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今回紹介いたしますのはこちら。

「さくらのはなみち」第4巻 原作・希戸塚一示先生 漫画・西山田先生 

GOTさんのMeDuコミックスより刊行です。


さて、独自の手法で部屋の立て直しを狙う桜子と、その指導の下奮闘する藤原と西代。
到底相撲に向いているとは思えない体の藤原ですが、桜子の見こんだ通り、だんだんと形になっていって……?



数々の特訓を経て、いよいよ藤原と西代は本場所デビューすることになりました。
相撲のすの字も知らずにこの道に足を踏み入れた藤原ではありますが、やはりやるからには優勝を狙うしかないでしょう!
いつもちゃらんぽらんとしている藤原ですが、今回ばかりは燃えているようです!
ついでに西代の方も、目指すのは同じく優勝。
彼も密かに燃えているようです……!!

そんな藤原の最初の相手は、まさかの巨漢怪力外国人、氷熊!
デビュー戦でアタルにしては強敵ですが……藤原は気持ちでは全く負けておりません!
こいつだって最近始めた口だろ?
デカいだけだぜ!
そんな余裕すら感じさせる中で幕を開けた二人の取り組み。
立ち合い、二人はお互い廻しを取りに行きまして……藤原はいきなり左上手を取ることに成功しました!!
右手もうまい事差すことができて、体勢は十分。
一気に寄っていくのです!!
普通の相手ならばこのまま電車道で勝負がついたのかもしれませんが、そこは怪力の持ち主である氷熊。
まだ腕前も未熟で、その上軽量である藤原に、圧倒的な腕力で強引にすくい投げを打ったのです!!
それでも何とか上手を離さず掴み続ける藤原!!
歯を食いしばり、脚を踏ん張って投げを打ち返し……
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二人は同時に、頭から土俵に落ちてしまいました!
どちらに軍配が上がるか、固唾をのんで見守る桜子や西代……!!
軍配は……残念ながら、氷熊に上がりました。
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氷熊は顔面から落ちた代償で額を大きく切っていまして、しくじった、とへらへらしている藤原と対照的。
まるで勝敗が逆のような両者なのでした。

西代は対戦運が良く、序の口の中でもまだまだ力不足な相手と当たったことで初日白星。
明日こそ二人そろって勝ちたいところですが……
幕下以下はひと場所7戦、毎日は取り組みがございません。
そんなことすら知らない藤原、とにかく気を取り直して三日目の試合に挑むのでした。

三日目、西代はツッパリが持ち味の相手、猪荘大にぼこぼこに打たれながらも、基本に忠実に押し出して連勝。
藤原の相手は、教習所でも何度か顔を合わせ、戦績は悪くない相手です。
その合い口通り、藤原が投げで相手を土俵に倒すことができたのです!
……が、
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残念ながらその投げを打つ際にすでに藤原の足が表外に出てしまっており、無念の連敗。
ついてねー!と嘆く藤原なのですが……
その様子を見て、桜子はつぶやくのです。
あのバカ、ちょっとまずいわね、と。

連勝で勢いに乗る西代ですが、連敗してしまっている藤原が心配なようです。
大丈夫だろうかと桜子に尋ねると、遅かれ早かれ連敗することはあるでしょと返答。
問題はそこじゃなくて、こればかりはアイツが自分で克服するしかない……と、実は心配しているその続きは口に出さない桜子です。
そして彼女、そんなことより自分の次の取り組みはどうなのか、と逆に質問してきました。
相手は氷熊。
西代は、立ち合い頭から当たって下から下から攻める自分の相撲を取るだけです、と答えます。
子供のころからこれしかできないし、これで勝ってきた、誰が雇用ともこの相撲を貫くだけ……
そう言う西代に、桜子は……苛立ちながらこう突っ込みます。
それで勝てる見込みはあるのか?と!
西代は、10回やって1回勝てるかどうかもわからないけど、勝負は何が起こるかわからない、と答えようとするのですが、それを遮って桜子は言うのです。
奇跡を待ってても勝てないよ。
ま、いいんじゃない?
何のためにやるかは人それぞれだし、精いっぱいやれた、自分を出し切った、「それだけ」で満足ならね。
……その言葉を聞いた西代は……桜子を呼び止め……!!

翌日。
朝から桜子が西代に行った、傍から見ると驚くばかりの特訓が成果を見せ、西代VS氷熊は思いがけない展開と、思いがけない決着、そして思いがけないその後を迎えることになりました。
その奇妙なムードが漂う中で、藤原がぶつかる相手は……先日西代が飼った、突っ張りが得意技の猪荘大。
藤原は、こいつには絶対に負けねえ、と自信満々で挑んでいました。
猪荘大は、大ぶりの突っ張りやはり手をぶんぶんと振り回すだけ。
ボクサーあがりの藤原からすればそんな打撃などもらうはずもなく、難なくかわして、その合間を縫ってコマ狩張り手で反撃していきました。
そして、猪荘大の渾身の張り手に合わせてカウンターの突っ張りを顔面に叩き込む藤原……!!
なのですが。
これはボクシングではなく、相撲です。
猪荘大はその張り手に耐え、藤原憎みついてそのまま押し倒し……!!
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藤原は、まさかの三連敗を喫してしまったのです……!!
今までそれなりに成果を上げ、それなりの実力をつけてきた、はずの藤原。
ですが、勝てるはずの一番を落とし、絶対に負けないと思っていた一番も負け……
藤原の中には、今までやって来た様々なスポーツで感じては、そのスポーツを離れるきっかけとなっていた……あの感情が、沸き上がってしまうのでした……!



と言うわけで、クライマックスとなる本作。
残念ながら本作は今巻で完結となってしまいました。
藤原が横綱になるまで……は流石に描くことができませんでしたが、とにかく名古屋場所が終わるまでの間の物語がこの後描かれます!
まさかの三連敗で心が折れてしまった藤原は?
桜子に相談し、勝ち目がないと思い込んでいた氷熊に勝つために挑んだ西代は?
幕下付け出しでデビューした因縁の相手、雨宮は?
そして、名古屋場所序の口優勝は誰の手に!?
気になるあれこれが怒涛のように押し寄せ、物語はいったん完結へ!
まだまだ続いていく藤原の、西代の、桜子の花道が、明るいものになることを予感させるラストシーンは必見ですよ!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!