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今回紹介いたしますのはこちら。

「THE KING OF FIGHTERS ~A NEW BEGINNING~」第2巻 あずま京太郎先生 

講談社さんのシリウスKCより刊行です。 


さて、大々的に開幕した格闘大会、 キングオブファイターズ。
常連の有力ファイターから、未知の実力者である新鋭チームまでそろいもそろった15チーム+α!
そんな興奮必死の戦いの火ぶたを切る第1戦は、まさかの草薙京チームVS八神庵チーム!!
因縁のライバル同士の戦いとなった第1戦、いきなり予想以上の大激戦となるのです!!




京チームVS庵チームの激戦の興奮も冷めやらぬ第2試合。
注目の組み合わせは、テリーとアンディの師匠であるタン・フー・ル―率いる中国チームVS極限流チームです。
中国チームはタンの最後の弟子だというシュンエイと明天君は、それぞれ他に類を見ない強力な力を秘めているようです。
……特にシュンエイは、自分自身ですらも制御しきれないほどの力を……!!
ですが対する極限流チームも、「無敵の龍」の異名をとるリョウ・サカザキと、「最強の虎」と称えられるロバート・ガルシア、リョウの妹である天才格闘家ユリ・サカザキという、並ならぬ布陣をそろえています。
シュンエイの持つ未知の力も強大なのでしょうが、極限流もまたとんでもない力を持っています。
徹底的におのれの体をいじめぬき、体の中に流れる「氣」のコントロールを体得。
氣と空手を融合させた極限流、その真髄を追求し続けるリョウたち三人のレベルともなれば、素手でコンクリートのビルを解体するほどのパワーを持つにいたるのです!!

そんな2チームの戦い、戦法を買って出たのはシュンエイとリョウ。
我々は挑戦者だから、最初から全力で行けと言うタンのアドバイスを聞き……シュンエイはいきなりその力を発現させました!!
巨大な「手」の形をしたオーラのようなものを身にまとうシュンエイ!!
その秘められた力を感じ取ったリョウは、好敵手の予感ににやりと笑いを浮かべるのですが……
どうしたことでしょう、シュンエイはその「手」を見た観客たちの様々な声を聴くと、
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「恐ろしい力」「化け物」「殺される」……そう罵られた過去のトラウマを思い起こしたようで、その「手」を消してしまうのです。
シュンエイはそのまま素手でリョウに攻撃を仕掛けるのですが、リョウはそんなシュンエイにこういうのです。
目の前の相手に集中していないな、それでは勝負にならん。
その言葉通り、リョウはシュンエイを相手に「寸止め」を連発。
まるでなめきっているかのような、挑発めいた行動をとるのです!!
もちろんリョウは、相手をバカにして挑発するような男ではありません。
これもすべて、シュンエイの秘められた力を感じ、それを見てみたいと感じたからにほかないのです。
徐々に感情をむき出しにしていくシュンエイに、リョウは少しはやる気が出てきたようだがまだ駄目だ、「手」を使え、なぜ怖がる?と尋ね……
そして、今までとは違って一気呵成の攻めを仕掛けるのです!!
どうした、終わっていいのか、「手」を使ってみろ!!
一方的に攻められる中、とうとうシュンエイも吹っ切れたのでしょう!
こっちだって
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色々あんだよ!!
そういって、「手」を使った強烈なパンチをリョウに見舞ったのです!!
……が、さすがは無敵の龍。
その強烈な攻撃ですら、ほとんどダメージはありません!!
もっとだ、お前の極限を見せてみろ!!
そんなリョウの雄叫びに応えるように、シュンエイは「手」をフルに使った戦いを始めるのでした!!

「手」は破壊力はもちろんのこと、その形すらかなり自由に変えられるようです。
数メートル以上の長さに伸ばして殴りかかったかと思えば、そのまま振り回してかなり離れた間合いからフックやストレート、叩きつけといったパンチを繰り出してきます。
その攻撃の合間を縫って一気に間合いを詰めようとするリョウですが、シュンエイはその突進を「手」を広げた掌底で迎え撃つ……と思いきや、その掌底はガードしようと身構えたリョウの目の前で煙のように消え失せてしまいました!!
それは単純な攻撃ではなく、目くらましを目的としたもの!!
その「手」によって生まれた死角をついてシュンエイはリョウのサイドに回り込み、「手」による強烈なパンチを叩きこむのでした!!
リョウは吹っ飛び、リングを囲う金属の柵に激突。
手ごたえを感じる一撃を打ち込んだシュンエイは、死んでないよな、とリョウに声をかけるのですが……まだまだリョウは闘志十分!
良くなってきた、と笑みすら浮かべ、すさまじい速さで飛び蹴りを放ちます!
「手」でガードするシュンエイでしたが、蹴りの威力は「手」をもってしても押されてしまうもので……
すぐさまハエを叩くかのように「手」の平でリョウを叩きつけようとするものの、なんと量はその広がった指と指の隙間に入り込むようにして最小限の動きで攻撃を回避!!
極限流の奥義、覇王翔吼拳野か前に入るのです!!
とっさに「手」を使って自らの体を跳ね上げて回避しようとするシュンエイ。
しかしリョウはその奥義すらもフェイントにしていました。
氣を練り終えてもすぐに放たず、動きを見切ったうえで逃げ場のない空中のシュンエイに向かって
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覇王翔吼拳を発射したのです!!
シュンエイはとっさに「手」を発現、両手で殴りつけるようにして覇王翔吼拳を相殺!!
なんとか被弾を免れるのです。
……これだけの攻防を繰り広げたにもかかわらず、リョウは依然涼しい顔。
シュンエイは荒い息をつき、体力の限界が近づいている……
両者の力の差は歴然。
だと言うのに、シュンエイの心に沸き上がってくるのは、絶望でも焦りでも、怒りでもなかったのです。
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なんだかワクワクしてきたぜ。
逆境においてなお、笑うシュンエイ!
その顔を見てリョウは構えなおし……
よし!やっと本気になったようだな。
そう言って笑うのでした!!



と言うわけで、シュンエイVSリョウという注目のカードが組まれる本作。
KOFのコミック化と言うと何かとこう言った試練の相手として選ばれることが多いような気がする極限流チームですが、本作ではどのような戦いを繰り広げることとなるのでしょうか?
シュンエイの秘められた力が全開し、リョウを越えることができるのか、それともまだまだ早い塗料が跳ね返すこととなるのか……?
中国チームVS極限流チーム、初戦から見逃せない戦いとなっています!!

そして前半では京Vs庵の決着も収録。
こちらも予想外の展開となったバトルですが、この決着を迎える二人の戦いのクライマックスもまさかの展開が!!
庵と京、宿命のライバルの決戦は、その二人の関係を見せつけるような決着となります!!
こちらも最初の戦いとは思えない超熱戦となっておりますので、見逃す手はございません!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!