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今回紹介いたしますのはこちら。

「無能なナナ」第6巻 原作・るーすぼーい先生 作画・古屋庵先生 

スクウェア・エニックスさんのガンガンコミックスより刊行です。


さて、盲目的に上の指示に従い、真の「人類の敵」の排除にいそしんでいたナナが、その気持ちを変え始めました。
それでもミチルを助けるために、ナナは上司である鶴岡の名を遂行しようとするのですが……?



今まで孤島に隔離されていた能力者たちが、本土に戻ると言う話が持ち上がってきている中、ナナは本当に能力者たちを本土に戻しても大丈夫なのかと言う疑問と……ナナたちを動かしている「後ろ盾」の動向を探ろうとしていました。
ですがそんな中、今になって七への不信感を募らせるクラスメイトが現れます。
三島コハルです。
古株と言っていいほどこのクラスに長くいるコハルですが、その能力はいまだにみんなに明かされていません。
不用意に能力をひけらかす必要はないわけで、慎重になって自分の能力を明かさない、という人物はいてもおかしくはありません。
コハル自身は、自分の能力があまりにも貧弱だから明かすのも恥ずかしい、とのことなのですが……
ナナからすれば、自分を不審に思っている人物の能力がわからないと言うのはいかんともしがたいところ。
彼女に注意を払いつつ、じっくりと調査を進めたいところですが……

ある夜の事。
ナナは自分の枕元に何者かが迫ってくる気配を感じ、飛び起きました。
枕元に立っていたのは……コハルです。
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こはるは飛び起きたナナを見て、にやりと微笑みますと、こんなことを言いだしました。
意外にお寝坊さんなのね、もう学校に行く時間よ、と。
まさか自分を起こしに来た、と言うわけではないでしょう。
ナナは何をしているのかとコハルに問いかけますと、こはるはにべもなくこう言ってのけるのです。
探しもの。
たとえばツネキチに盛った毒物とか、石井を刺した刃物……みちるちゃんもあなたが今年たんじゃないでしょうね。
ナナを疑っていると言う感情を隠しもせずそう言ってのけるコハル。
そしてその疑いをとどめることなく、こう続けたのです。
皆もう面倒ごとに巻き込まれたくないと思っているわ。
私も静観してたけど、ヒカルくんみたいな温厚な人間までおかしな事件を起こした。
そして、事件の蔭に必ず顔を出す女がいる。
あなたのことよ、柊さん。
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そう言うとコハルは突然刃物を取り出し、ナナに振り下ろしてきたのです!!
ナナはすかさず拳でコハルの手首を打ち上げて防御。
いきなり攻撃を仕掛けてきて、そして防御されてしまったコハルですが、全く慌てた様子はありません。
心を読めるっていうからいきなり襲ったけど、とっさの対応だってできるんだ。
か弱い女だと油断して殺された奴もいるんでしょうね。
目的を聞くと言うことは心を読む能力はいつでも発動できるわけではないようね。
あるいはまったく別の能力なのに隠しているか……
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やはりあなたは、学校の能力者の秩序を乱す危険分子ね。
淡々とそう語るコハル。
今までの能力者たちとは、明らかに違う、奇妙な雰囲気を持つコハル……
ナナは彼女に危険な何かを感じ……部屋を飛び出しました!!
目指す先は……学校です。
襲われたのはナナ自身、部屋が荒らされていると言う証拠もある……
ということは今回ばかりは今までのように内密に物事を進める必要はありません。
皆を巻き込んで、コハルを糾弾すればいいだけなのですから!!
助けてください!
そう叫んで教室に飛び込むナナ。
クラスメイト達が驚いて駆け寄ってきたので、ナナは三島コハルにナイフで襲われた、と説明をしたのですが……
なんということでしょう。
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コハルはすでに教室にいて、ハナと一緒に座っていたのです!
最初は瞬間移動かと思われたのですが、事情を聞けばだいぶ前からコハルとハナはここで雑談をしていたのだとか……
一体これは、どういうことなのでしょうか……!?



と言うわけで、新たな能力者との戦いが始まってしまう今巻。
このコハルの能力、分身だとかテレポートだとかと言ったものではないようです。
だと言うのに、同時に二つの場所に姿を現し、さらにナナを襲うことができる……
ナナはこの事件をきっかけに、クラスでの求心力を失い始めることに。
コハルの狙い通り、ナナは追い詰められていき、そして……!?

さらにその後物語は新展開へ!!
コハルとの戦いを続けながら、物語の舞台はとうとう「本土」へ!!
今まで隔絶した島の中で行われてきたナナと人類の敵との戦いですが、ここで大きな転機を迎えることは間違いないでしょう!!
どんどんと状況が変わっていく本作、物語の大きな転機がやって来る時が来たようです。
アニメ化も決定し、より盛り上がっていく予感の漂う本作のこれからにも目が離せませんね!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!