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今回紹介いたしますのはこちら。

「僕のヒーローアカデミア」第25巻 堀越耕平先生 

集英社さんのジャンプコミックスより刊行です。


さて、ヴィラン連合と異能解放軍の戦いがくりひろげられている本作。
その戦いは大詰めを迎え、そして死柄木の過去を明らかにしながら決着へと向かって行き……



死柄木たちの戦いが決着を迎え、ヴィランたちに、そして世界の闇側に大きなうねりが生まれつつありました。
そんな事情を知らない出久達は新年を迎え……再開されたインターンに挑むことになっていました。
そのインターン先はエンデヴァーの事務所でした!!
轟以外は本来受け入れるつもりなどなかったエンデヴァーですが、その轟の口利きで連れてこられては、受け入れるほかなかったようです。
……出久に関しては、今になって理解できるようになった言葉を以前掛けられていたことも、影響があったのでしょう。
さらにこのインターンにやって来たのは、轟と出久だけではありません。
ナンバーワンの現場を見たい、という理由で、爆豪も来ておりました。
言うなれば1年A組のトップ3が集まることになったエンデヴァー事務所のインターン。
ですがやはりエンデヴァーは、誰かに懇切丁寧に物事を教えてあげる、というような人物ではないわけです。
息子以外に構うつもりはない、学びたいなら後ろで見ていろ!と、騒動の気配を感じるや否や、真っ先に現場へ急行してしまいました!!
が、出久達も今までの戦いで成長しています。
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戸惑うことなくエンデヴァーを追従するのです!!

示唆マジいスピードで現場へと向かうエンデヴァー。
そこには、ガラスを自在に操る老人のヴィランが暴れまわっておりました。
周辺の建物やビルのガラスを一気に吸い集め、巨大な球状にすると、何やら「闇の元凶を炙りだす」などと言いながらそのガラス球を打ち出したのです!!
その直後でした。
ガラス球の中に火球が突っ込み、
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中から粉々に破壊したのは!!
硝子操作か、素晴らしい練度だが理解しがたいな、俺の管轄でやる事じゃない。
大見得を切るエンデヴァー!
その圧力に怯んだヴィランは、細い路地に逃げ込みました。
すかさずエンデヴァーは追いかけるのですが……この闘争は、ヴィランの作戦でした!
細い路地に逃げ込むことでエンデヴァーの動きを誘導し、飛び出してきたところで部下たちに攻撃させる……!!
が、その優胴は成功したものの、作戦は成功しませんでした。
エンデヴァーは難なく老人ヴィランを抑え込み、攻撃を仕掛けようとした部下たちは、追従していた出久達が撃退した……かと思われたのですが、その一瞬先に
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ホークスが駆けつけて、部下たちを倒してしまったのでした!!
フラッと寄っただけだったものの、エンデヴァーがピンチに見えたから……と語るホークス。
出久達の手柄はギリギリで彼にかっさらわれた形でしたが、そのかっさらうスピードもまたナンバー2ヒーローの凄さと言うところでしょうか。
フラッと寄っただけ、と言っても、寄るからには何らかの理由があるはず。
何の用だとエンデヴァーがホークスに尋ねますと……
ホークスは、この本知ってますか、と一冊の本を取り出しました。
それはかつて世を騒がせた「異能解放軍」を率いて、最期は獄中で自決した男、デストロの手記。
最近えらい勢いで伸びてる、昔の手記ですが今を予見してる、時間なければ俺がマーカー引いたんでそこだけでも読んでみてくれ。
デストロが目指したのは自己責任で完結する社会、時代にあってる。
そうなれば俺たちも暇になるでしょ。
そう言って、ホークスはいつにないシリアスな顔でエンデヴァーにその本を渡すのです。
2番目のおすすめなんですから、目を通してくださいよ、と言い添えて。
……ホークスは平和のための作戦を人知れず遂行しています。
ですがその行動は、逐一ヴィランたちに筒抜け。
そのためハッキリと、絶対に伝えなければならない「それ」を伝えることができない。
そこでホークスは、回りくどいこの方法を取りました。
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気付いてくれよ、No.1!
その想いを胸に秘めて……

ホークスは何一つ直接的なことは言いませんでした。
ですが、エンデヴァーに多くのヒントを残していきます。
何よりエンデヴァーが引っかかったのは、今まで自分の前では常に努めて笑顔でふるまっていたホークスが、シリアスそのものの顔で本を渡したこと。
……そこでエンデヴァーは、ホークスが本心でデストロの手記の内容を評価しているわけではないことに気が付きました。
そして……自分がマーカーを引いたところだけでも読んでくれ、という言葉と、「2番目」という言葉をあえて使ったこと……
そのヒントから導き出した解法を元に、ホークスの渡した本を読み進めるエンデヴァー!
するとそこからは、とんでもない事実が浮かび上がってきたのです。
今のヴィラン連合の力。
そして……最後の戦いの火ぶたが切られる、タイムリミットが……!!!



と言うわけで、いよいよ物語そのものが大詰めに向けて進みだした今巻。
今回紹介させて頂いた部分の前には、ヴィラン連合VS稲生解放軍の戦いの決着と、死柄木の自信が封印していた過去の全てが明らかに。
この戦いを経て、オール・フォー・ワンと比べるとどうしても見劣りしてしまうところのあった死柄木が一気にパワーアップ!!
そしてヴィラン連合も結果としてさらに強大なものになってしまうのです!
成長を遂げ、さらなる扉を開けつつある出久ですが、まだその力はワン・フォー・オールの20%ほどしか発揮できず、その新たな扉もまともに使用ができない状態。
こんな状態では到底今の、そしてさらに強くなっていく死柄木に太刀打ちなどできないでしょう。
果たして出久達は、さらに向こうへと進み、死柄木の、オール・フォー・ワンの野望を挫くことができるのか!?
クライマックスへ進む予感が色濃くなっていく本作、これからますます加速していきそうです””




今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!