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今回紹介いたしますのはこちら。

「チェンソーマン」第6巻 藤本タツキ先生 

集英社さんのジャンプコミックスより刊行です。


さて、ミステリアスな美女・レゼと知り合ったデンジ。
デンジはレゼに導かれるまま、夜の学校でデートをすることに。
自分を好きな人が好きだと言うデンジは、マキマに並ぶほどレゼに惹かれて行くのですが、そのレゼが何やら怪しい動きをし始めて……!



レゼはデンジにささやきます。
一緒に逃げよう、と。
デンジが学校にすら行かず、公安でデビルハンターをしているのはおかしいと主張するレゼ。
知り合いに頼めば公安に見つからない場所に逃げられる、そこに行けばすぐにはむっりでもいつか一緒に学校に行ける、とデンジを積極的に誘うのです。
何でレゼはそんなに自分を誘うのかと尋ねてみれば……レゼはダメ押しとばかりにこう言うのです。
だって私、デンジ君が好きだから。
……自分が好きな人が好き。
奏自称するデンジですが、それを抜きにしても今まで知り合ってきた女性の中で、ここまで自分との距離を縮めてくれた女性はいないかもしれません。
考え込むデンジに、レゼはどうしてそんなに悩むのか、デンジは自分のことが嫌いなのか?とさらに尋ねてきまして。
その質問に関しては、好きィ!と即答してしまうデンジなのですが、好き・嫌いではない部分にはどうしても肯定ができないのです。
だけど、最近仕事が認められてきて、監視が無くても遠くに行けるようになったし……
糞みたいな性格のバディの扱い方もだんだんわかって来た、イヤ~な先輩ともやっと仲良くなってきたんだ。
仕事の目標みたいなもんも見つけてさ、だんだん楽しくなってきてんだ、今。
ここで仕事続けながら、レゼと……会うのじゃダメなの?
そんなデンジの素直な言葉を聞くと……レゼは少しうつむいて、顔をそらし……
そっか、わかった。
デンジ君、私の他に好きな人いるでしょ。
そう言って、
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デンジの唇を奪ったのでした!!
空に打ち上がる大輪の花火。
そのきらびやかな光に照らされ……ロマンティックなムードの中、二人の唇は離れました。
輿を抜かしたように倒れるデンジなのですが……レゼはその時、
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デンジの舌を噛み千切っているではありませんか!!
さらにレゼは隠し持っていた刃物でデンジの首を掻っ切り、とっさに変身しようとエンジンに指をかけたデンジの日照り手首を切断!!
変身も、声すら出せない状態にデンジを追い込むと、レゼは改めてデンジに口づけし、今度はこうささやいたのです。
痛いね?ごめんね?
デンジ君の心臓もらうね?
レゼが止めを刺そうとしたその瞬間、潜んでいたビームが飛び出し、デンジの体を奪取!!
ビームはデンジを抱え、物凄い勢いでその場から逃げ出しながら、大慌てで叫びます。
にげろにげろにげろにげろ、ヤヴァヤヴァヤヴァヤヴァヤヴァ!
何で匂いで気付かなかった、ビィーム!!
アイツヤバいですチェンソー様!!
あの匂い!あいつ、ボムだああああああ!
一人残されたレゼは、チョーカーについていたピンを抜き取ります。
するとレゼの頭は爆発し……
そして、
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デンジやサムライソードのように、爆弾の悪魔と同化したと思われる姿へと変身したのです!!
泥棒。
そう静かにささやくと、もうかなり遠くの方へと逃げていたビームとデンジのもとに
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爆風を使った急加速で、あっと言う間にたどり着いてしまったのです!!
デンジはおそらく血液不足で変身不能、ここにいるのはビームだけ。
果たしてこの状況から、デンジ達は逃れることができるのでしょうか……!?




と言うわけで、レゼ編がクライマックスを迎える本作。
前巻の内からただものではなく、デンジを狙っている何者かであると言うことは示唆されていたレゼですが、とうとうその牙を本格的に向いてきてしまいました。
前巻で前座として出てきたあの男に協力していた台風の悪魔、その悪魔が恐れるレゼ。
ビームもその名にかなりの危機感を覚えていただけに、その力は絶大!
すでにその片鱗は見せつつあるのですが、この後さらに戦いは激化していくのです!!
当然このままデンジがやられたまま話が進むわけもなく、デンジは復活、レゼとのバトルが始まるわけですが……
レゼの力はあまりに圧倒的!!
岸辺との特訓でパワーアップを果たしてデンジではありますが、それでもレゼと一対一で勝つのは難しいと言わざるを得ないでしょう。
仲間と合流して総力戦と行きたいところですが……!?
迫力満点、スピーディーでダイナミック、ハッとさせられる構図や小ネタがあふれるバトルは必見です!!

そんなデンジとレゼとの戦いも必見ですが、二人の間のドラマも見逃せません。
レゼの最大の目的はデンジの心臓なわけですが、だったらもっとストレートに奪うと言うやり方があったはず。
それをしなかったと言うことは、レゼも完全にデンジをただ利用したと言うわけではないのでしょう。
一方のデンジは、レゼに心を奪われ、完全にメロメロ、と言うわけではないにしても、仕事やマキマと天秤にかけてしまうほど大きな存在に放っています。
そんな二人が、ただ戦って殺し合うだけの決着を迎えるのでしょうか?
この他にも様々な面で見どころ満天なレゼ編は、今巻で決着!!
読者にいろいろな感想を抱かせてくれるそのフィナーレまで、目を離してはいけません!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!