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今回紹介いたしますのはこちら。

「男塾外伝 大豪院邪鬼」第7巻 原案・宮下あきら先生 作画・柳田東一郎先生 

日本文芸社さんのニチブンコミックスより刊行です。



さて、喊烈武道大会が白熱の一途をたどる本作。
3回戦の相手は西日本代表の「夜露死苦」!
アレな名前の相手ではありますが、三回戦まで勝ち抜いてきた猛者、油断は許されません!



夜露死苦を相手にまず出陣したのは、男塾死天王の一人、卍丸でした。
卍丸は夜露死苦の最初の戦士をあっさりと片づけ、その実力を存分に見せつけました。
すると夜露死苦もその実力を認めたのか、一人目の戦士を置きく上回る実力を持つ戦士が現れたのです。
その名も影丸。
見るからに「忍者」と言う風貌の男です!

戦いが始まると、影丸はさっそくてのひらから霧の様なものを発生させる奥義、霧隠蘭鋭刺(むおんらんえいし)を使用。
すると瞬く間に闘技場はその霧の様なものに覆い尽くされ、視界を奪ってしまうのです!
卍丸は冷静にあたりの状況をうかがいます。
すると影丸は音もなく卍丸の背後から現れ、刀で切りつけてきました!!
紙一重で回避する卍丸、そのまま手刀で反撃……するものの、影丸はまたか炭の中に消え、姿を消してしまい……
まるで羅刹のような、視界を奪っての攻撃。
その羅刹によれば、おそらくあの技は忍者特有の「霧遁の術」だとのこと。
火薬や薬物を使って人工的に斬りを発生させる技なのだそうです。
と、そんな会話をしている間にも影丸の攻撃は続いていました。
致命的なダメージこそ逃れている卍丸ですが、影丸の攻撃は少しずつ卍丸に傷を負わせていき、体力を削っていきます。
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さっきまでの威勢はどうした、と勝ち誇る影丸。
卍丸も一人目の対戦相手とは格が違うようだ、とその実力を認めるものの……もちろんここであきらめるような卍丸ではございません!!
卍丸はマントを脱ぎ捨てると、影丸の視界を奪うように放り投げます。
すかさずそのマントを切り裂く影丸ですが、その一瞬の隙をついて卍丸は反撃を狙いました!
魍魎拳奥義・烈舞硬殺手!!
並の相手ならばその一撃でひとたまりもなくその命を奪われるのでしょうが、影丸もさるもの、無数に降り注ぐ卍丸の攻撃を受け流していきます!
何発かはかすったようで、影丸の覆面が破れ、その顔があらわになったのですが……
中々やるではないか、と影丸は余裕の笑み。
どうやら、自分が今だ圧倒的優位な状況に立っていると思っているようです。
ですが卍丸は、そんな影丸にこう告げました。
この状況で優位に立っているのは俺だ、と!!

魍魎拳の真髄は闇にあってこそその真価を発揮する。
卍丸はそう言うと、一転して自ら攻撃を仕掛けて行きます。
視界はゼロと言ってもいい霧の中を猛然と進んだかと思うと、そこだと手刀一閃!
その一撃は的確に影丸を捕え、肩口に大きな傷を負わせます!
すかさず影丸は距離を取ろうと大きく飛びすさるのですが、卍丸は素早く動き回る影丸の背後を捕えて逃しません!
ならば、と影丸は再び奥義を繰り出しました。
伊賀三分身。
その姿が三人に見えてしまうほどの凄まじいスピードで動き回る影丸!!
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これでオレが優位に立ったぞ!と、影丸はその三人で一斉に三方向から切りかかるのですが……むしろ、それこそが卍丸の本来の領域!!
影丸は知らなかったのです。
卍丸は
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5人に見えるほどの凄まじい速度で動く、幻暝分身剥と言う技を得意にしていることを!!
実力の差は明白。
影丸は血まみれになり、倒れてしまいました。
勝負あったかと思われましたが、それでもまだ影丸はあきらめてはおりません。
刀を投げつけて最後の抵抗を試みるのですが、来る地まぎれのその攻撃が卍丸に通じるはずもなく。
刀をはじいて落とし、逆に卍丸の止めの一撃ががさく裂……
舌かと思われたのですが、なんとさく裂した相手は影丸ではなく、影丸の服を着た丸太だったのです!!
変わり身の術……!
影丸は卍丸の背後に回り、火燐炎舞乱という火を噴く技で逆転を狙いました!
が、卍丸にとってはそれすらも通用しないのです。
攻撃を受け流すと空高く舞い上がり、影丸に肩車してもらうかのような形で飛び乗り、頭に強力な二本の手刀を見舞う頭蓋激震指をみまい、さらにそのまま影丸の首をへし折って、今ふぉこそ完全な決着をつけるのでした。

忍者ごっこじゃ俺の相手には力不足だぜ。
そう言って、髪を整えて涼しい顔をする卍丸。
圧倒的な実力を前に、さしもの夜露死苦の面々も怯むのですが……ただ一人そこで気を吐く者がいるようです。
その名も武蔵坊弁慶!
この夜露死苦のリーダーであるらしい弁慶は、前に出てくるなりこう叫びました!
貴様らの大将を出してもらおうか。
大将の大豪院邪鬼を出せと言っておるのだ!!
……本来ならば、男塾チーム最強の男である邪鬼がいきなり指名されたところで、それを受けてやる義理はないでしょう。
ですが……それならば俺が出ると闘技場に立とうとした影慶を抑え……
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邪鬼自ら弁慶の挑戦を受けて立ったのでした!!



と言うわけで、いきなり大将同士の戦いとなる三回戦。
圧倒的な力を見せつけた卍丸、その上に立つ邪鬼の力はその数段上であることを読者の皆様走っているはず。
その邪鬼を指名する弁慶、腕に覚えがなければそんなことはできないでしょう。
果たしてこの弁慶の実力はいかなるものなのでしょうか?
そして久しぶりに戦う邪鬼は、弁慶にどんな技を見せつけてくれるのでしょうか!?
激戦はさらなる激戦へ、そして思いもよらない方向へと進んでいこうのです!!

さらにこの後物語はどんどんと加速!
喊烈武道大会は、決勝戦へと進んでいきます。
男塾に詳しい方ならば、この大会の決勝で戦う相手が誰なのかはご存じのはず。
そう、三日三晩の戦いの末、邪鬼と引き分けたと言うあの男が率いる、あのチームです!!
クライマックスへと進んでいく本作、今後の展開からも目が離せませんね!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!