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今回紹介いたしますのはこちら。

「ジョジョリオン」第22巻 荒木飛呂彦先生 

集英社さんのジャンプコミックスより刊行です。


さて、TG大学病院の院長にして、岩人間たちのボスと目される謎多き男、明負悟。
そのスタンド能力は「追いかけてくるものに物をぶつける」と言うシンプル過ぎるものですが、シンプルだけにその威力は絶大。
定助たちはそのスタンド攻撃に翻弄されながら追いかけようとしたものの、巻き込まれた人物が死亡。
定助はその殺害犯だと誤解されてしまい……!?


新聞に大々的に報じられてしまった、定助の殺人容疑。
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新聞を見た憲助は慌てふためき、定助に連絡を取ろうとするのですが、その定助はと言いますと……?

糸で体をつなぎ合わせ、ボンドとガムテープで補強。
そうして体を強引につなげているのは、礼でした。
彼の体を糸状に分解で来る能力があるからこその強引な治療法ですが……ともかくこれで礼はうごくことができそうです。
その横、助手席に座っているのが定助でした。
礼は先ほどコンビニに買い物に行き、様々なものと新聞を買ってきておりまして。
その新聞をひろげながら、礼は院長の話をし始めます。
「攻撃がぶつかって来る」。
院長を追跡したから攻撃がぶつかって来る、だからと言って追跡しなければロカカカの果実を見失ってしまう……
死人が出るほどの厄介極まりない攻撃、防ぐためにはとにかく追跡しようとしないことが大事です。
追跡に最適な能力を持つ康穂に自分から連絡を取るのはNG、彼女の方からコンタクトを取らせ、彼女にネットを使ってもらわなければなりません。
定助は……新聞に、とうとうしている水兵帽男の記事が載っていることも知っておりますが、全く慌てた様子はありません。
二紙買っていた新聞のどちらを開くんだと礼に尋ねるのですが、礼はちょっと待ってくれと一旦会話を中断。
「下」に通りがかった、顔見知りの庭師に話しかけたのです。
二人が乗っている車は、
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木の上にありました。
極力ぶつかってくるもののないところに逃げた結果こうなったのでしょう。
礼はその庭師にいつものだけど、と桃を渡し、この辺りの木の剪定をする日程を二~三日延期してくれないかと依頼。
そこはそちら界隈では顔の効く礼だけに、庭師は素直に聞き入れて立ち去ってくれました。
これでじっくり会話する準備ができたわけです。
新聞を開くと……水兵帽の男の記事の下に乗っている、小さな記事を指さす礼。
そこには、明日TG大学病院記念堂で「講演」がある、という記事が載っていました。
医師たちが集まるのであろうその講演には、院長、明負悟の出席予定も記されています!
明負悟、89歳。
その名前も、年齢も、住所や納税記録、家族に先祖の墓に身分証、そう言ったものは全て「なりすまし」の情報が記されているだけのはず。
となればやはり知りたいのは、その「顔」です!
まず顔を知り、そこから正体を探る……!!
ロカカカの身の収穫までに残された時間は48時間。
この講演がは、貴重な、もしかすると最後のチャンスかもしれません。
追いかけるのではなく、向こうから現れるのを待つ。
待ち伏せならば、能力の発動はないはず……!!
作戦を決め、とにかく二人はその記念堂へ向かうことにしました。
……が。
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定助の背後に、あの時のスタンドが現れたのです!!
振り返りざまにパンチを放つも、攻撃は一切ヒットせず。
スタンドは忽然と姿を消してしまっています。
おそらくこのスタンドの出現が……院長の攻撃が始まるトリガーだと思われます。
自分達は見つかっていたのか?
車の中にずっといたのか?
いや、そうではないでしょう。
おそらく攻撃はずっと続いていたのです。
自分たちが講演に行く、顔と正体を見ると言う意思を持って外に出ようとした、それが「追跡」すると言う意思とみなされ、攻撃が再発動してしまったのです!!
こうなると何がぶつかってくるかわかりません。
とにかく逃げだし、ぶつかってくるもののない場所に逃げなければなりませんが……
そこで、二つの衝撃の出来事が巻き起こってしまいます。
たまたま通りがかったのか、ずっとマークしていたのか。
パトカーが二人の姿を見つけ、二人に止まるように声をかけてきたのです!
それだけならば、逃げ出すこともできるでしょう。
ですがそこで……雨が降ってきたのです。
それは何の変哲もない雨、のはず。
なのですが……その雨が、「ぶつかって」くるではないですか!!
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水滴が二人にぶつかり、二人の体を銃弾のように射抜いていく……!!
振ってくる雨が相手では、ソフト&ウェットで防御するのも限界があります!!
二人が選べる道は……
自分たちを捕まえに来た、パトカーの中に飛び込むことだけで……!!
外に出れば体中を穴だらけにされて、ズタズタになる。
パトカーの中にいれば、連行されていつ解放されるかわからない状態になる……
どちらに転んでも、院長を追うことはできない!?
思っていた以上に強いこの院長の能力に、二人は焦るばかり。
定助は、自分やロカカカのこと以外に、彼女のことを心配せずにはいられませんでした。
康穂ちゃんは?
まさか院長を「追跡」はしてないないよなッ!?


と言うわけで、院長の恐ろしさがクローズアップされる今巻。
その名前以外の全てが謎の院長、その目的も不明です。
ロカカカを狙っていることだけはわかるのですが、単純な金物うけのために狙っていると言うのmの考えづらいところでしょう。
とにかく顔を見たいところですが、まともに近付くことすら困難で……
完全に追い詰められてしまった定助ですが、ここでまさかすぎる作戦を決行!!
そのとんでもない作戦は、是非ともその目でご確認ください!!
さらにその院長の顔ですが……読者の皆さんととあるキャラは今巻でとうとう見ることができます!!
その顔を知るきっかけとなるものを提供してくれたキャラクターもいるわけですが……おそらくただものではないはず。
院長か、そのキャラクターか、どちらかが本作のラスボスとなるのかもしれません!!

そんな気になるストーリーの他、今巻の前半ではつるぎと常敏の親子VSまさかの再登場となった笹目桜二郎が激突するバトルも展開!
定助とはぶつかり合っているものの、東方家のことを考えていることだけは間違いない常敏は、ロカカカを手にするためにどんな手段もいとわないはず。
ロカカカはつるぎのために使うのでしょうが……
こちらの二人の動向も見逃せません!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!