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今回紹介いたしますのはこちら。

「廃墟のメシ」第2巻 ムジハ先生 

アルファポリスさんのアルファポリスコミックスより刊行です。


さて、食の楽しみが極限まで奪われた世界で、その楽しみを求めて探索師を営むハルカ。
ひょんなことから出会った人工知能、ソルの中に内蔵されていた伝説の料理(?)、カレーを求めて「塔」に向かうことになったのでした。



塔に向かう前に、ハルカはあるものを回収することになりました。
ソルのたっての希望で回収したそれは、ハルカを襲ってきたあの「機械蜘蛛」。
後で試したいことがあるとのことで、ちょっと嫌でしたが、機械蜘蛛を回収して瓶の中に詰め、塔に挑む事にするのでした。

ロープを投げて少し上の鉄鋼津に引っ掛け、よじ登る。
それを繰り返して登頂を目指すハルカ。
そんなハルカをひそかに監視している者がいます。
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何者かに携帯電話で、逐一ハルカの行動を伝えているらしいその謎の女性……
いったい何者なのでしょうか……?

そんな女性の存在など露知らず、ハルカは塔に登っていきます。
300メートル以上はありそうな塔を登るのはただでさえ難しいところ。
さらに今日は転校も今一つで、強風が吹き荒んでおります。
風強いね、と言うソルの問いかけにも、ハルカは平気平気とグイグイ登っていくのです。
謎の女は物陰からひたすらそれを監視。
あんた鉄の塊によじ登ろうなんて何を考えているんだ、丸腰じゃないか、命令さえあればいつでも撃ち落とせるんだが、と銃を構えながら独り言を言う彼女。
彼女自身も何故ハルカを見張っているのかいまひとつわかっていないようです。
風が強くなってきたな、などと思いながらずっとハルカが登る様子を見ていた彼女は、ハルカのその身体能力に驚きつつまた独り言。
登り始めるなり休みもなくもう半分くらいまで言っている、でも風がさらに激しくなってきた、これじゃ飛ばされるぞ!?
なぜかハラハラしながら固唾をのんで見守るのでした……

で、ハルカはと言いますと、全然大丈夫、とは言いながらもさすがに旗色が悪くなってきたようです。
息は上がり始めていますし、何より風が激しすぎます。
ソルは必死に、体力も消耗しているはず、どこかで風が弱まるのを待とうと説得しようとするものの、ハルカの意地とカレーへの渇望が足を止めることを許しません。
この程度、足場に冴注意して登れば何も問題はない!
……と、言った瞬間でした。
足場を捕えるはずの足がずるっと滑り、ハルカが落下したのは!!
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幸い強風に少し流されたこともあって塔の鉄骨につかまることができ、九死に一生を得たハルカ。
ずっと見ていた謎の女も、危なかった、もうやめとけって!とすっかり肩入れしてしまっていました。
やっぱりどっかで一度休もうか、とハルカは決断し、かつて展望台か何かだったと思われる階層に輿エオ落ち着けて休むことに。
死ぬかと思った、と漏らしながら室内を探すと、打ち捨てられた木の椅子を発見。
早速それを薪にして、暖を取るハルカ。
ついでに手持ちの水をあたたため、お湯を飲んで体力の回復に努めるのでした。

風が弱まるのを待っている間、ソルは例の試しいことをやってみることにします。
あの機械蜘蛛を取り出し、その上に自分を乗せてくれ、とソルは言いました。
早速やってみますと……
何かカチカチと言う音が鳴り響き……機械蜘蛛が動き出したではないですか!!
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まだ動けたんだ、今助けるから!とすかさずソルを助け出そうと銃を構えるハルカ!
ですがどうやら助けは必要ないようです。
なんと今機械蜘蛛が動いているのは、上に乗ったソルが回路を通じてノットた体と言うのです!!
……が、残念ながらそれも長くはもちませんでした。
どうもソルが常駐するには機械蜘蛛のボディは「器」が小さすぎるようで、機械蜘蛛はオーバーヒート。
危うく爆発してしまいそうになってしまうのです。
がっかりするソルですが……機械蜘蛛のような何かがまだあるかもしれませんから、希望は捨てなくてもいいでしょう。
二人は別の何かを探す、と言う目的も加え……塔の登頂を再開することにしたのです。
とはいっても、天候が回復したわけではありません。
むしろ風は強くなっている気配すらあるのです。
ですが……このままでは日が暮れてしまうから、とハルカは登頂を決行!
さっきは疲れて油断したせいで足を滑らせたけど、今はもう体力も回復したし、本気を出せばあのぐらいなんでもない、と強がって……
そんなハルカの決断に驚くソル、と謎の女。
今日はもう動きがないだろうと食事をしていた彼女、ちらっと塔を見るとハルカが登り始めているのですから仰天してしまいました。
バカな、登り始めただと!?
風邪はさっきよりむしろ激しくなっていると言うのに!
なんて無茶なやつだ、それとも何か秘策でもあるのか?
食い入るように見つめるハルカからは、気合だけは感じられるものの、策がありそうには見えません。
実際気合と根性だけで登っていくハルカ、そのまま先ほど落下した地点を越え、この調子ならイケる!とガッと手を次の鉄骨にかけるのですが……
その瞬間、突風が吹きつけたのです。
予想以上の突風にあおられたハルカ、鉄骨から手を離してしまい……
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またまた落下してしまったのです。
……正真正銘、手の届く鉄骨もない位置に!!




と言うわけで、塔へのアタックが行われる今巻。
かつてカレーが食べられたと言う塔の頂上の食堂。
そこに行ったからと言ってカレーが見つけられるとは限りませんが、それでも見つけた手掛かりに手をかけずにはいられないでしょう!
ハルカのあくなき食への探求は彼女を突き動かし……結果、塔への無謀な挑戦をしてしまうことになったのです!
とはいえそこは探索師でならすハルカ、事故で落下して死亡、完!とはなるわけもありません!
一体彼女はどうやってこの窮地を逃れるのか!?
皆様の目でご確認ください!!
そしてその後は塔探索編が本格化し、まさかの新展開へ!!
ハルカはカレーにお目にかかることができたのか?
あの謎の女と、そのバックにいる連絡相手の目的は?
ソルの新しい体になる何かはあったのか……?
そんな様々なファクターが動いていく中、この世界の驚きの真実についての物語も進展を開始。
食事もアクションも謎も、ますます目が離せなくなっていくのです!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!