ks0
今回紹介いたしますのはこちら。

「巨竜戦記」第3巻 本田真吾先生 

講談社さんのマガジンKCより刊行です。


さて、幼馴染を救うため、叢雲の剣を身に宿し、巨竜との戦いに身を窶した鋼。
徐々に叢雲の剣の力を制御しつつある鋼ですが、巨竜との戦いにはその出現を予知する力を持つ「八咫の鏡」も必要で……?



八咫の鏡を手に入れるため、慈竜会に潜入していた鋼たち。
ですがその最中、突如小宵から奇妙な連絡が入りました。
それは、慈竜会の教祖をとらえた、という連絡です。
慈竜会に潜り込み、八咫の鏡を探し出し、それを奪取する。
そんな作戦のはずが、なぜ突然教祖をとらえるなどという強硬手段に出たのでしょうか?
それにはもちろん理由があります。
その理由というのは……八咫の鏡のある場所にありました。
叢雲の剣は、鋼の体と一体化しています。
八咫の鏡もまた、
ks1
教祖と一体化していたのです!!
そうなっている以上、八咫の鏡をひそかに奪い取って小宵たちが利用することはできません。
そこで教祖を拉致し……たとえ力に訴えかけても、次の竜の出現場所とその時期を吐かせるという強行手段に出たのです。
木刀を振り上げ、振り下ろそうとする小宵。
ですがそんな状況になっても、教祖は余裕を崩しません。
そうこうしているうちに、別行動をしていた鋼たちも合流。
そこで改めて、教祖に話をしっかりと聞くことにしました。
教祖に鏡が埋め込まれているのは、彼も小宵たちと同じように、鏡を守護する一族だからなのだそうです。
16歳になるとともに鏡を埋め込まれ、人としての資格を失う代わりに、竜を感知する能力を得たという教祖。
教祖には、すべての竜の襲来が見えていて……だからこそ、今回の「予言」はあえて公開しなかったのだといいます。
今度の竜の襲来。
それは……
ks2
今、でした!!
大地を揺るがす地鳴り。
それはそう遠くない場所に、竜がやってきた証です。
教祖はにやりと笑い、話を続けました。
生贄を捧げれば竜は消える。
しかし生贄は誰でもいいというわけではない。
八咫の鏡を持っている自分にはそれが誰なのか見える。
ks3
神代小宵君、君だよ、今回の生贄は。
人々の犠牲を減らす為ならば、自身の命などk問わない小宵。
教祖の予言を聞くと、彼女はすぐさま竜のもとに向かいました。
鋼に、あなたならきっとこの国を救う英雄になれるって信じてる、そう言って。
決意を固めてしまった小宵には、何を言っても効果がない、鋼はそれを痛いほど知っています。
それだけに、鋼は彼女を黙って見送るほかなかったのですが……
勿論見殺しにしようなどとはみじんも思ってはいません!!
小宵が何を言っても止まらないのならば、最初から止めない。
そして……小宵よりも先に、竜のところに行けばいい!!
鋼はその胸に怒りをたぎらせていました。
鋼からまた大切なものを奪おうとしている竜に。
竜を利用して自分の理想をかなえようとしている輩に。
そして、叢雲の剣に選ばれておきながら、まだ何もできていない自分に!!
だから今度こそ、
ks4
竜を殺す!!
今まで果たせていなかった。竜の撃破。
燃え滾る怒りを胸に、鋼は竜のもとへ向かうのです!!
竜のもとに向かう小宵、鋼、そして竜を退治するヒーローとして祭り上げられつつある史斗(あとついでに槙野先輩)。
さらにそこに他の叢雲の剣に選ばれしものも向かい……
竜との決戦が、混沌の中幕を開けるのです!!



というわけで、クライマックスを迎えた本作。
なんとといいますか、やはりといいますか、本作はこの第3巻にて完結。
一昔前のジャンプの打ち切り漫画のような、それはもう見事な「俺たちの戦いはこれからだ!」エンドを迎えることとなります!!
本田先生の作風とヒーローアクションは少し合わなかったでしょうか……

ですが、だからと言って本作に見るべきところがないかといえば決してそんなことはございません!!
「ハカイジュウ」の人気の一因でもあった、緻密に描かれたクリーチャーの迫力は本作でも余すところなく発揮されております。
そして今巻では、打ち切りが決まってしまったせいでしょうか、はっちゃけた展開がたっぷり用意されております!!
第2巻のラストで出てきた女性キャラは、今巻ではものすごい勢いでサービスシーンを披露してくれますし、クライマックスの激戦ではかつての敵が仲間になって共闘といった少年漫画らしい展開が披露、槙野先輩がらみのギャグシーンも増量し、さらに生死不明のあのキャラクターも登場!
最終回の俺たちの戦いはこれからだ!も完全に狙ってやっているようですし……
ちょっと当初の想定とは違った形になってしまったかもしれませんが、ともかくラストまで見どころ満点なのです!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!