sf0
今回紹介いたしますのはこちら。

「清楚なフリをしてますが」第1巻 倉地千尋先生 

小学館さんの少年サンデーコミックスより刊行です。


倉地先生は16年に角川書店さんの漫画賞で佳作を受賞してデビューした漫画家さんです。
その後読み切りの発表などを経て、17年に週刊少年サンデーで短期集中ながら連載デビュー。
そして19年よりとうとう初の本格連載作で初の単行本刊行作品となる本作を連載されました。

そんな倉地センセの意の描く本作は、とある少女に突然降りかかった災難を描く作品となっております。
その際なんというのがまた変わったものとなっていまして……?



楚山清羅(そやま きよら)は絵に描いた様な清楚なお嬢様です。
幼いころから英才教育を受け、門限は5時。
厳しい家の決まりも、もはやそれが当たり前となっていまして、何も気になりません。
普通の人ならば文句の一つも言いたくなるのでしょうが……もともと彼女は「欲」そのものが希薄で、不満を感じることもなく、親から与えられた課題をこなしていったようです。
そんなことをしていると、いつしか彼女は「完ペキ優等生」と呼ばれるようになっていました。
ともすれば、何の楽しみもないかに見える彼女の日常。
ですが彼女には仲のいい友達である、ともちゃんがいます。
近寄りがたいと遠巻きに見られることの多い清羅にも気軽に話しかけてくれる彼女と一緒にいるだけで、清らの毎日は楽しいものになっていたのです。
こんな日々がこれからも続いていく……
そう思っていたある日のことでした。
清羅が突然、恐ろしい病に侵されてしまったのは……!

清羅が目を覚ますと、そこは病室でした。
ある方法で清羅の病はほぼ完治。
早くも日常生活に戻れるようになっていたのですが……
清羅が起きたことに気が付いた看護婦さんが慌てて中に入ってきて、先生を呼ぶからと連絡を入れてくれていた、その
sf1
お尻をいつの間にか触っていたのです。
自分でも何故そんなことをしたのか、全く分からない清羅。
慌てて看護婦さんに謝るのですが……
異常はこれだけでは終わらなかったのです!

久しぶりに学校に来た清羅に真っ先に飛びついてきたのは、やはりともちゃんでした。
病院では携帯電話禁止だったため連絡できず、心配をかけてしまった分、いつも以上にともちゃんは清羅にくっついてきます。
腕を組んで体を寄せてくるともちゃん。
清羅は……なぜか、それを意識すると
sf2
激しくドキドキしてしまうのでした!!

目覚めてから何かがおかしい。
ともちゃんの件以外でも、なめらかな曲線を見て女性の体を想像してしまうなど……今までにはありえない妄想が浮かんでしまうと言うこともありました。
清羅は耐えかねて、診察の際に医師にその事を相談したのですが……
そこで医師はとんでもない真実を明かしたのです。
清羅の病は、脳の一部が損傷して生命維持に問題が起きるものでした。
そこで医師が行ったのは、公には認められていない「脳移植」だったのです!!
と言っても、誰かの脳を取って移植したと言うわけではありません。
ドナーの脳細胞をごく少量採取し、培養。
ある程度増殖したところで、損傷した部分に移植する……という、にわかには信じがたい大手術が行われていた……!
医師にとって何よりショックなのは、自分ではない誰かの脳の一部が自分の頭の中にある、という事。
意思は性格や記憶には影響のない一部分の身にしか使っていない、生活に支障はないはずだ、というのですが……実際今、支障が出つつあります。
では、あの下品な妄想をしてしまうような影響を与えているドナーとは誰だったのでしょう。
医師はそのドナーをこう説明しました。
sf3
普通の男子中学生です、と。
普通の男子中学生がこんなに性欲が強いなんて、と驚愕した清羅。
このしゅじゅつはまだ世間には発表していない……言うなれば非合法の手術。
決して誰にも言ってはならない、と医師は清羅に念押しをするのですが……清羅自身も、こんなこと恥ずかしくて誰にも言えない、と思っておりまして。
何ともいえない表情で診察室を出て行く清羅ですが、それを見送る医師は、何やら腹に一物ありそうな表情を浮かべていて……?

その後、努めていつも通り過ごそうとする清羅ですが……
どうしてもともちゃんに対して妄想を抱かずにはいられません、自分の前でエスカレーターに乗ればスカートを覗き込もうとしてしまったり、電車でよろけた際にうっかり胸を鷲津噛んでしまおうと思ってみたり……
それでもぐっと我慢をしていつも通り過ごそうとするものの、ひょんなことから二人で温泉に行く約束をしてしまいます。
女同士ですから全く問題はないわけですが……いざその時になると、何やらエロスな妄想がはかどって仕方ありません!!
かといって今から中止にしようと言いだせば、温泉が好きだからと楽しみにしていたともちゃんにも申し訳が立ちません。
迷いながら結局温泉にやってきまして、脱衣所ののれんをくぐる清羅。
至極当たり前ですが、そこには着替え中だったりお風呂上がりだったりの女性が、大勢うろうろしているわけです!!
物凄い勢いで顔を真っ赤にする清羅!!
今まで女湯なんて何度も入っているのに、なにこの抑えきれない高揚感、サッと入ってサッと出よう!
そう決意する清羅なのですが、ともちゃんの着替えを見てさらに大興奮!!
友達をこんな邪な目で見てはいけない、もっと違うことを考えよう、と必死に気をそらそうとするのですが……
彼女の脱いだ下着を見て、バスタオル一枚の姿を見て、落としたヘアゴムを拾おうと屈みこんだ彼女のおしりを見て……
とうとう興奮が臨界点を突破し、倒れてしまうのです!!
ともちゃんだけでなく、脱衣所にいた女性たちが慌てて駆け寄り、介抱してくれるのですが……
清羅は欲のない人物でした。
幼いころから英才教育を受け、門限は5時。
それが当たり前で、ストレスを感じたこともない……はずでした。
sf4
清羅の体を支えてくれる、ともちゃんをはじめとした裸の女性陣に、無いはずの欲望がむらむらと沸き上がります。
果たして清羅は、この欲望を耐えきることができるのでしょうか……!?



と言うわけで、欲のない清廉潔白な少女だったはずの清羅に、とんでもない欲望が沸き上がってしまう本作。
本作はそんな男子中学生の欲望を持つ少女が、女性たちとの触れ合いにドキドキむらむらしてしまう様子をコミカルに描いていきます。
清羅はみんなに慕われている完璧優等生だっただけに、女性陣の信頼も厚く……不信感を抱かれないどころか、むしろ喜んで触れ合ってきたりしまして。
清羅の欲望は、どんどんと膨らんでいってしまうのです!
さらにそんな慕ってくる相手だけではなく、清羅の(中の欲望の)新たな扉を開いてしまうような、違ったスタンスの女性キャラも登場、
どんどんと加速していってしまう清羅の欲望と、それをどうにか抑えようと奮闘する彼女の理性……
そんなせめぎあいが楽しめるのです!!
お話の都合上(?)サービスシーンは豊富!
基本的には少年誌向けのソフトなサービスシーンなのですが、単行本化に当たって「券」の発行も行われております!
コミカルなシーンとサービスシーンが売りの本作ですが、意思の行った手術にも何やら裏がありそうな?
もしかすると何らかの真相が隠されていて、そちら方面のドラマもあったりするかもしれません……!
そう言う展開なしにしても、今後に要注目です!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!