th0
今回紹介いたしますのはこちら。

「高嶺のハナさん」第2巻 ムラタコウジ先生 

日本文芸社さんの日分コミックスより刊行です。


さて、お菓子メーカーに勤める超ダメダメ男子・弱木に、ものすごい勢いで恋してしまっている高嶺。
厳しく指導する裏で、キュンキュンと高鳴り放題な胸の内を押し隠します。
ところがそんな中、どうしたことか会社のマドンナ的存在の天井が弱木が気になり始めているようで……!?



ついに(?)自分が弱木のことが好きになっていることを自覚した天井。
そんな彼女の恋を、チャラ田がなぜか応援すると言い出しまして……
なんやかんやとわちゃわちゃと巻き起こり、弱木の家を会場にして高嶺、天井、天井の4人でたこ焼きパーティーをすることになってしまいました!

それぞれに断る明確な理由はなく、すんなり始まってしまったタコパ。
th1
弱木は驚くほどいつも通りなのですが、高嶺と天井はそれはもう緊張しまくっているようです。
誕生はこのタコパの少し前に流れでつい弱木のことが嫌いだと本人に言ってしまったため、ここに来られてうれしいのはうれしいのでしょうが複雑な感情に苛まれております。
高嶺はといいますと、自分なんかが弱木の家に足を踏み入れていいのかしらとおびえつつも、部屋の中の本やらDVDやらをしっかりして記憶して弱木の趣味趣向のチェックに余念がございません。
さらに天井はあなたが嫌いだといわれたにもかかわらずいつもと変わらぬテンションの弱木に戸惑って、高嶺は弱木の部屋で弱木の近くにずっと居続けるという夢のようなシチュエーションのせいで、「飲まなければやっていられない」状態になってしまいました。
そんな一見普通、裏では大変な思惑が渦巻くタコパは滞りなく終了。
お酒もそれなりの数からになり、おなかもいっぱい……というところで、チャラ田が動くのです!!
さぁさ皆さん、盛り上がってきたところで、
th2
王様ゲームでもやりますか!
もはやベロベロレベルにまで酔っぱらっていた天井と高嶺、通常ならばここはマッハで断るところなのでしょうが、すんなり受け入れてしまうのです。
弱木も含めて流されるようにチャラ田の用意したくじを引いていきますと、王様になったのはチャラ田。
いきなりチャラ田さんか、怖いなぁとつぶやく弱木に、俺は空気読めるから最初は誰でもできるやつから行くぞ、と自信満々に返すチャラ田。
天井は昔はノリでハグとかもしたなぁと、高嶺はしっぺとか一発ギャグとか?などと考えていたのですが……
やはりチャラ田、空気の読める男ではありませんでした。
じゃあまずは、
th3
弱木と天井が、キス!!
……天井と弱木をくっつけようとしていたチャラ田ではありますが、いくら何でも作戦が雑過ぎです。
たまりかねた天井がこのゲームは無し、飲みなおそう!と怒って不測の事態は回避されました。
高嶺も想像しただけで心臓が破裂しそうな衝撃を受けていたわけですが、こちらも不測の事態は回避できたようです!!

で、そんなこんなでみんなたっぷり飲\んで、酔いつぶれてしまいました。
高嶺はまだ意識を保っておりまして、今ならまだ終電で帰ることができることもわかっていました。
ですが天井が部屋に残っていることが気にかかり、どうしても素直に変えることができないのです。
そして、天井も酔いつぶれているふりをしているだけで、実は起きていまして。
弱木の目の前に寝そべる形になっていた天井、目の前の顔を見つめます。
弱木、寝顔かわいいな。
私……弱木といると、バカになっちゃう……
天井は、眠りこけている弱木の顔にそっと顔を寄せ……
そして、唇と唇を近づけていき……!!
そんな様子を、
th4
間近で見せられた高嶺は…………!!!

というわけで、まさかの三角関係が出来上がり、まさかの弱木を巡る恋模様が描かれてしまう本作。
前半では天井の心の動きを丁寧に描いていきまして、中盤のタコパで転機に。
そして後半では、第2巻とは思えない怒涛の展開が待っているのです!!
素直になれない天井は、弱木にその主を伝えられるのか?
そんな天井以上に素直になれなさすぎる高嶺は?
正直役に立ってないチャラ田に見せ場はあるのか?
そもそも弱木は二人のことをどう思っているのか……!?
様々な思いと覚悟が錯綜する本作、まさかの(?)大シリアスな山場が到来!
圧巻の展開が待ち構えております!!

そんなこんなでとにかくラブコメ要素が大増量しているこの第2巻、ムラタ先生の得意とする脱力ギャグの成分は相当薄め!!
第2巻から早くもシリアスに描かれていく恋のあれこれ、コメディ要素はもちろんあるものの、読者もしっかり向き合うべき……というのは言い過ぎかもしれませんが……とにかく見どころあるストーリーとなっているのです!!
コメディの皮をかぶった胸キュンドラマ、とくとご覧あれ!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!