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今回紹介いたしますのはこちら。

「もういっぽん!」第7巻 村岡ユウ先生 

秋田書店さんの少年チャンピオン・コミックスより刊行です。


さて、金鷲旗3回戦で、優勝候補の立川学園と激突した青葉西。
相手は流石優勝候補としか言いようのない実力者ぞろいの立川相手に、健闘はするものの跳ね返されていってしまうのですが、大将を任された永遠が意地を見せ……!



2回戦でオール一本勝ちをおさめ、その実力は誰も疑うもののない舘川学園の先鋒、小田桐。
その小田桐を相手に完勝して見せた永遠は、その全身に力を漲らせたまま次鋒戦に挑みます。
立川学園の次鋒は、今までの戦いで温存されてきた謎多き大型選手、エマ・デュラン。
その実力は未知数そのものですが、立川学園で次鋒に選ばれるからには実力者であることは間違いないでしょう。
戦法に完勝した勢いに乗っているとはいえ、階級も上であろうエマは勢いだけで勝てる相手ではなさそうです。
と、思われたその瞬間。
永遠はすっとエマの懐に潜り込み、あっと言う間に一本背負いを仕掛けたではありませんか!!
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エマは素早く取られていない方の手を床について身をひねり、ポイントにはならず。
ですが永遠はそのまま第2第3の技を仕掛けて行き、エマに息つく暇も与えないのです!!
永遠が狙っているのは、極端に姿勢の低い担ぎ技。
相手のまた下に潜り込むような技を繰り出すことで、手足が長いエマにやり辛さを感じさせる、身長差があることを逆に利用した戦法を見せるのです!!
これも大会前に、自分より大きな相手との戦いが多くなっていくであろうことを想定して詰み続けてきた練習の成果。
それが実を結んだ……と言えば簡単ですが、それを全国大会レベルの相手にいきなり実践して見せることができるのは流石永遠としか言いようがないでしょう!!
そしてとうとうその怒涛の攻めが絵麻の防御を凌駕し、
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技ありを取って見せたのでした!!
その時、早苗はうっすらと涙を浮かべていました。
キャプテンになった早苗でしたが、優勝候補に勝つとか、決勝に行くとか、ここから永遠が全員倒して逆転勝利だとか、そう皆と一緒に言ってはいたものの……心のどこかでは、無理だろうとあきらめてもいました。
ですが今の永遠の姿をみて、そんなことはない、本気で勝てるかもしれない、日本一だって目指せるかもしれない、という気持ちが沸き上がってきて……
自分はキャプテン失格だ、と様々な思いとともに涙がこぼれてしまったのです。
ですが隠しておけばいいようなことも素直に打ち明け、そして永遠の姿に胸打たれて涙をこぼすような早苗が本当にキャプテン失格なのでしょうか?
合格ぅ!!と、未知達三人は早苗の背中をたたくのでした!!

永遠の実力は、立川学園の面々からしても認めざるを得ないようです。
エマが技に入ろうとした瞬間に、絶妙な間合いから抜群の速さで飛び込んでくる。
担ぎを警戒して体勢を低くすると、躊躇せず奥襟を撮った攻撃に切り替えてくる……
周囲で見ている観客たちも、エマよりも永遠の方に注目が行きつつあったのですが……
立川学園の面々には、それでも焦りの色はありません。
……小田桐は、こんなことを言いました。
この間エマは初めて納豆を食べたんですけどね。
こんなのはじめてって、感激しながら食べ勧めるんですよ。
ちまちまちまちま、一粒ずつ。
1パック食べるのに20分もかけちゃって。あんなにおっきい体してるのに。
美味しいものは、じっくりたっぷり。
時間をかけて楽しむタイプですからね。
永遠が得意とする、左組からの右一本背負い。
完璧に決まったかと思われたその一本背負いを、エマは再び体をひねって回避し、そのまま裏投げのようにして返したのです!!
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審判の判定は……技あり!!
辛くも一本は逃れた永遠ですが、引き分けはすなわち青葉西の負け。
なんとか逆転したいところですが……
小田桐の言葉はなお続くのです。
先輩たちもいっつも最後にはエマの餌食になるからわかるでしょ。
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こっちが行けると思ってるときほど、美味しそうな顔してる。



と言うわけで、金鷲旗編がクライマックスを迎える今巻。
優勝候補と目されるだけあり、立川学園の選手は誰もが猛者ぞろい。
その猛者である小田桐を倒して見せた永遠もまた全国レベルと言えましょうが、この絵魔と言う選手はまた違った強さがあるようです。徐々にその調子を上げて行くエマ。
ノリにノッている永遠ですら簡単には勝たせてくれなかった立ち上がりから、どんどんと彼女の調子は上がっていって……!!
そして技術も恐ろしいのですが、エマのそのフィジカルもまた脅威。
投げを何度も空中で回避する運動神経に加え、何よりその大きな体と、とんでもない筋力は驚異の一言!!
果たして永遠はこのエマを撃破し、逆転勝利に近づくことができるのでしょうか……!!
漫画的なミラクルなドラマと、現実的なリアルなドラマがバランスよく織り交ぜられる本作、そんな本作のストーリーから目が離せません!!


気になる金鷲旗編は今巻で完結し、物語は新章へ。
姫野先輩はこの大会で最後となり、そして……神童・南雲が本格始動となるわけです!!
今までその能力のわりに、弄られる側に回ることが多かった南雲の掘り下げから始まる新シリーズに注目ですよ!!
ちなみにその前に水着回もございますのでファンの方は見逃すべからずです!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!