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今回紹介いたしますのはこちら。

「ワールドトリガー」第19巻 葦原大介先生 

集英社さんのジャンプ・コミックスより刊行です。


さて、待望の最新刊刊行となった本作。
遠征の座をかけた激しい順位争いは依然予断を許さない状況続いています。
残された試合は2試合、そして次なる戦いは2位の影浦隊、6位の東隊、7位の鈴鳴第一。
全員が油断ならない相手ではあるのですが、特に影浦や鈴鳴第一の村上は、遊真相手に互角以上の戦いをする腕利き!!
修たちはこの難敵に太刀打ちできるのでしょうか……?



もやもやとした、得体のしれない不安を抱えたまま、決戦の時を迎えてしまった修。
肝心のマップは、
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「市街地D」。
大きな通りと大きな建物のある街中と言った感じのマップなのですが、その戦いのメインになるであろう建物は、どれも大型建築物。
屋内も広めの空間が多くなっておりまして、自然と屋内戦闘が多くなっていきそうです。
流れに乗って屋内で戦えば近接メインのアタッカー有利、通りで戦えば射撃が使えるものが有利、と言ったところでしょうか。
しかし屋内戦では上下に多く階層が存在するため、レーダー上の位置はわかっても、上下階のどこにいるのかまではわかりません。
隠れ合いになると非常に見つかりづらく、人によってはかなり苦戦を強いられるマップと言えるでしょう。
そのあたりを踏まえて、玉狛第2も作戦をたてはじめます。
修たちは戦闘経験のないこのマップですが、今までのデータ上では中央の大型ショッピングモールで戦うことが多いとのことで。
やはり大通りにいると狙撃の的になってしまうため、アタッカーの面々はモール内に避難、するとスナイパーの方も大型建築物内の的は狙いにくいため、屋内に入って来る……と言う事のようです。
スナイパー不利のマップと言う事になるわけですが、このマップを選んだ鈴鳴第一にもスナイパー太一がいるわけで。
それなのになぜこのマップを選んだのか?
当然何か秘策があるのでしょうが……
とはいえその秘策を予測することは現状難しいところ。
修は……悩んだ末決めた作戦を発表しました。
まず第一に、今回は
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過去2戦の勝ちパターン、「ワイヤー陣」は使わない。
……修が活路を見出したワイヤー陣、何故捨てるのかと言えば、当然理由はあります。
マップ自体が狭く、且つ建物が大きいため、ワイヤー陣が機能する狭い戦闘区域が少ない事。
各チームにスナイパーがいて、陣の外から狙われてしまう可能性が高い事。
そして何より、今回はワイヤー陣を張っても、相手が乗ってこないだろう、と言う事です。
今回の4チームで、一番点数を求めているはほかならぬ玉狛第2。
と言う事は、「待ち」戦術でどっしりと構えていれば……いたずらに時間を消費し、自らポイントを手に入れるチャンスを失ってしまうと言う事になるわけです。
待ちや逃げはできず、攻めて点を取るしかない。
ここが玉狛第2の不利な点なわけですが、一方で有利な点も存在します。
それは……そう、ヒュースの存在。
単純にコマが増えているという強みはもちろんの事、ヒュースの手の内がほとんど知られていないと言うのが最大の利点といえましょう。
ヒュースはB級に上がるために何戦かこなし、ついでに何名かの実力者とも練習試合のようなことをしました。
とはいえあくまでC級だった時の戦い、多くの者にとってヒュースは「孤月を使う」「アタッカー」ということくらいしか知りません。
孤月使いのふりをして、隠し玉のバイパーで奇襲をかける!
その存在を知られてしまえば相手もさるものですから対応されてしまうでしょうが、最初の一発はさすがの彼らも避けきることは難しいはず。
その最初の一発で、一番ランクの高い影浦隊の誰かを落とせれば……!!
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と言っても戦いは水物ですから、どうなるかはわかりません。
ヒュースが隠し玉を使うタイミングは、ヒュースに任せるしかないのですが……ともかくその一発目で、確実に一人落とすのが重要!!
ヒュースも、わかっている、と頷くのでした。

後はいつも通りの戦術。
合流し、遊真とヒュースを、修と千佳のワイヤーやレッドバレットで援護、と言う流れです。
ですが屋内での戦いとなった場合、千佳は屋外に出てもらう、と修は提案しました。
建物の中は車線が通りづらくてスナイパーが不利ですし、何より千佳が近距離で戦うのはリスクが大きすぎます。
そこで戦場の外から、地下の大火力を使い、劣勢になった時に戦局をひっくり返してもらおう、と考えたわけです。
ついでと言っては何ですが、隠れ合いになった時のことを考え、トリオンとトリガー攻勢に余裕のある千佳とヒュースには、隠れている相手をあぶりだすためのメテオラを装備。
後は相手の出方次第……!
影浦隊との点差を詰める為、やるしかありません!!




と言うわけで、重要なランク戦が幕を開ける今巻。
遊真に近い実力を持つヒュースの加入は、玉狛第2に圧倒的有利をもたらす……と言いたいところですが、やはり不安もぬぐいきれません
人数が多くなるのはオペレーターの負担が増すと言うリスクもあるのですが……
それよりもやはり、修の抱いている不安の原因と、まだ見えてこない鈴鳴第一の秘策が気になるところでしょう。
修の抱く不安はいまだに何もtル噛めないのが不気味なところ。
速いところその不安を払拭できればいいのですが……勝負を決しかねない重要な場所でその不安が現実のものとなって襲い掛かってくることも十分考えられてしまいます。
そして、鈴鳴第一の秘策も不気味極まりないところ。
夜の市街地D、と言う環境で、彼らは何を狙っているのか?
どんな作戦であろうとも、おそらく戦局を大きく左右するものである事はおそらく間違いないはず。
その作戦は速くも今巻のうちに披露されるのですが、果たしてその効果は!?
思惑とトリガーが交錯するランク戦、今回も見逃せません!!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!