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今回紹介いたしますのはこちら。

「五等分の花嫁」第12巻 春場ねぎ先生 

講談社さんのマガジンKCより刊行です。


さて、様々な変化が訪れ、その関係性を変えて行き始めている風太郎と五つ子たち。
五つ子たちの進路も決まり始め、さらに学校では一大イベントである学園祭も目前。
物語に更なる大きな変化が訪れる予感も漂い……?


学級委員である風太郎と四葉の頑張り、そして五つ子たちの奮闘の日々が続き、あっと言う間にやって来た学園祭当日。
そこに至るまで、風太郎と五つ子たちの間にも紆余曲折ありまして……
学園祭の日に、風太郎もある決断をしたようです。
「学園祭初日、15時に教室に来てくれ。」
風太郎はそんなメールを送り……?

学園祭のオープニングは、女子生徒ユニットによるライブで幕を開けました。
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そのセンターはなんと二乃。
いつもの感じからするととてもこんなアイドルまがいのことなどするとは思えないのですが、やはり二乃にも思うところがあったのでしょう。
何で私がこんな目に!と毒づきながらも、大業を成し遂げたのでした。
そして風太郎たちのクラスの出し物は文化祭の花形の一つ、出店です。
風太郎のクラスはいろいろありまして、男子チーム+二乃、女子チーム+三玖を中心に二つのメニューを出すことに。
着実に料理の腕を上げた三玖チームのホットケーキは好評で、お客さんはひっきりなし。
あまりにも好調過ぎて、15時の約束に間に合うかどうか、と三玖はちょっぴり不安になってしまうのでした。
たこ焼きチームも好調で、様子を見にやって来た四葉も一口食べて太鼓判を押す出来栄え。
四葉もサクサクと学級委員の仕事らしい見回りを終わらせて、15時の約束に間に合わそうと頑張っているようです。
そんな四葉を、生け垣の隙間から発見した二乃。
四葉に声をかけようとしたものの、その前に二乃の方が生徒数名に声をかけられてしまいました。
さっきのダンスを見てすっかりファンになったと言う数名に囲まれ、結局四葉に声をかけることでの出来なかった二乃。
四葉に声をかけるのもそうですが、屋台の様子も見たかったものの……こんな調子では、おちおち校内を歩くこともできません。
また生徒に声をかけられて面倒なことにならないよう、人目を忍んで校内を歩くのですが、そんなにのを呼ぶ声が!!
ビクッと身をすくませる二乃でしたが、その声の主は五月でした。
五月は何をしているかと言いますと……文化祭を半ば返上で勉強中。
教師になると言う未知を目指すことにした五月、志望校の合格判定が振るわなかったこともあり、自分が当番でない日はこうして勉強に打ち込んでいるのです。
それでも15時までには切り上げると決めているようで……
五つ子たちはみんながみんな、それぞれの事情で頑張っています。
楽しい学園祭ではありますが、疲れもやはり見え隠れし始めている様子。
では、風太郎はと言いますと……彼の方もやはり忙しく学校中を奔走しておりました。
他のクラスの出店の材料の補充を手伝ったり、迷子の親御さんを探してあげたり、けんかの仲裁をしたり、休憩所の設営を手伝ったり……
流石の風太郎もぐったり、クラスの皆の屋台を見まわる時間はなさそうだ、と漏らすのでした。
そしてその三玖の屋台には、らいはと風太郎の父などがやってきまして、またおおわらわ。
いよいよ15時の約束は無理かも、とまで思うほどに忙しくなってしまっているのです。

同じように忙しかったよつばでしたが、演劇部の手伝いも終わってようやく一息。
この後から揚げ屋さんとおばけ屋敷の手伝いもして……といつも通りの面倒見の良さを悪鬼していたのですが、そこにさらに仕事が舞い込んできてしまいます。
演劇部では代役でちょっとお手伝いをした四葉なのですが、明日の出番についても相談したい、と演劇部員にお願いされてしまい……?
二乃のこそこそ道中も続き、五月の勉強も出店の食べ物の誘惑ではかどらないながらも続き、そして風太郎の奮闘も続き……
気が付けば15時の5分前。
風太郎の体力はとうとう限界を迎えてしまい……!!

15時20分を少し回ったころのこと。
ようやく屋台の品物が完売した三玖、完売を友達と喜び合う間も惜しんで、お疲れさまでしたと書置きを残して待ち合わせ場所に飛び込みました。
そこにはすでに、二乃、四葉、五月、そして風太郎が待っています。
みんなそれぞれ用事があって全員時間通り、とはとはなりませんでしたが、これで全員揃いました。
その「全員」の中には、
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一花も含まれています!
どうにか人目につかずにやってこれたらしい一花も合流し、これで本当にみんなが勢ぞろい。
とたんに空気は和やかになり、屋台で買っておいたあれこれを皆で食べようとなったそのタイミングで、風太郎はいきなりこんなことを言い出したのです!
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俺はお前たち五人が好きだ。
この六人でずっとこのままの関係でいられたらと願ってる。
だが答えを出さなければいけないと思う。
とうとう風太郎は、決断することにしたようです。
風太郎は、だれを選ぶのか?
五つ子は皆、不安と期待で胸を高鳴らせ……風太郎の選択を待ちます。
風太郎は……
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とはいえこんな祭りの最中に言うほど俺も野暮じゃない、俺も俺で整理しきれてないからな、と、とりあえず発表の延期を発表するのでした!
一気に緊張の糸がほぐれた一同。
改めて乾杯しようとなるのですが……それでも、その時がそう遠くないことは間違いなさそうです。
果たして風太郎の選択は……?
気にはなるものの、一同はとにかく完敗します。
学園祭初日が無事終了したことを祝して、乾杯!
こうして、ようやく文化祭初日は幕を閉じ……なかったようです!
その事を風太郎が知るのは、もう少し後になるのですが……!!



と言うわけで、学園祭が始まり、そして風太郎の決断の時が迫る今巻。
五つ子それぞれがそれぞれの決意でもって風太郎に向き合ってきた本作ですが、風太郎自身このままではいけないことが良く分かっていたわけです。
誰を選んでも五つ子たちはある程度納得して受け入れてはくれるでしょう。
ですが、誰を選んでも今まで通りの生活を続けるのは難しいでしょう。
おそらくクライマックスは間近。
このタイミングで予想外の新キャラクターなども登場し、そして本作の中の根深い問題だったあの人との関係も一応の決着を見ます。
盛り上がる学園祭の中で、近づく風太郎の決断。
風太郎の選択は、そしてそこから招きだされる結末は?
フィナーレの迫りつつある予感の本作、ますます目が離せませんね!

そしてこの第12巻と同時に、キャラクターブックの発売も開始。
今巻とキャラブック一冊目の一花が同時発売となり、行こう一突きに一冊ずつ、二乃、三玖、四葉、五月と刊行されていく様子。
と言うことは、そのキャラクターブック刊行終了に合わせて本作が完結したりする可能性もあったりするかもしれません……!
今巻が風太郎の表紙イラスト的にも、第14巻か第15巻あたりが最終巻になりそうですが……
とにかく、見守るしかなさそうです!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!