ギギーとヌラエルはと言いますと、こんな街中で魔物か、いやこれは自分達の世界の場所の様なものなんじゃないか、などと周囲の喧騒も気にせずトラックを叩いたりしてゆっくり検証しております。
逆に周りの騒ぎは大きくなってしまっておりまして……やがてそこに警察がやってきてしまいました。
二人はもうこの時点で十二分に不審人物です。
しかもよく見れば、ギギーはナイフなんて持っていますから……!
そのナイフ本物じゃないよね?と警戒しつつ声をかけてくるのですが、ギギーからすればまさか武器を装備していること自体が違法であるなんて夢にも思わないわけで。
これは盗品じゃないぞ、ヨータローが買ってくれたんだ、と説明するのですが、問題はそこではないのです。
警察が自分たちを不審に思い続けていることを悟った二人は、サッとその場を離れることにしたのでした。

現代日本の警察では、異世界で戦い抜いてきていた二人を追うことは難しかったようです。
二人は警察を何とかまくことに成功し、街中にあった小さな建物に隠れます。
なんでお尋ね者になっているんだ、魔王の仕業なのか?
そんなことを話し合う二人ですが、そこでふとこの逃げ込んだ建物が、魔王に飛ばされた場所に似ていることに気が付きました。
ここは
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どう見ても公衆トイレです。
ですが二人の知るトイレとはあまりにも違うため、そこがトイレとは気が付きません。
何やらきれいな陶器の像の様なものが立ち並んでいるここは、宝物庫なんじゃないか?
そんなことを考えながら、水が流れると言うことは水の神を信仰する魔宝具?などと、それが男性用小便器だとは夢にも思わず吟味するのです。
その後、扉を開けて大便器と対面することになり、その形状のせいかミミックと勘違いして攻撃を仕掛けてしまうなどのトラブルが巻き起こる二人。
その間も、公衆トイレですから普通に使用しようとしてはいってくる人もいるのですが、男子トイレになぜか女子がいて、しかも便器をじっくり見ていると言う光景に驚き、逆に男の方が退散。
そのおかげで二人はこの宝物庫はあまり人が近寄らない場所の様だ、と判断し……
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なんと生活の拠点にしてしまうのでした!!
ヨータローでもしなさそうなトイレ生活ですが、そのヨータローはどうしているのでしょうか。
ヨータローは、シズヤのパーティーと一緒に魔王城に幽閉されてしまっていました。
魔法のかかったアイテムで拘束されてしまっている一同、どうにもできずに悶々とした時間を過ごしています。
……いや、ヨータローはそうでもありませんでした。
幽閉されてしまっていることはほとんど関係なさそうで、気にしているのはやっぱりトイレのことばかり!
刑務所のトイレ、のような経験をこんな異世界で体験するとは思わなかった、などと考えるだけでなく、魔王の監獄のトイレはおどろおどろしくていいところじゃない、汚いのが良くないから掃除しよう!と彼らしい行動を取りまくっていたのでした!
が、そこでいつも通りではない出来事も巻き起こります。
ひたすらトイレの掃除にいそしんでいたヨータロー、その姿を
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何かが見ているじゃありませんか!
トイレを覗いてくると言う妖怪、加牟波理入道か!?と戸惑うヨータローですが、自分の掃除したトイレに妖怪が出るはずがない、と謎の自信を滾らせながら掃除を続けることに。
ですが何かが覗いているのは確かなようで……
トイレの花子さんか、いや、トイレは神聖な場所でもある、おばけなんて出てたまるか!
ヨータローは一大決心して、何かが覗いているタイミングでバント扉を開けますと……
いました。
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魔王が!!!!
まさかの魔王とのエンカウント、流石のヨータローも殺される!!?と身をすくめるのですが……
魔王はなぜかにこにこしながら立ち去って行きました。
そんな魔王の後ろ姿を見送りながら、ヨータローはつぶやくのです。
ま……魔王もトイレ好き!?




というわけで、まさかの(?)クライマックスを迎える本作。
ギギーとヌラエルが現代日本に転移し、ヨータローたちが魔王上に捉えられる、という急展開を迎え、そのまま最終決戦になだれ込んでいくのです!!
異世界でのバトル、というよりも、異世界でのトイレ漫画だった本作、まさかここまでキッチリとラスボスと戦ってくれるとは……!!
意外な展開が連続し、しっかりと盛り上がりを見せ、納得のエンディングまでなだれ込んでいく、見どころ満天のクライマックスが楽しめます!
さらに、異世界と現代日本のつながりや、ヨータローの実はあった特殊能力などの謎的なものも明かされますし、ギギーとヌラエルとのラブコメ的な要素も盛り込んで、盛りだくさんそのもの!
勿論恒例のトイレコラムも充実しておりますし、その後や作中でその後どうなったのかが語られなかった人物の補足などもされているおまけ漫画なども収録!!
ギャグ漫画としても、蘊蓄漫画としても最後の最後までお腹いっぱい楽しめる、ついでに本編最後にはサービスシーンまで詰め込まれた、大満足間違いなしの最終巻、是非ともお楽しみくださいませ!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!