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今回紹介いたしますのはこちら。

「チェンソーマン」第3巻 藤本タツキ先生 

集英社さんのジャンプコミックスより刊行です。


さて、マキマの下でデビルハンターとしての仕事を始めたデンジ。
死と隣り合わせの危険な戦いを強いられるデンジですが、曲者ばかりの仲間たちともいろいろありながら、なんだかんだ楽しくやるのでした。



悪魔は、なぜかデンジの命を狙っているようです。
ポチタと一つの命となったデンジですが、悪魔たちが狙う理由は何なのか。
ただ珍しいからと言うだけではないのは間違いなさそうですが……

そんな中マキマは、部下とともに京都に向かっていました。
京都で組織のお偉方と、デンジに関しての話し合いをすることになったからです。
電車はあと30分ほどで京都に到着します。
じゃあ駅弁買っちゃおうか、とマキマは言うのですが、部下は冷静に、1時から会食がありますよ、と注意を促します。
ですがマキマはだからと言って駅弁を食べるのをやめはしないようで。
ちゃんとそれまでにお腹すかせますよ、と部下を横目に見ながら漏らし、そしてこう続けるのです。
京都の偉い人たちと会いたくないなあ、皆怖いんだもん、ご飯は穏やかな気持ちで食べたいのに。
昨日のお酒、美味しかった……
マキマは、昨日デンジ達若手のデビルハンターたちの飲み会に参加していました。
普段通りのクールな態度をとっていたように見えたマキマですが、実際は結構楽しんでいたようです。
マキマに淡い……いや、ハッキリとした恋心を抱いているデンジですが、あながち無謀と言うわけでもなさそうです!!
それはそれとしまして、マキマのいまの気分はかなりアンニュイ。
ぼーっと車窓から外を見ていますと……
マキマたちの席の前後に座っていた乗客たちが何やらごそごそと荷物をあさりだし、
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いきなりマキマとその部下を「銃」でハチの巣にしたのです!!
こちらC班、開始。
乗客たちは顔色一つ変えずそうつぶやいて……!

マキマたちの下で起きた異変など全く知らない4課メンバー。
荒井とコベニは、悪魔に関しての聞き込み調査をしていました。
ですが今一つめぼしい成果はえられず、聞き取りをお願いしたおばあさんに頭を下げ、また別の人に話を聞こうと歩き始めます。
おばあさんはそんな二人の方をゆっくりと振り返ったかと思うと、上着の内ポケットに手を入れ、そこから
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「銃」を取り出して、二人を背後から狙い……!!
静かな街に、乾いた銃声が響き渡るのです……

デンジはと言うと、パワー、アキ、姫野と言う面子で中華のランチを楽しんでおりました。
昨日の飲み会の後、いや、飲み会の最中からいろいろあったデンジと姫野ですが……雨降って地固まると言いますか、デンジの良くも悪くもさっぱりした性格のおかげと言いますか、二人は「友達」になりました。
デンジが姫野の家に泊まったことから、パワーはお前らしたんじゃないのか、と絵mんんりょなくお下品な質問をしたりするのです、が……
そんな話に割り込むかのように、隣の席に座っていた男が声をあげました。
ここのラーメンよく食えるな、味酷くないか?
味の良しあしがわからないんだな、まあ仕方のないことだ。
幼少期に同じような味のもんしか食べてないと、大人になってバカ舌になるらしい。
舌がバカだと幸福度が下がる。
……いきなり喧嘩を売るようなことを言ってくる男。
アキは相手にせず、店を出ようかと言うのですが、それでもかまわず男は話し続けるのです。
俺のじいちゃんは世界一やさしくて、高い店でいいもん食わせてもらった。
じいちゃんは必要悪っていうのか正義のヤクザで、女子供も数えるほどしか殺したことがないんだと。
薬打った金でほしいもん何でも買ってくれてさ、皆に好かれた江戸っ子気質の良い人だった。
デンジ、お前も好きだったろ?
そう言って男は、あのデンジを騙して借金を背負わせていたやくざの男と一緒に打つ手いる写真を見せてきたのです!!
あの男には痛い目を見させられてきましたから、さすがのデンジもいい気分にはなりません。
何のつもりだ、とにらみつけると……
銃の悪魔はてめえの心臓が欲しいんだとよ。
そう言って、男は
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おもむろに取り出した「銃」でデンジの頭を撃ったのです!!
続けざまにアキ、姫野にも発砲!!
すかさず動いたパワーが男を殴りつけ、ひるんだすきにアキが悪魔にその男を喰わせたのです、が……!!
姫野は胸を打たれ、このままでは間違いなく死ぬ重傷を負ってしまっていました。
さらに男を喰った悪魔が、アキにこう言ったのです。
わたしの口にとんでもないものを入れてきたねえ、と。
直後、悪魔の頭は内部からズタズタに切り裂かれ、中から
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デンジをほうふつとさせる、「刀の悪魔」とでも言うべき姿に変化したあの男が現れたのです!!
ただならぬ迫力を感じさせる男……
アキはパワーに姫野の血を止めるよう命じ……一人で戦おうと、今まで決して使うことのなかった刀に手をかけるのでした!!



と言うわけで、急展開を迎える本作。
今までの展開も面白かった本作ですが、今巻の展開はいよいよと言いますか、とうとうと言いますか……藤本先生の持ち味が発揮されて超急展開に!!
デンジに仲間や友人ができ、本作のラスボスと思しき銃の悪魔へと少しずつ近づいていく。
そんな、物事が順調に進んでいると言うときにこそ、アクシデントは起こるものですが、そこでここまで思い切ったアクシデントを起こすのが藤本先生ならではと言えましょう!
この時点でも十分とんでもない展開となっていますが、この後も畳みかけるようにとんでもなさすぎる展開がまっています!
その衝撃はぜひとも皆様の目でご確認を!!

この襲撃で使われている「銃」も本作における重要なポイントです。
銃の悪魔と言う驚異を少しでも助長させないため、銃が厳しく規制されているはずの本作の世界。
だと言うのにこの襲撃者たちはみな当たり前のように銃を使っています。
と言う事は、銃の悪魔が直々に襲撃者と繋がっていると考えられるわけで……
ゆっくりと銃の悪魔に迫っていくかと思われていた本作ですが、決着はともかく、対峙自体はそう遠くないかもしれません。
ただただその脅威だけが伝えられている銃の悪魔はどんな存在なのか?
銃の悪魔は何故デンジを、チェンソーの悪魔を求めているのか?
ではチェンソーの悪魔、ポチタとは何なのか……
そんな物語の真相に迫っていく部分にも注目ですね!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!