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今回紹介いたしますのはこちら。

「おしかけメイドの白雪さん」第1巻 もりしげ先生 

秋田書店さんの少年チャンピオン・コミックスより刊行です。


さて、「サクラサクラ」以来、久しぶりとなるもりしげ先生の全年齢向け作品の単行本をとなる本作。
もりしげ先生と言えば萌え要素と、相反するようにも見えるハードなストーリーが同時に盛り込まれた作品を生み出してこられましたが、忘れてはならないのが「メイド」要素。
本作はそんなもりしげ先生の原点に立ち返った(?)メイド漫画になっているのですが、もちろんただの萌え漫画ではございませんで……!!


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お初にお目にかかります、帝国メイド協会より派遣されてまいりました、白雪と申します。
何卒よろしくお願い致します!
アニメや漫画でしか見たことがないような、ものの見事な「メイド」姿の女性。
玄関を開けるとそんな非現実的な女性が立っていて、ぺこりと頭を下げるのですから……
陽一郎は、思わず玄関を締めてしまったのです。

1時間前、陽一郎の父は海外へ単身赴任のため家を出て行きました。
父と、陽一郎と、その弟の龍之介の三人で暮らしていたこの家で、大黒柱たる父がいなくなるのは大事です。
ですが、会社から家政婦さんが派遣されるとのことで、家事に関しては心配がなさそう。
問題はその家政婦さんと言うのがどんな人なのか、なのですが……
父は、気のいいおばさんって感じの人かな?となんだか自信なさげな感じ。
陽一郎に不安を残したまま、間違ってもその人を「オバサン」なんて呼ぶな、「お姉さん」っていうんだ、それが男のたしなみだ!と言い残し、旅立っていったのでした。

気の良いおばさん、陽一郎の目に映る限り超美人のメイドさん。
もしかしたら見間違いじゃないか……?
恐る恐る玄関を開けますと、そこにいたのはやっぱりあの女性、白雪さんだったのです!!

帝国メイド協会の規定で、このメイド服を着たまま仕事をすると言う白雪さん。
名前を聞いても、フルネームが白雪です、と言ったはばからない彼女、底知れない所がございます。
家政婦さんなんですよね?と恐る恐る聞いてみても、有無を言わさぬ笑顔で「メイド」ですが何か?と圧を発してきます。
ともかくやってくれることは変わらないようで、白雪さんはてきぱきとありもので料理をしていくのです。

母親が亡くなった後、家のことを一手に引き受けてきた陽一郎。
部活や友達と遊ぶこと、バイトもせず、家事をやっては来たものの、幼い弟もいるのでどうにも限界がありました。
ですが父の、亡き妻への思い、自分への配慮もあっての独身を貫く様子をみては、大変ではあるもののその日常を受け入れることができたわけで……

……それにしても彼女は何者なのでしょうか。
帝国メイド協会を検索しても、会員でなければ閲覧できない公式サイトらしきものが見つかるだけ。
渡してきた名刺にも、名前しか書いておりません。
一応父にもメールしておこう、と携帯を弄っていたところ、龍之介がごはんできたよと声をかけてきて……

台所に行きますと、陽一郎ができるだけ食材を無駄にしないように努めてきた結果の、わずかで貧相な食材で、驚くほどの料理が並べられていました。
白雪さんも一緒に食卓を囲みますと……その料理の味に陽一郎は驚きます。
美味しい……のはそうなのですが、そこにではありません。
口にした料理は、
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昔食べた、亡き母の味そのものだったのですから!!
一体なぜ母の味を知っているのか?
……陽一郎は聞くこともできず、おいしい、と感想を言うことしかできなかったのでした。

その後も白雪さんのご奉仕は加速していきます。
おねーちゃんとお風呂に入りたいと言う龍之介のわがままを聞いてくれたり、一緒に寝ようと言う龍之介のリクエストで、まさかの三人で一つのベッドで寝ることになったり!
ベッドの中で、白雪さんは陽一郎の頭をなでながら、笹谷行きます。
今日1日で、陽一郎さまがこれまでどれほどご家族のために尽くしていらしたかよくわかりました。
ですが今日からは私もお手伝いさせていただか居ます。
今後はどうかご自分のことも大切になさってください。
とにかく今は、ゆっくりお眠りくださいませ。
今日初めて会った女性と、ベッドの中で、頭を撫でられながら眠る。
今まで体験したことのないシチュエーションですから、緊張で眠れなくてもおかしくはないのですが……
その夜、陽一郎は
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夢すら見ないほど、ぐっすりと眠れたのでした。
この日一日で、白雪さんはすっかりこの家に欠かせない損時になってしまいました。
ですが、そんな白雪さんとの生活で与えられるものは、喜びだけではないようです。
なぜか近くから密かに白雪さんの様子をうかがう赤いメイドの赤月と黒いメイドの黒花。
陽一郎がそっと思いを寄せる灰音凛々花の謎。
そして、陽一郎自身が自室に秘めている、とんでもない秘密……!!
突然始まった白雪さんとの日常、それは今までの日常とかけ離れたものとなりそうです!!




と言うわけで、押し掛けメイドの白雪さんとの生活を描いていく本作。
表紙からもうかがえますし、そもそももりしげ先生作品ですから、エロスなサービスシーンは当然用意されていますし、エロス以外での個性豊かな女性キャラの活躍もたっぷりと楽しむことができます。
もちろんそれを目当てに読むのもよろしいのですが、本作でそれ以上に気になるのはそれぞれの抱える謎ではないでしょうか!?
これは実際に目にして確かめていただきたいのですが、陽一郎の抱える秘密は相当アレなもの。
あのアレなものを抱えているからには、陽一郎も普通の巻き込まれ方主人公ではないでしょう。
そして謎が多すぎる白雪さん。
本名や素性がわからない上に、料理の味付けが母親に似ているというのはどう言う事なのか!?
これが本作の今後の軸の一つになることは間違いないでしょう!!
さらに凛々花と言うもう一人の謎多き女性もこの後の展開で大きく大きくお話をかき乱してきそうですし、今巻の中盤あたりから赤月や黒花もお話に絡んできまして、早くも物語は大激動!!
第2巻が気になって仕方のない終わり方をする今巻のラストの展開まで、引き込まれっぱなしのお話になっているのです!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!