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今回紹介いたしますのはこちら。

「僕(やつがれ)!!男塾」第2巻 原作・宮川サトシ先生 作画・近藤和寿先生 

日本文芸社さんのニチブンコミックスより刊行です。



さて、ひょんなことから男塾の世界に迷い込んでしまった宮川先生。
男塾の世界と本来の自分のいた世界の続く穴がふさがってしまい、やむなく宮川先生は男塾に正式に入塾し、そちらの世界で生活することになったのですが……?



連載が始まった時期は昭和真っ只中であった男塾ですが、どういう仕組み果時系列自体は現代とリンクしているようです。
宮川先生は今やすっかり常識となったICカード乗車券をこちらの世界でも愛用しておりまして、今回は奮発して1万円もチャージしたのですが……
悪戯な風が一陣舞い、カードはひらひらと宙へと飛んでいってしまいました。
そしてそのカードは、吸い込まれるように
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関東豪学連の総長の兜の中に潜り込んでしまったのです!!
近寄りがたいなどと言う言葉では収まりきらない近寄りがたさを持つ伊達……もとい総長ですが、チャージした金額が1万円と言う高額だったこと、そして男塾の世界に来て精神的にたくましくなったこともあり、宮川先生はあとを追うことにしたのでした!

追いかけ続ける宮川先生ですが、兜を脱いでカードを返してくださいと声をかけるほどの気概はさすがにありません。
彼が兜を脱ぐその時まで追いかけることにしたのですが、気が付けばあの死闘、驚羅大四凶殺の場までついて行くことになってしまいました。
総長や三面拳の後について歩いていたため、それほどの危険はなく霊峰富士は大観が原までやってくることができたのですが、なかなかカードをゲットするチャンスはやって来ません。
気が付けば戦いはクライマックスもクライマックス、総長VS桃の最終決戦まで進んでしまっています。
この決着がついたら兜を取ってもらうようお願いしよう、と宮川先生はじっと観戦していたのですが……
そこで、大四凶殺の全権を司る二人組、風海と林海が宮川先生話しかけてきたのです
ここまで8人の戦士が押し上げてきた砲魂玉、もとあった場所まで戻しておいて欲し申す、と!
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当然何で俺がと言う表情と、「欲し申す」と言う謎言葉に戸惑う宮川先生ですが、この第四凶殺の全権を持つ彼らの言葉に逆らうのは難しいところ!
二人の持つ圧力に逆らうことも出来ず、宮川先生はわかりましたで申す、と返答するしかないのでした。

帰りは下り坂なことと、男塾の生活で幾分鍛えられたことのおかげで、相当苦労はするものの、球を運ぶことは出来ている宮川先生。
舌からやってくる普通の登山客に、マナーを守ってこんにちはと挨拶することも忘れず必死に運ぶのですが……なにせこの玉、二つのチーム用に二つあります。
こんなクソ重い玉がもう一玉あるのか、とうんざりしながら、とにかく球を片付けるしかないのでした。

と、その時、驚羅大四凶殺が決着しました。
兜を真っ二つにされた総長の元から、ひらりとカードが舞い上がり……
風に乗って、第四の凶から第三の凶の入口へ、そして今ちょうど宮川先生が通りがかっていた第二の凶、断崖宙乱関にまで飛んできます。
宮川先生は舞い落ちるそのカードを発見、すかさずカードをゲットしようと飛びつくのですが……
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ここは第2の凶、断崖絶壁であることを忘れていました。
真っ逆さまに落下する宮川先生!!
その落下先には、第一の凶、灼脈硫黄関、煮えたぎるマンガン酸性硫黄泉が口を開いています!!
ここに落ちたら最後、熱いとか溶けるとか言っている場合ではなく、一瞬で骨になってしまうことでしょう……!!
恐怖する宮川先生ですが、その瞬間!
時折この第二の凶で吹きあがる風速百メートル以上の風、昇龍風が吹き上がったのです!!
……富樫も助けられたこの突風ですが、残念ながら宮川先生はすでにその風の影響が及ばない位置まで落下していまして。
なすすべなく宮川先生はマンガン硫黄泉に落下!!
健闘虚しく
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骨になってしまうのでした!!!



と言うわけで、まさかの死を迎えてしまう宮川先生。
先に言っておきますと、どうやら本作は1冊分連載し、単行本の売り上げか何かを見てまた1冊分連載するかどうか決める方式なようで、第1巻のように今巻でも完結っぽい終わり方をします!
連載サイトの方で完結となっていないので、まだ続巻が出るかどうかはわからない所ですが……
その完結っぽい終わりは、この宮川先生の死ではございません。
なにせこの世界は男塾の世界ですから、死んだと見えても密かな救命措置が行われて生きていてもおかしくないわけで。
この後どうなってしまうのか、それはぜひとも皆様の目ご確認を!!

そしてこのほかにも、男塾名物を取り扱ったネタがたっぷりと収録されております。
血誓痕生の練習をすることになって誰の名前を刻むか考えてみたり、御横塾の面々がみんなつけている謎の手甲的なものの購入に踏み出してみたり、大鐘音の練習のし過ぎでのどを潰した面々のアフターをサイレント漫画で描いてみたり……
さらには超初期の鬼ヒゲナンパ騒動のネタまで盛り込まれ、男塾ファンならばお腹いっぱい楽しめる内容に!
ちょっといい話のようなそうでもないようなラストエピソードも含め、最後まで楽しめること間違いなしですよ!!




今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!