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今回紹介いたしますのはこちら。

「ガンニバル」第6巻 二宮正明先生 

日本文芸社さんのニチブンコミックスより刊行です。


さて、後藤家を潰すための作戦が決行されようと言う中、囚われている子供を助ける為、単身後藤家の懐へと飛び込んだ大悟。
様々な思惑の渦巻く中、果たして大悟は子供を助け出し、供花村のおぞましき慣習を打ち砕くことができるのでしょうか……?



後藤家関係者の不在時を狙い、子供が捕えられているはずの場所にやって来た大悟。
意を決し、銃を構えながらその中へ突入する大悟ですが……中に拡がっていたのは、予想を超えたおぞましさを感じさせる空間でした。
まともな明かりもないくらい洞窟の中に作られた、檻。
木で作られたその折には、掻きむしられたような跡も見えます。
ここが、子供たちを閉じ込めている空間だと言うのは間違いないでしょう。
ですが……誰もいません。
まさかもう子供たちは儀式に連れられてしまったのでしょうか?
大悟は格子に拳を叩きつけて苛立ちをあらわにするのですが……すぐに冷静さを取り戻します。
ここにいたのは間違いない、慌てて正装した後が見れる。
まだ使った薬品のにおいが充満していて……
と、そこでもう一つの臭いが交じっていることに気が付きました。
独特の、獣臭……
あの、巨躯の老人の臭いです。
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奴もここにいたのか!?
いや、今もこの場所に……?
その瞬間、背後から水の滴るような音が聞こえます。
とっさに振り向くと、そこにいたのは恵介でした。
誰かが侵入してきたことに気がついて、引き返してきたのでしょうか。
恵介は大悟に、何故ここにいるんだ、答えろ、と青筋を立てて凄んでくるので宇sが……
大悟も一歩も引かず、質問し返すのです。
お前こそ答えろよ。
子供たちをどこにやった。
……恵介は、まだそんなことを言っているのか、ここはただの地下牢で、村の秩序を守るために昔は使っていたんだろう、と返します。
そして……大悟は、さらに踏み込んでこう尋ねるのです。
もう遅ぇのか?
もう子供を処分したのか?
どう処分したかって、決まってんだろ?
お前らのやり方は一つじゃねーのか?
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お前らは人を喰ってるんだろ。
……とうとう大悟は、恵介に直接そう尋ねてしまいました。
ですが、恵介の答えは……大悟が思ってもみなかったものだったのです。
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だったら何や言うんじゃ。
……その表情からは、一切の感情を読み取ることができません。
あまりに予想外過ぎたせいでしょうか、大悟は逆に冷静さを取り戻してしまったようです。
今のは、お前……
大悟が問いかけようとしたその時、入口の方から物音が聞こえてきました。
どうやら恵介以外の後藤家の連中がやって来たようです。
逃げたほうが身のためだぞ、と大悟に声をかける恵介。
最初は、まともな証拠も確保しないまま帰れない、とてこでも帰らないつもりの大悟でしたが、ここに関しては恵介の言うことの方が多大艘です。
俺が逃がしたるゆうとんじゃ。
お前まで狩野みたいに、殺される必要ないやろ。

恵介に促されるまま洞窟を出た大悟。
恵介はと言いますと……自分が来た時にはもう誰もいなかった、と証言し、大悟を逃がす手助けをしてくれたようです。
やはり、恵介はすみれの言う通り、他の後藤家の面々とは違うようですが……
その恵介のおかげで難を逃れたとはいえ、手放しで喜べる状況ではありません。
命懸けで踏み込んだつもりだったにもかかわらず、手に入ったのは誰のものかもわからない髪の毛が数本。
この髪の毛の中に、探している供の髪が見つかれば、後藤家を逮捕する大きな物証になるでしょう。
ですが……大悟には、助けられたはずの子供を助けることができなかった自分に、そして、その子供っちを食らう後藤家に、怒りを募らせていくのです!

その頃、後藤家の面々も怒りに打ち震えていました。
ちょろちょろと、もう許せん、あいつをこの山から出させん,山狩りじゃ。
大悟を見つけ次第、殺してしまいかねないすさまじい剣幕で怒り狂う面々に、恵介は冷静になるよう促します。
捕まえてどうする、下手に手を出せば警察が乗り込んできて、今度こそ俺らの方が終わりや、とこの暴走を止めようとするのです。
が、そこで別の男が口を出します。
家のためにか?本当のところお前は何を考えとんや?
お前が言いたいことはわかるが、このままほっとくゆうのも得策やとは思えん。
捕えて、茉莉が終わるまでは監視下に置く。
その後どうするか決めるんは俺らやない。
狩野んの時もそうやったやろ。

降りしきる雨の中、とにかく今は村を出るしかない、と大悟は山の中を進んでいました。
ですが、大悟の心の中に燃え上がる怒りの炎は、全く収まってなどいません。
このまま終わらせねえからな。
誰に聞かせるともなく呟く大悟。
するとその時、近くから物音が聞こえます。
もうこんなところまで追手が来たのか!?
あたりを注意深く見まわす大悟。
ですが……追ってきていたのは、恵介や、後藤家の有象無象ではありませんでした。
それは……
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あの、老人だったのです!!




と言うわけで、大悟の下に局の老人が襲い掛かってくる今巻。
今巻でも二宮先生の圧巻の筆致で描かれる、緊迫感溢れるシーンが連続。
その際たるものであるまさかの急展開……大悟はこの窮地から逃れることはできるのでしょうか。
全ての出来事の中心にいるこの老人は何者で、何が目的なのか。
そしてこの老人を祭り上げているのは……?
徐々に明かされていく供花村の謎。
大悟、恵介、後藤家、警察……
様々な思惑が絡み合う中、物語は大きくうねりだすのです!!
さらにこの後、後藤家とそれを取り巻く人々の更なる闇を暴いていく過去編を交えながら物語は進展。
闇は暴かれ、全てが白日の下にさらされる。
その日はそう遠いことではないのかもしれません……!
依然息詰まる展開が続く本作から、ますます目が離せませんね!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!