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今回紹介いたしますのはこちら。

「放課後の拷問少女」第4巻 BOKU先生 

講談社さんのマガジンKCより刊行です。


さて、人文研究部こと拷問研究部の面々と夏合宿へ向かうことになった石丸。
豪華な世界のリゾート地が候補に並ぶ中、石丸のダーツで決まったその合宿地は……まさかの千葉。
それでもやっぱりお泊りと言うのは楽しいもの。
いきなりの暴風雨に見舞われて波瀾の幕開けとなった合宿ですが、何やら楽しい事件の予感も漂い始めたような……!?



やっぱりいろいろ巻き起こってしまった合宿。
それもこれも大半は麻美によって用意されたイベントのせいなのですが、そんなイベントがまた催されることになってしまいました。
それは……肝試し!!
夏の定番イベントではございますが、何分人文部は5人の少人数。
大がかりな仕掛けや脅かし役などを仕込むのは難しいこともありまして、ホテルの近くにある簡単な散歩コースを少し回って、と宙にある目印の旗を取ってくる、と言う簡単なもののようです。
麻美のいたずらもなさそうですし、それなら大丈夫だろうと胸をなでおろす一同なのですが……一人だけ様子が違うようです。
顔面蒼白にしてカタカタと体を震わせているのは……
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リコ。
肝試し会場前までやってきて、本当にやるのか、と泣きごとを繰り返す彼女に、石丸は怖いのが苦手なのかとストレートに質問します。
するトリコはいつもの調子で強がってしまいまして、怖くないって言ってるでしょ、やってやるわよ!と啖呵を切ってしまうのでした。

肝試しは二人一組、2チームにわけて行われます。
当然麻美は参加しません!
そして出来上がった組み合わせは、一組目が石丸とリコ、二組目が清香と若葉。
まるで仕組んだかのようなこの組み合わせに、リコは当然猛反発、ついでに若葉もダーリンと一緒がいい、と文句たらたらです。
ですが麻美がそんな文句を聞き入れるはずもなく、当然そのまま肝試しがスタートすることとなってしまうのです。

いつもリコにはいろいろやられている石丸ですから、何か下手を打てばまた後で何を言われるかわかりません。
ここは何とか無難にことを済ませようと考えまして、あたりさわりのない会話をしようと心がけます。
大したことないよな、少し暗いだけで普通の散歩コースだし、これくらいなら怖くもなんともない。
そう言いながらリコの方を見ますと……
リコは顔面蒼白、ものすごい勢いで体を震わせつつ、石丸の袖にしがみついているではありませんか!!
その際リコのあの豊かすぎる胸が石丸の腕に触れておりますが、流石の石丸も今その部分に浸っている場合ではないことはわかっている様子。
怖いのが苦手ならちゃんと言えばよかっただろう、とリコに声をかけるのですが……それでもリコはまだこれくらいへっちゃらだしと強がる始末。
ですがそんなリコを弄ぶかのように、タイミングよく茂みから梟か何かが飛び出してきて大きな音を鳴らしたのです。
リコは大きな悲鳴を上げて、思わず石丸に飛びつきます。
またもあの豊かなお胸が石丸の顔を刺激するのですが、やっぱり今は彼女を落ち着かせるのが先!
落ち着け、ただの鳥だ、ビビり過ぎだろ、と声をかけるものの……

ビビる?誰が?これくらい全然へっちゃらよ、と言う言葉とは裏腹な、涙やら鼻水やらいろいろな汁を出してもう顔が大変なことになってしまっているのです。
その後も犬の吠え声やら風で葉と葉がこすれ合う音やらの旅にビビりまくり、もう完全にリコの心はおれてしまいます。
大丈夫よ、私は大丈夫だから。
そうは言うものの、リコの眼は虚ろ、腰が抜けて立ち上がることもままならないのです。
流石にかわいそうになってきた石丸、何とかしてやろうと、手を可使ながら元気出せよ、と優しく声をかけてあげることにします。
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するとどうでしょう、強がる元気も失われたらしいリコは、ありがとう石丸君、と素直にお礼を言ってきたのです。
今まで見たことのない、リコの素直な表情。
新たに見出した新たな一面に、石丸は思わずドキリとしてしまうのでした!

前が、前が見えないよ、とふらつきながら歩き始めるリコ。
それもそのはず、恐怖のあまり目を閉じているのですから前は見えないでしょう。
危ないからちゃんと前を見ろって、と石丸が言った時にはもう手遅れ。
リコは蹴躓いてしまい、思い切り前のめりに転倒!!
石丸はとっさに彼女をかばおうと体を下に潜り込ませたのですが、その結果……
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まさかの石丸とリコの唇が触れ合うと言う、ラブコメらしい事件が巻き起こってしまったわけです!!



と言うわけで、合宿編が収録されている本作。
今巻では丸々一冊合宿編と言う事で、舞台はリゾート地&麻美の家が所有するホテル。
拷問器具なんかの品ぞろえも貧弱(無くはないのが恐ろしいところ!)なこともありまして、今までよりもいっそうラブコメ的な展開がふんだんに用意されております!!
麻美が中心となって王様ゲームを行ってあれやこれやとエロスだったりそうでもなかったりする命令が下されたり、手違いでお酒を飲んでしまった人文部の面々がいつもとは違った一面を見せたり、水着でビートバレーを行ったりと、今まで以上に拷問風味は薄め!
そんな中で巻き起こってしまったこのリコと石丸のキス事件ですが、この事件が呼び水となったかのようにして、この後さらにとんでもない事件が連続することに!?
そしてこの事件がきっかけとなって、本作の各キャラの心の在り方が変わっていく予感もしてきます。
各キャラクターの魅力と下品過ぎないエロスなサービスシーンはそのままに、ラブコメ要素が一層強まっていくと思われる本作。
今巻の合宿編のアバンチュールな雰囲気はもちろん、今後もますます楽しみになること請け合いですよ!!


それにしても前が見えないとフラフラしているリコは可愛すぎだろうと思うのは俺だけでしょうか……!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!