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今回紹介いたしますのはこちら。

「惑星クローゼット」第4巻 つばな先生 

幻冬舎さんのバーズコミックスより刊行です。


さて、謎の惑星からの脱出方法と、この惑星に住む怪物が地球にやってこないようにする方法を探す愛海たち。
その旅の中で、フレアはすでに自分が死んでいたという衝撃的な事実を思い出してしまい……



愛海たちは大きな怪物の腹の中に投げ出されてしまいました。
真っ暗な海のようなここには、触れるとものすごい電流が走る奇妙な物体や、一同を餌食にしようと襲ってくる角の怪物、そしてこの星に跋扈するあの怪物も漂っています。
奈子や先輩と合流できたのは不幸中の幸いといえるのかもしれませんが……
このままでは、角の怪物に食い殺されてしまうのも時間の問題です。
ですがこの角の怪物、何かを投げるとそれに気を取られ、投げたものを追って行ってしまう習性があるようで。
何か投げるものはないか……と探しておりますと、以前愛海が眠りについてこの星に来た時、いきなり海に放り出された時に持っていた殺虫剤の感が漂っているのを発見します。
あの時の海はここだったのか、と驚きながらも、その殺虫剤を拾い上げて放り投げる愛海。
すると角の怪物はまんまとそちらに気を取られ、水の中へと潜っていきました。
無駄だと思ってたけど役に立つもんだね、最高かよ私、と愛海は自画自賛していたのですが……フレアをはじめとした他の三人の様子が何やらおかしいのです。
どうしたのかと尋ねる愛海に、だってソレ、とフレアが指さしたほうを見てみますと……
なんとそこには、
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無数の殺虫剤の感が浮かんでいるではありませんか!!
愛海が持ってきたのは、一本だけだったはずなのに……!!
あまりにも不気味な出来事に、震える愛海。
ですがこの怪現象の理由はともかくとして、この大量の殺虫剤は使えるのではないでしょうか。
この水の中には、無数の怪物がいます。
それならば、この巨大怪物の中に殺虫剤を充満させて、あの電気を発する物体で点火すれば……一網打尽にできるのではないか!?
成功するかどうかはわかりませんが、やってみる価値はありそうです。
ですがそのためには、点火役が必要で、その人物の命が助かるかどうかはかなり怪しいところでしょう。
一番難航しそうな点火役ですが、それには先輩が手を挙げてくれました。
先輩もこの恐ろしい事態の原因が自分にあることは十分承知していて、ここで自分が犠牲になってみんなが救われるなら、それが償いになると考えているようです。
そして、先輩は最後に一つお願いをしてきました。
地球にいる、虫の巣になってしまっている自分の体を殺してほしい、と。
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千葉県の和久井メディカルセンターというところに入院しているから、もしもの時はお願いする、渡船お会いは愛海の手に触れるのでした。

出来得る限りの殺虫剤を撒き、先輩以外の三人は出口を目指します。
もしも本当にあっちに戻れて、普通の日常に戻れて、それでも時々どうしようもなく嫌なことがあったらさ。
私の顔写真に一杯画びょう刺していいからね。
先輩はフレアにそう告げて、にっこりと笑って送り出してくれました。
あとは先輩が爆発を起こし、三人がこの怪物の口から地球に戻るだけ……
だったのですが、そう簡単に事は進みません。
三人を追いかけて、包丁を持った怪物が襲い掛かってきたのです!!
とっさに身を守った愛海ですが、その包丁はざっくりと愛海の左の手のひらからひじにかけて大きな切り傷を作ります。
フレアは怪物の包丁を持った手をつかんで愛海を助けようとするものの、怪物の力はすさまじく、振り回されて床にたたきつけられてしまいました。
それでも手を離さないフレア。
怪物は愛海にのしかかった状態で,
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大きな口を開き、気味の悪い舌を伸ばして愛海の顔を嘗め回し……!!

そのころ先輩は、残った殺虫剤をさらにまき散らし……そして、あの電気を発する物体を探し始めていました。
電気を発する物体を海面にまで誘導し、そこで電気を発生させることができれば、この巨大怪物を爆破させることができる……はずでした。
ですがようやく見つけた、海の中を漂う電気物質、その後ろから、あの角の怪物が猛スピードで接近し……
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先輩の頭に喰らいついたのです!!



というわけで、いよいよクライマックスを迎える本作。
衝撃的な展開が連続する本作、紹介した部分も十二分に驚くべき展開が描かれているわけですが、この後にはこの展開が只の序の口に思えてしまうほどの驚愕必死の展開が畳みかけるように続いていくのです!!
最終巻となる今巻、第4巻は270P超の大ボリューム。
その三分の一ほどのところで、物語はいわば解答編とでもいうべき最終シリーズへと入っていきます。
最終シリーズは静かに始まり、だんだんと「おや?」という要素が増えていき、最終シリーズの中盤から怒涛の展開に!
様々な伏線を回収していき、すべての謎が明らかになっていく中で、加速度的に恐怖も増加していくこの感覚は、さすがつばな先生という他ない圧巻のものとなっております!!
今巻を読み進めていくうちに、こういうことなのか?と何となく予想が付き始めていくのですが、その予想を裏切らないまま、その予想以上の出来事が起こっていく……
そんな驚きの連続となるクライマックスは、是非とも皆様自身で体験していただきたいところです!!
そしてその先に待っているフィナーレは、感動、希望、寂しさ、そして少しの恐怖を織り交ぜた味わい深いものになっていまして……!!
全4巻できっちりとまとまった本作、個人的には大傑作だと思います!




今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!