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今回紹介いたしますのはこちら。

「君のことが大大大大大好きな100人の彼女」第3巻 原作・中村力斗先生 作画・野澤ゆき子先生 

集英社さんのヤングジャンプコミックスより刊行です。


さて、これから出会う100人の運命の女性全員と付き合って幸せにすると誓う恋愛モンスター恋太郎。
気が付けば5人の彼女と同時に付き合っていた恋太郎ですが、そんな彼に最初にできた彼女の一人である羽香里が突然、別れを告げてきて……!?




突然別れを告げてきた羽香里。
一体なぜそんなことを言い出したのか、真意がわからない恋太郎ですが、詳しいことを聞けないまま羽香里は何処かに消えてしまいました。
どうやら急用で家に帰る、とのこと。
恋太郎はすぐに羽香里に連絡を取ろうとするものの、電話に出てくれません。
となれば、彼女の家に行ってみるほかないでしょう。
恋太郎は羽香里の家に入ったことがないのですが、幸い

先日急に羽香里から送られてきたセクシーブロマイド集の入っていた封筒の裏に住所が書いてあったことを思い出します!
恋太郎は早速その住所を訪ねるのですが、羽香里の家、絵に描いた様な大豪邸でした!!
庭に噴水付きの池があるような大豪邸、出入り口すらわからずに恋太郎はうろうろきょろきょろしてしまうのですが……そこで、二階の窓際でたたずんでいた羽香里に気が付きました!!
恋太郎は大声を張り上げて羽香里に呼びかけるのですが、羽香里は恋太郎に気が付くと、静かにしろと言うジェスチャーとともに、屈んで身を隠すように指示してきました。
慌ててそれに倣う恋太郎ですが……ほぼ同時にそこへ警備員が駆けつけてきます!!
幸い羽香里のおかげで見つからずに済みましたが……一般家庭に警備がいると言う異様さに恋太郎は驚きを隠せません。
ほどなく、羽香里から電話がかかってきました。
ですがそれは羽香里の携帯電話ではなく、家の電話の子機からかけている様子。
そして彼女は、時間がないから早く用件を言え、と言ってきたのです。
恋太郎はすぐに、理由も聞かずにお別れなんて受け入れられるわけがない、という恋太郎なのですが、羽香里はただもう気持ちが冷めただけです、とつれない返事。
なのですが、恋太郎にそんなうわべだけの言葉は通用しません!
顔を見れば嘘だと言うことくらいわかる、話してくれるまで帰らない、と告げ……ようやく羽香里の本当の気持ちを教えてもらうことができたのです。

羽香里と恋太郎、そしてみんなとの関係を母親に知られてしまった。
それが全ての原因だと言うのです。
恋太郎と、5人の恋人が同時に付き合っている。
普通に考えれば頭のおかしい男に弄ばれている、と思ってしまうのが当然でしょう。
羽香里は、恋太郎の誠実さも、羽香里を含めた皆が心から幸せなことをすべて話したのですが……こちらも当然信じてもらえなかったわけです。
そして羽香里は携帯を取り上げられ、転校の手続きも行われ、明日にはどこに行くかも教えられないまま引っ越しさせられてしまうことになったのだとか……!!
いくらなんでも無茶苦茶と言うもの。
ですがそれが羽香里の「お母様」なのだと言うのです。
お金の力でどんなむちゃ守夫人も通してくると言うお母様、また二人が奇跡的に出会えたとしても、何度でも引き離してくるだろう、と羽香里は言います。
もう羽香里が一緒に過ごせる日は二度と来ない、絶対に……
それでも、と食い下がろうとする恋太郎。
と、その時、サッと羽香里の立っていた窓にカーテンが引かれました。
そして、電話口から大人の女性の声が聞こえてきたのです。
二度と羽香里の前に現れない事ね。
たかが高校生の害虫一匹、いつだって駆除できるのよ。
それだけつげると、電話は切られてしまいました。
諦めきれるはずのない恋太郎は、大声でお母様に話をさせてくれと呼びかけるのですが、そこで先ほどの警備員が駆け付け、恋太郎を無理やり帰らせようとします。
決して中に入れるなと言われている、従わなければ通報するだけだ、と警備員は冷たく言うのです。
恋太郎の「付き合わなければなんやかんやあって死ぬ」なんて事情、警察が聞いてくれるはずもなく……
この世にはどうにもならない事なんてごまんとある、お前みたいな子供には尚更な。
警備員はあまりにも厳しい「現実」を突き付けてくるのでした……

