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今回紹介いたしますのはこちら。

「黒ギャルは雑に学びたい!」第2巻 工藤洋先生 

竹書房さんのバンブーコミックスより刊行です。


さて、ひょんなことから黒ギャル三人組がだらけるための名前だけの部、知識文化研究会に入部することになってしまった芽衣子。
黒髪おさげに眼鏡の図書委員キャラと言った風貌だった芽衣子ですが、あれよあれよという間に金髪おさげに眼鏡の黒ギャル、という珍しい風体の珍妙なキャラになってしまいます。
ですが雑学を披露すると気持ちよくなってしまうと言う体質の芽衣子、黒ギャルの三人を中心に雑学を披露しまくり、なんだかんだ楽しい部活生活を送るのでした。



新年度が始まりました。
テストは全教科合わせて100点に満たず、生活態度は言わずもがな、新旧の条件を満たすのは出席日数くらい、という黒ギャルトリオですが、めでたく進級を果たします。
それもこれも彼女たちが理事長の京香にとっても気に入られているから……
冷静に考えなくても結構ダーティな香りがしますが、漫画ですし、京香も黒ギャルたちには濃厚接触などのセクシャルなハラスメントはしていませんし、まあいいでしょう!
芽衣子は三人といっしょに進級できるほうが嬉しいわけですし……モラルと友情にちょっとさいなまれてしまったりしちゃうのですが!

と、そんなある日、生徒指導の先生に一人の新入生がとっぷり絞られていました。
入学早々なんだそのふざけた身なりは!
そう怒鳴りつけられている新入生は、
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金髪ツインテールの黒ギャル!!
彼女はしれっと、朝起きてたらこうなってたんス、と通じるはずもない言い訳でスルーしようとしているのですが、当然そんな言い訳が通じるはずもありません。
怒りに燃える生徒指導の先生は、新入生を職員室に連行しようとするのですが……
そこで翔子が助け舟を出しました!
その子なんですけど、うちの部員なんすよ!
口から出まかせではありますが……このビジュアルの統一感、そう言われてしまえば信じてしまうでしょう。
理事長が一枚噛んでんのか、と先生はすごすごと引き下がって行きました。
京香の横暴ぶりが伺える……のはともかくとしまして、翔子が一人の黒ギャルを救ったのは事実。
よお気合入ったコーハイ、センパイに助けられたな!と肩を組んで彼女に話しかけるのですが……
彼女は何も言わずさっさと立ち去ろうとします。
礼くらい言えねーのか、と文句を言う翔子。
すると彼女、先輩の遣ってる部活は何の部なんすか?と質問してきました。
ここぞとばかりに芽衣子が解説するのですが……
アリガトウゴザイマシタ、タスカリマシタ、と機械的なお礼を言ったあと、こう言い残して彼女は今度こそ立ち去るのです。
でもこれ以上話しかけないでください。
人間強度が下がるから。

普通ならば無礼すぎる彼女にはもう怒りしか感じない所でしょう。
ですが証拠を含め、黒ギャルトリオは彼女に逆に興味津々になりました。
是非とも部活に入れたい!と思っていたところ……たまたま一人で漫画を読んでいた彼女を発見します。
本気でうちの部に入らないか、毎日部室で女子会できる、お菓子も食べ放題!と誘うものの、彼女は入りたい部があるから、とその場から逃げ出そうとするのです。
が、一度目をつけたからには黒ギャルトリオ、すんなりリリースは致しません。
どこの部に入ろうとしているかくらい教えてくれ、と威圧したりなだめたりしながら尋ねてみますと、答えてくれました。
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「アニ研」っス。
アニ研、アニメーション研究会だよね?
なんだお前オタクか?
翔子は遠慮なくそう言いますと、その言い草に苛立った新入生は思いっきり翔子の脳天にチョップ!
ですが証拠はまるでダメージを受けておらず、いいじゃんオタク、アニメの話聞かせてよ!と何事もなかったかのように勧誘を続けるのです。
新入生、これはまともにやりあっても無駄だと踏んだのでしょう。
戦略的撤退を決め込むのでした。

放課後になりました。
四人は新入生を下駄箱で待ち伏せ!
流石の彼女もしつこいっス、冷静に突っ込んでしまうのですが……四人もただ同じように勧誘しようとしているわけではありません!
今度の秘策は……新入生が興味ありそうな雑学で気を引くこと!!
早速芽衣子の出番です!!
アニメーションは英語で活気、活発などを表す言葉なのですが、語源はラテン語で「魂」を意味します!
つまり静止画に魂を込めて動かすという概念からジャンル名として採用されたそうです!
ちなみに80年代まではアニメという言葉はあまり使われず「まんが」とついた作品が多かったようで、シニア層の方々は現在でもアニメを漫画と呼んでしまう人が多いのでしょう!
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あいさつ代わりのアニメの語源から入り、この後さらに有名と言えば有名な某怪盗三世の顔の事、パンの顔のヒーローの世界に人間がいないと言う事などで畳みかけ、さらに新世紀の福音やら、セーラー服美少女戦士のきめ台詞に関しての話を、と矢継ぎ早に攻めたてます!
新入生もこれには惹かれるのですが……
篭絡されかかっていることに気が付くと、アニ研の人の方がその手の雑学は詳しいに違いない、と看破!!
再び逃げの一手となるのでした。
今回も収穫は得られなかった……と思いきや、そうでもありません。
彼女の下駄箱がわかったと言うことは、彼女の名前がわかったと言う事!
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あいつ、安斎姫華ってゆーんだな。
翔子は姫華の名前を知り……改めてロックオン!!
明日入部届を出すって言ってたから、それを出すまでが勝負か。
いざとなったらあたしが卍固めで時間稼ぎしよう!!
翔子はやる気満々で最後の追い込みの決意をするのでした!!
……が、芽衣子だけは引っかかっていることがありました。
何故こうまで、姫華のスカウトに固執するのか、です。
アニ研に入ると言う強い意志がある彼女に、奔放なはずの三人が何故か執着を見せる……
何か理由でもあるのだろうか?
芽衣子にはそんな疑問が浮かんでしまうのでした。



というわけで、新キャラクターが登場する今巻。
芽衣子の時は彼女がいないと廃部だったと言うこともあり、ある程度必死だったのは理解できます。
ですが今回はそう言う事情もないわけで、何故彼女たちが姫華に固執するのか芽衣子は理解できないわけです。
が、とにかく彼女がどうしても欲しいと言うことは間違いない様子。
彼女が加入すればメイン読者層であると思われるオタク(翔子風)層向けの雑学もナチュラルに出すことができるため、漫画的にも彼女は欲しいところですが……?
果たして一同は姫華を仲間に入れることはできるのか?
それとも……?

そんな姫華勧誘編の他にも様々なお話が用意されております。
理事長である京香の底知れぬ恐ろしさの一端が明かされるお話や、オカルト研究会を作りたいと言う相談を受けて学校でささやかれている怖い噂の解決に挑むお話、参加することになった合コンで何やら怪しい動きが見え隠れする話など、多種多様!
当然披露される雑学も様々で、黒ギャルたちの獅子奮迅のみならず、雑学も楽しめるわけです!
ちなみにあるエピソードで一同がまだ経験がないことが判明してみたりするのですが、そのエピソードが本作史上一番サービスシーンに溢れているのがちょっと面白い気がするのは自分だけでしょうか……!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!