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今回紹介いたしますのはこちら。

「ガイシューイッショク!」第3巻 色白好(しきしろこのみ)先生 

小学館さんのビッグコミックスより刊行です。


さて、奇妙な同棲生活を送ることになった小森とみちる。
先日はみちると担当編集の石井との打ち合わせ中に勝負を行うなど、だんだんとその関係は暴走していき……?



打ち合わせ中に行った勝負の後始末をさせられた小森。
大変な思いをしてしまった上、営業の外回りの最中雨に降られてしまい、踏んだり蹴ったりです。
雨宿りをしながら、仕事に戻りたくないなとどんよりと気持ちを沈ませておりますと、その雨宿りをしていたお店の女性が声をかけてきました。
お疲れですか、と問いかけてきた彼女は、雨が止むまでこのお店、アロママッサージをやっていかないかと尋ねてきたのです。
雨宿りをしている手前強く断れませんし、何よりこの気分で仕事に戻る気にもならず。
小森は店内に入ることにしたのです。

施術前に記入するお客様カードに筆を走らせる小森ですが、そのカードの中に少し引っかかるものを感じました。
「大腿部および下腹部の一切の施術はご遠慮いただいております。」
何のことかと考えておりますと、今度は先ほどの店員さんが、免許証のコピーを足らせてほしい、と言いだしたのです。
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なんでも、こう言ったお店をしていると、サービスが居の要求をしてくる男性がいる、とのことで……
その言葉の意味することがわからない小森ではありません。
自分がそう言うことをするかもしれないと疑われていること、そして……みちるとの勝負のことがフラッシュバックしてしまう小森は、どうしても不機嫌な顔になってしまいます。
自分はそんなことはしないとクールを装う小森なのですが……

施術室に通され、オイルで汚れないように、と紙パンツとガウンに着替えることになった小森。
ほどなくしてマッサージが始まります。
まずはフットマッサージ。
フットマッサージなのですから当たり前ではあるのですが、店員さんが傅いて自分の足を癒してくれる姿を目の当たりにいたしますと……
なんだか自分が偉くなったような気がして、打ち砕かれた自尊心が復活するような気もしてくるのです。
フットマッサージの後は、いよいよ寝そべっての全身マッサージに入ります。
まずは足から。
アイルを注ぎ、脚の裏、ふくらはぎを丹念にもみほぐしていきます。
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そして……やらないはずの太ももへと手が伸びてくるではありませんか!
しかもそのマッサージの手は徐々に上がっていき、股間に近づいていって……?
このままでは!と言うところで、手はまた下の方へと下がっていきます。
そうして何度も太ももを往復していくうちに……小森の股間が反応し始めます。
内腿とあそこは繋がってるのか!?と錯覚してしまう小森、まさかこのきわどいマッサージ自体がさっき自分を疑ったお詫びなのか、それならいっそ触って……とよこしまな考えを思い浮かべてしまいます。
ですがすぐ自分自身を落ち着かせるように努め、どうせ何度往復しても決定的な部分には触れないんだから、と心を落ち着けるのです。
……が!
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店員さんの手が、微かに股間に触れたではありませんか!!
一瞬、ですが確実に「触れた」……!?
仰天してしまう小森なのですが、たまたま触ってしまっただけ、と言う可能性も捨てきれません。
でももし、また触ってきたとしたら……!!

そう思っているうちに「また」はなく、全身マッサージは滞りなく終了いたしました。
悶々は残りましたが、身体自体はマッサージのおかげですっきり。
勝負には負けたのに……と思いかけ、いやアレはいつもの「勝負」ではない、勝負はアイツと俺の間だけで成立するんだ、と思いなおすのです。
と、その時でした。
小森は閃いたのです。
ネットで「アロマオイル エロ」で検索し、出てきたあろまおいるを購入し……

数日後。
ミチルが置きだし、寝ぼけまなこでリビングにやってきますと、
ソファがマッサージ台に変貌していました!!
そして、その横で小森が何だか驚くほど穏やかな笑顔で立っていまして、こう語りかけてきたのです。
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お疲れさま。
マッサージしましょうか?




と言うわけで、再び勝負の始まる今巻。
寸止めマッサージに興奮を抑えきれなかった小森は、そこに勝負に使える希望を見出したのでしょう!
この後は本書の7割近くを占める、マッサージ対決がたっぷりと描かれていくのです!!
マッサージをすることで、じわじわと刺激していくのは有効な作戦かもしれません。
ですがじわじわと進むと言うことは、小森の方もじわじわと高ぶっていってしまいかねないわけで……
果たしてこの勝負はどうなっていくのでしょうか!?
回を重ねるごとに、二人の関係……は相変わらず険悪ではありますが、心の奥底では確実に変化が出ている本作、この戦いでもまた今後の展開を変えていくことになるでしょう!!

本作の目玉と言えば当然二人の勝負なのですが、今巻からは徐々に他の動きも見え始めます。
みちるの担当である石井もこの物語に介入してくる予感が見え始め……
小森とみちるの二人の物語はもちろんのこと、そこに他のキャラクターも加わることで他の人物を交えた物語も進んでいきそう!
サービスシーンへの期待は間違いなく裏切られないでしょうが、それ以外のお楽しみも期待してよさそうですね!!




今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!