その頃、羽香里は改めて恋太郎との関係を有してもらうよう、お母様に懇願していました。
ですがお母様は、全く聞く耳を持ちません。
言いつけが守れないのなら、お母さんは
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あのこをあなたと「永遠に会えない場所」に連れて行くしかなくなってしまうのよ?
あまりにも無慈悲な、そしてその無慈悲なことも一切の迷いなく実行するであろう迫力を感じ麻セルお母様……
羽香里も説得は無理だと感じたのでしょう。
すぐに深々と頭を下げ、もう二度と言いつけは破らないと誓いますから、恋太郎くんにだけは何もなさらないでください!と懇願するのです。
するとお母様は、それでいいの、お母さんは誰よりもあなたのことを思っているのよ、と羽香里を抱き寄せます。
愛情を込めて羽香里を抱き寄せながら、彼女は同時に冷たい裁きを下そうとしています。
可愛い私の羽香里、あなたを不幸にする五股の蛆虫なんかには死んでも渡さない。
大切な花に群がる害虫は、駆除するまでよ。

恋太郎は自分の無力を悔いていました。
力も無い、知恵もない、金も権力もないただの高校生の分際で、何がアイシテルだ、何が幸せにするだ!
自分ができることなんて何もないじゃないか!!
……が、そこで恋太郎の目に道端に咲いたシロツメクサが飛び込んできます。
思い出すのは、あの日のクローバー。
羽香里との思い出とともに、恋太郎の頭には一つの「自分ができること」が思い出され……!!

恋太郎は4人の彼女を呼び、事情を話しました。
そして、これから屋敷に忍び込んで羽香里を迎えに行く、とその決意を告げたのです。
恋太郎にできること、それは「精一杯頑張る」こと。
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今の自分にできる精一杯を、全てをかけて!!
恋太郎は、今の生活をすべて投げ捨て、羽香里と駆け落ちする、と言いだします!
そして、何がどうなって、いつまでかかるかもわからないが、いつか必ずみんなのところに返ってくるから、待っていてくれ、とお願いしました。
予想外過ぎるお願いをされた一同……
しばらくの沈黙の後……口を開いたのは、唐音でした。
何都合のいいこと言ってんのよ、いつまたあるかも、本当に会えるのかもわからない奴を、いつまでも好きで待ち続けることなんてできるわけないでしょ。
だから、私も行くわよ。
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私も一緒にあの馬鹿を迎えに行ってやるって言ってんのっ!!
そしてみんなも次々に一緒に行くと言いだします!!
……気持ちは嬉しいのですが、そんな簡単なことではない、と恋太郎はみんなを止めようとします。
実を隠して生活するってことは、学校にも家にも行けなくなるし、家族にだって会えなくなるんだ!
そう皆に説明をしても……4人の表情はまったく曇りません!
……そこで恋太郎は、みんなが自分と同じ気持ちだと言うことに気がつくのです。
俺だけじゃないんだ、羽香里のことが大好きなのは。
こうなればもう、止める理由はありません。
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行こう、皆で。
羽香里を迎えに!!




というわけで、まさかの羽香里奪還作戦が行われることとなった今巻!
どんなことが起きてもおかしくない本作ですが、まさか第3巻で早くも恋人(の一人)と引き離されそうになって、奪還に向かうと言うシリーズが始まるとは!
基本的にはメタネタ多めのハイテンションギャグに時折ラブコメと言う塩梅で展開していく本作なのですが、こう言った見せる所は見せる展開を混ぜこんでくるのもまた中村先生の持ち味と言えるでしょう!
羽香里を救うため、恋太郎と4人の彼女による一大潜入作戦。
今巻はそんな花園家編とでも言うべきお話がほぼ一冊にわたって展開していきます。
シリアスな展開の連続……とは本作ですからなりませんが、恋太郎の男前加減はしっかりと見せてくれます!!
そしてそのシリアス気味な展開となる本作なのですが、もちろん本作のうたい文句(?)通り、負けヒロインは出ないわけです。
ということはこのシリーズも悲しい結末にはならないわけで……!!
さあ一体どんな結末になるのか?
ギャグありシリアスあり、そして皆様何となくお察しかもしれませんが、新たな運命の女性との出会いありと、盛り盛りの盛りだくさんで展開していきますよ!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!