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今回紹介いたしますのはこちら。

「東島丹三郎は仮面ライダーになりたい」第5巻 柴田ヨクサル先生 

小学館クリエイティブさんのHCヒーローズコミックスより刊行です。


さて、にわかに幕を開けた仮面ライダー最強決定トーナメント。
本物はショッカー戦闘員だけ、というアレなトーナメントではありますが、参加者全員の気持ちは本物!!
果たして誰が最強なのでしょうか?!
いや、そもそもこんなことをしていていいのでしょうか!?



幕を開けた東島VSユリコ……もとい1号Vsタックル。
開幕早々ユリコの凄まじい電波投げがさく裂したわけですが……
東島はしっかりと二本の足で立っています。
普通の人間ならば動くことすら容易ではないであろうダメージを与える電波投げ。
それでも立っている東島に、ユリコはフッと息を吹きかけたら倒れるってことはないよね、と大ダメージを確信しているが故の言葉を投げかけるのです。
そしてユリコ、止めとばかりに蹴りを見舞おうとするのですが……
瞬間、東島から猛烈な勢いのパンチが振るわれるではありませんか!!
間一髪避けるユリコですが、その威力はすさまじいなんてものではなく、当時ものパンチを放った拳は地面に突き刺さっております。
とんでもないラフネスに驚愕するユリコですが……拳が突き刺さってしまっているため、東島は隙だらけ。
背中を思いきり蹴り飛ばし、つづけて渾身の膝蹴りで勝負を決めようとしました!!
が、立ち上がった東島はその膝をがっしりと両手でキャッチ!!
そしてそのまま、力任せに地面にたたきつけたのです!!
東島のとんでもないパワーで地面にたたきつけられたユリコ、大きなダメージを負うものの、そのままダウンはしていられません。
東島はすかさずパンチで追い打ちを狙ってきたのですから!!
これを食らってはたまらないユリコ、思い切り東島の腕を蹴り上げることでパンチを妨害。
そして逆立ちのような体勢になって東島の首を両足でがっちりとロックし、脳天から地面にたたきつけたのでした!!
確実な手応えを感じたユリコですが……それでも東島は立ち上がるのです!!
パワーだけではない、尋常ならざるタフネス。
それは東島が鍛えに鍛え上げた肉体の持つ力であることは間違いありませんが、一葉からすれば、いや、おそらく東島自身からしても、その力の由来はそこではないのです。
東島は何故これだけのダメージを負ってなお立ち上がるのか?
それは、
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仮面ライダーだから、に他ならないのです!!
そのとんでもない力に真っ向から対峙するユリコは、東島に語り掛けます。
あなたの技は、「恐ろしいほど」単純。
私が勝つには、これも単純。
あなたが完全に倒れるまで私だけが攻撃する。
残機一機のシューティングゲームみたい、一発もらったら終わりなんて……
ゾクゾクする!!
構えをとって、東島に突っ込んでいくユリコ!!
東島の打とうとしたチョップの出鼻をくじくように左右のパンチを食らわせ、反撃とばかりにと放ったパンチを掻い潜ってボディに一発!
たまらず後ろに下がった東島を追いかけ、パンチを蓮だ、攻撃を避けてストレート、と宣言通り一撃ももらわないまま攻めたてて行くユリコ!!
……なのですが、東島もそのままなすすべなくやられる弾ではありません!!
これまた恐ろしい威力の左の回し蹴りを放ったのです!!
ユリコはそれも皮一枚で回避するのですが……
本当に皮一枚に当たっただけにもかかわらず、

ユリコの体はその勢いで回転してしまうのです!!
恐るべきは東島の規格外のパワー!!
ユリコは必死にバランスをとって着地するのですが、その着地のわずかな隙を狙って、東島はダッシュ!!
熊をも殺す、文字通り必殺のライダーパンチを放つのです!!
……が!!
ユリコはそれも紙一重でかわし、クロスカウンターで逆にパンチをさく裂させたのです!!
……次の瞬間、
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ふっとんでいたのはユリコの方でした。
間違いなくユリコは東島のライダーパンチをかわしています。
それどころか、ユリコのパンチが東島の顔面にヒットしていたのです。
それなのに、それなのにです。
ふっとんでいたのは、殴った方……!?
人間離れ、などと言う言葉では生ぬるいそのパワー。
ユリコの、一葉の、その場にいる者達全ての目には、東島の姿に
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本物の仮面ライダーの姿がダブって見えてしまいます!!
するとユリコの目からは、自然と涙がこぼれ出てきました。
圧倒的パワーを魔の値にした恐怖なのか。
本物のライダーを感じることのできた喜びなのか。
そんな相手に勝つことなどできるはずがないと言う絶望なのか……
どんな感情にしろ、完全に飲まれてしまったユリコに、もはや勝ち目はないかと思われたのですが……
ユリコ自身の心の底から、叫び声が聞こえたのです。
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命を懸けるの!!!!
それは……タックルの声!!
自らの中に刻み込まれたタックルの言葉。
彼女の全てを作り上げたともいえるタックルの声を聞いて……
ユリコもまた本物への道を歩み始めるのです!!



と言うわけで、トーナメント編も俄然盛り上がっていく本作。
このままどんどんと戦いは激化!!
仮面ライダーとタックルの戦いは、やるかやられるかの、本気も本気の戦いになって行くのです!!
勝つのは東島かユリコか、1号かタックルか!?
ヨクサル先生ならではの常軌を逸したテンションで繰り広げられる白熱のバトル、是非ともその目でご確認ください!!

そしてこの戦いの決着後、すぐに決勝戦へ。
最強ライダーの座は誰のものになるのか?
とんでもないテンションで迎えるとんでもない結末が待っていますよ!!

さらにその後、物語は新展開へ。
ショッカーと戦うと思われた矢先に行われたトーナメントですが、いよいよショッカーとの戦いが始まる……予感のする物語へとなだれ込んでいきます!!
あの人物と東島たちが遭遇し、そしてにわかに騒がしくなっていく「ショッカー」界隈。
流石ヨクサル先生と言わざるを得ない、予測不可能、朝拝テンションの本作、これから先も楽しみで鳴りませんよ!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!