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今回紹介いたしますのはこちら。

「ジョジョリオン」第21巻 荒木飛呂彦先生 

集英社さんのジャンプコミックスより刊行です。



さて、岩人間の医師・羽との戦いが終わったものの、肝心のロカカカの枝を手に入れることはできなかった定助たち。
ですが定助たちは依然枝は病院内にあると考えていて……?



康穂は東方邸こそが怪しいと考えているのですが、その根拠はと言うとやはり確実と言うには弱い気がします。
定助と礼は、病院内にあったロカカカの研究室内の記録を発見したこともあり、やはりこの病院こそが怪しいと考えました。
そこで一同が探すことにしたのが、この病院の院長。
ロカカカの研究室に入室した記録があったのは4名で、そのうち三名はすでに塵となって再起不能。
残された一名がその院長で……
院長、明負悟は、なぜか院内の記録に顔写真が無いという点からも相当怪しい存在。
なんとか手がかりを見つけて院長を探し出し、ロカカカに迫りたいのですが……

まず定助たちは、真正面から挑むことにしました。
院長室に向かい、会えないかと普通に申し込んだのです。
受付の男性は、今日はもう無理、事前予約が無いと合えない、来週の水曜日ならば空いている、とごく当たり前の返答で面会が不可能だと告げてきました。
が、今日はもう会えない、と言うことは、この部屋の中にまだ院長がいる、と言うことを意味しているとも取れます。
礼は少し強引に中に入ろうとする者の、さすがに警備の目が光るここで本格的な力づくには出られません。
そこで指を失った左手を見せ、指は増えるかな、院長に診察してもらいたい!とちょっと違ったアプローチを試みました。
すると受付の男性は、既に院長は医療行為をしない名誉職だ、とそのお願いも断るのです。
それを聞いた礼、今度は院長の「謎」の方をつくことにしたようです。
院長の名前は明負悟、病院のサイトで履歴を拝見した、立派な医学賞を受賞してるみたいで、年齢は89歳、間違いないか?
そう問いかけますと、受付の男性は……ええ、そうですが、ときょとんとした感じで返答。
礼はそこでさらに、病院のサイトを受け付けの男性に見せながら……どこにも顔写真が無いんだ、我々はすごく探しているのにどこにもない、どこをどうやって探しても顔写真が無い、なぜなんだ?と問いつめたのです!
ですが受付の男性からすれば院長は普通の人物のようで、今日も出勤してきたに顔を合わせているとの事。
そして、他の職員も普通に院長に会っているのか、元気だったか、と彼らからすれば今一つ聞く意味の分からない質問を次々と浴びせられ、受付の男性はきょとんとするばかり。
顔写真はサイトのどこかに乗っているはず……と受付の男性はタブレットをいじり始めるのですが、そうこうしている一同の横を……黒い服をまとった男性がすり抜けるように通り過ぎていきました。
その男性の姿を見た受付の男性は、こう漏らすのです。
あれ、院長……と。
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今日は院長に外出の予定はないはずなのに、どうして出て行ったんだろう。
そうひとり呟く受付の男性に、礼は改めて、あの黒い服の男性が院長、明負悟なんだな、と念押し!
そうだという確証を取ると、大声で院長を呼び止める声をあげました!!
が、院長は耳が遠いとの事。
よく聞こえていないのでしょうか、そのままどんどんと歩いて行ってしまうのではありませんか!
すかさず康穂は院長の後姿を携帯で撮影。
残念ながら顔を取ることは出来ませんでしたが……
とにかく、このまま院長を逃がすわけにはいきません。
ですが院長がただの人間か、岩人間なのか、敵なのかそうでないのか、あえて待っていた「罠」なのか……何もわからないうちから攻撃を仕掛けると言うのもさすがにどうでしょう。
まずは院長の行動を探りながら尾行し、ロカカカの枝の在処を突き止めようと言う事にしたのでした。

