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今回紹介いたしますのはこちら。

「大巨蟲列島」第3巻 原作・藤見泰高先生 漫画・廣瀬周先生 

秋田書店さんのチャンピオンREDコミックスより刊行です。


さて、重傷を負ってしまった島の住民、葵を助けるために行動を始めた睦実たち。
まずは通信状況を回復するため、セミの群れを退治することになったのですが……?



なんとか通信状況を回復することができた睦実たち。
ですがやっとのことで帰りついた時、とんでもない事態になっていました。
重傷の仲間、葵のことを案じていた京介たちは、睦実たちが苦戦していることも知らず、帰りが遅いとやきもきしていたと言います。
やがて待ちきれなくなり、睦実たちが裏切って逃げたのかもしれない、仮に逃げていないとしてもこれだけ時間がかかっているのなら独自に動くべきだ、と判断。
刻に葵を背負わせ、勝手に安全な社を出て行ってしまったのです。
しかもその際に止めようとした真美と小競り合いが起きてしまい、涼子が肩口を撃ち抜かれてしまい……
幸い撃ち抜かれた場所は内臓などがない位置。
止血さえすれば、おそらくすぐに命にかかわるようなことはないでしょう。
ここは葵の病状も心配ですし、京介を追いかけることにしました。
メンバーは睦実と、刀の扱いに長けた千歳、騒動を止められなかったことを悔いていた香住と真美、そして島の地理に明るい鏡。
甲斐はこの場に残って、おばあさんや涼子を守ることに。
追いかけると言っても、本来ならば京介たちがどんな道を通ってどこに行くかはわからないでしょう。
ですが葵の病状などから、蚊やヤマビルのいそうな道は避けて行くはずですから、何となくその点は予想がつきます。
一同はすぐに京介たちを追うのでした。

京介たちは見通しのいい草原に来ていました。
京介はそこで、空中に向けて照明弾を発射。
するとほどなくして、5人の男女が現れたのです。
京介と同じような格好をした5人、沢田という男がリーダー格の様子。
沢田たちは京介と別行動をしていまして、この島から脱出するための船を探していたようです。
彼らの方はまずまずの収穫で、漁船を1隻見つけたとのこと。
ですがかなりガタの来ている船で、修理をしないと乗ることはできないらしいです。
お互いのそんな状況を確認していたところ、近くにバナナのなっている木を見つけます。
京介たちは昨日から何も食べていなかったため、よろこんでそれを食べ始めるのですが……
それはあまりに不用意な行動でした。
バナナの木に近づいていた5人組の一人、水嶋が突然何者かにつかみ上げられてしまうのです!!
その掴み上げたものとは……
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カマキリ!!
カマキリはその巨大な顎を大きく開き……水嶋の肩口にかみついたのです!!
すぐに銃を向けてカマキリを撃とうとするのですが、京介が水嶋に当たる、と慌ててそれを静止。
木の上にいるために武器で攻撃を仕掛けることもできません。
そこで5人のうちでもっとも体格に優れた木田が、木に思いきりタックルを仕掛けます!1
大きく揺れたバナナの木から、たまらず振り落とされるカマキリ!!
なのですが、カマキリは依然水嶋を捕えて離さないではありませんか!!
肩の肉を噛み千切られてしまう水嶋……
しかしここで黙って食われるだけで終わるわけにはいきません!!
刃物を取り出して振り回す水嶋ですが、カマキリは素早く首を動かしてその反撃を回避。
そこで再び木田が駆け出し、最強の武器という説もある(?)丸太を思い切り振りまわしてカマキリを狙いました!!
ところがカマキリは俊敏な動きでその攻撃をかわしてしまうのです……!
このまま背の高い草むらに逃げられてしまうとやっかりです。
そこで一同は、カマキリを取り囲んで逃がさないように陣取るのです。
沢田の仲間である双子の女性二人組はサイという一風変わった武器を手に、沢田たちは島民の忘れ物らしい、柄の長い草刈り鎌を手に、じりじりと包囲の輪を縮めて行き……?
まず攻撃を仕掛けたのは木田!!
丸太を大きく振って攻撃を仕掛けますと、カマキリはそれを回避するために水嶋を投げ捨てます。
すぐさま京介がそれを救助し、水嶋の体が離れたのを見計らってナイフを投擲!
ナイフは腹に突き立ち、カマキリは大きくバランスをくずしました。
すかさず木田が丸太をブチ当てるのですが……カマキリのタフさは並ではなく、すぐさま体勢を立て直して構えます!
そして双子の女性に鎌を振り下ろして攻撃を仕掛けました!
とっさにサイでそれを受ける女性ですが、圧力がとんでもなく、膝をついてしまう女性。
双子のもう一人がすぐに跳びかかり、背中に祭を突きたてようとしたものの、
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背中の外骨格は非常に硬く、サイが刺さらないではありませんか!!
そして中肢で背後から来た女性を地面に叩き伏せ……!!
凄まじいタフさと硬い外骨格、すさまじい力と広い視野。
ただでさえ強い昆虫として知られているカマキリが巨大化すると、ここまで恐ろしくなるとは……!!
ですがそこはあくまで昆虫、生物です。
鎌と足一本がふさがっている今なら……
負傷を押して、水嶋がカマキリに接近!!
比較的柔らかい腹に刃物を突きたて、一気に掻っ捌いたのです!!
流石のカマキリも苦悶の表情を浮かべ……
そしてその顔面を、京介が
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銃で吹き飛ばしたのでした!!

水嶋が痛手を負ってしまいましたが、なんとかカマキリを撃破することができました。
一同は勝利を喜び合うのですが……
そこに、またも招かれざる客が現れてしまうのです。
あのおそろしいカマキリが……
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6匹も……!!




というわけで、セミ編が終わった後にカマキリ編が幕を開ける今巻。
カマキリと言えばカブトムシやクワガタに次いでメジャーな「強そうな昆虫」という印象を受けている肩の多い無視かと思われます。
そのカマキリが相手なのですから、もちろんみんな無事に済むわけがありません!
……しかし、その割に結構あっさり一匹始末することができた、と思ってしまった方もいるのではないでしょうか。
安心(?)してください。
このカマキリ、まだまだ本領を発揮していません!!
この後、6匹同時襲来だけでは終わらない、カマキリの更なる恐怖が襲い掛かるのです!!

今巻はセミ編から畳みかけるようにカマキリ編に繋がっていくため、その余裕があまりなかったのか。お色気シーンは控えめ。
最近のエロス展開要員の青山に至っては何だかコマの端っこでギャグ顔をするくらいしか活躍できません……!
ですがそれでもわずかな隙あらば少しでもねじ込もうとされているのでしょうか、油断していると(?)顔を出してくれます!
そちらを期待している方もご安心ください……!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!