ほんの一瞬視界から消えた時、一同は院長の姿を見失ってしまいます。
ですがそこで活躍するのが康穂のペイズリー・パーク。
すぐさま院長がどこに向かったのかをナビし、関係者用のらせん状の階段を下りていることを突き止めます。
早速追いつきすぎないよう、院長を視界に入れつつ追いかけるのですが……
気が付かないうちに、定助の後ろに
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何者かのスタンドがいるではありませんか!!
何か気配を感じた定助は、とっさに体をひねりつつ攻撃を仕掛けます!!
が、その攻撃を仕掛けた先には何もいないのです。
気のせい、ではありません。
何らかのスタンドが、何かを仕掛けてきた。
それはおそらく間違いないでしょう。
ですが定助以外は、その謎のスタンドがいたことすら気が付かなったわけで、攻撃を仕掛けてきたのかどうかすらわかりません。
謎は深まりますが……そのスタンドは明負悟のモノ、なのでしょうか。
そこで礼は、止まるんだ!と叫んで院長を呼び止めようとしたものの……その歩みは一切止まることはなく。
その歩き方は89歳の老人そのものだと言うのに、なぜか一同はなかなか追いつくことができないのです。
とにかく必死で追いかけようとすると、注意がおろそかになったのでしょうか、廊下を通っていた病人を運ぶ移動用簡易ベッドにぶつかってしまいました。
幸い両者に大きなけがや問題は起きませんでしたが、そのせいでまた明負悟の姿を見失ってしまいます。
慌てて周囲の脇道や部屋の中などを探し出す定助たちでしたが……なんという事でしょうか。
簡易ベッドを運んでいたスタッフの中の一人に、康穂の元カレだと言う男、透龍がいたのです!
すると彼、いきなり真剣な顔で康穂にこっちに来てくれと頼んできました。
この簡易ベッドの患者さんは、持病の発作で10分前に運ばれてきたものの、担当医が診察して落ち着いたかに見えている、でもここに担ぎこまれた原因は別にある、と言うのです。
この患者は病院に来る前にチキンを食べていて、そのチキンの破片が気道に入り、そのせいで呼吸困難になった、原因はこっちだ!
透龍がそう言うと、まるで待っていたかのように患者さんの容態が急変!!
彼は康穂に、男がやるとあばらを折ってしまうから、と患者を後ろから抱きかかえて拳で胸を圧迫するように指示。
透龍はそうやって患者ののどに詰まっているモノを取り出しやすくすると、細いチューブをのどに挿入。
チューブに口をつけ、一気に吸引すると……キューブの先に吸い付いた、問題のチキン片を取り出すことができたのです!!

患者は息を吹き返しました。
共同作業で人命を救った、と言う盛り上がりそうなシチュエーション。
透龍はここぞとばかりに、もう大丈夫だ、おかげで助かった、いつも僕たち出会うタイミングがいいね、と康穂にささやき始めて……!!
と、そんなところに定助がやって来ました。
二人の間に割って入りまして、彼が運んでいたこのベッド、一同にぶつかったのはわざとではないか、君はいつも急に現れる、とそう言うです!
一見するとジェラシーからくる言いがかりにも聞こえますが……あまりのタイミングの良すぎるこの登場は、あながち的外れではなさそうな怪しさも感じます。
さらに問い詰めようとする定助でしたが、透龍はきょとんとしたまま言うのです。
急に現れるって、僕の方がこの病院でバイトしてるんだよ。
君たちは「院長先生」を探していて、僕が邪魔したと思ってるみたいだから教えるけれどさ。
そっと定助の背後を指さす透龍。
定助の背後、10メートル程度かと思われる距離にあるベンチ。
そこに、いつの間にか
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院長が座っているではありませんか!!
一体いつの間に?
今まで逃げるような動きをしていたのに、何のつもりだ?
そんな定助たちの当然の疑問をあざ笑うかのように、院長はすっくと立ちあがり、そして……!

時を同じくして、つるぎの母、密葉はつるぎの通う幼稚園に来ていました。
そこでつるぎがある事件に巻き込まれ、犯人ではないかと疑われてしまっていたのですが、断定するような証拠はなく、そして何より密葉は決して証拠のない状況での圧力に屈するような人物ではなく……
つるぎを疑う幼稚園関係者、つるぎがそんなことをするわけがないと言い切る密葉。
意見が対立し、話し合いは不和に終わる中……密葉は、その事件が起きた時の防犯カメラに、妙な人物がうつっていることに気が付くのです。
黒い服を着た、老人。
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……院長が、ここにもいる……?



と言うわけで、院長を追うシリーズが幕を開ける今巻。
この院長、明負悟と言う人物は謎だらけ。
プロフィールを見たり、様々な関係者から話を聞けば、ごく当たり前に存在している人物のようにも思えるのですが、こうして追求しようとすればどこまでも得体のしれない怪人物となり……
そもそも定助たちが負っているのは本物の明負悟なのか?
それとも全く別の何かなのか?
明負悟と言う人物は、実在するのか……?
あまりに得体のしれない明負悟、定助たちは彼を追っていく中で、おそらく明負悟の物であろうと思われるスタンド攻撃を受けることになります。
ですがそのスタンド攻撃自体も謎すぎるのもので!?
未だかつてない謎だらけの、戦いなのかもわからない戦いを強いられる定助たち。
登場するタイミングが良すぎる透龍もまた、全く関係ないとは思えないのですが……
つかみどころのないこの戦い、一体どうなっていくのでしょうか!?

さらに定助たちとは別に、東方家の常敏や密葉、つるぎもまた新たな脅威にさらされることに。
その影をちらつかせる院長も不気味ですが、それ以外の何やらよからぬ気配も!?
未だ誰かもわからない本作のラスボス、それは院長なのか、それとも常敏なのか?
このシリーズの結末が、それをはっきりさせてくれるのかもしれません!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!