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今回紹介いたしますのはこちら。

「呪術廻戦」第1巻 芥見下々先生 

集英社さんのジャンプコミックスより刊行です。


芥見先生は14年にジャンプの増刊にてデビューした新人の漫画家さんです。
その後読み切りの発表を経て、17年に増刊で短期連載。
そして18年、ジャンプ本誌にてその短期連載作品を下敷きにした本作の連載を開始されました。

そんな本作は、そのタイトル通り呪術を物語の鍵としたバトル漫画。
気になるその内容はと言いますと……?


虎杖悠仁、高校一年生。
悠仁は、二年生の佐々木や井口とともにオカルト研究会の活動に精を出しておりました。
こっくりさんという昔ながらのオカルトプレイで、尋ねる質問は「生徒会長がギリ負ける生き物」。
実際こっくりさんがやって来たのか、誰かがギャグで動かしたのかはわかりませんが、でてきた答えは「クリオネ」でした。
生徒会長弱い!と大盛り上がりする一同ですが……
それもこれも、生徒会長に対する不満を解消するためだったりします。
生徒会長は、オカルト研究会がまともに活動報告も出さないため、部室を奪い取ろうとしているのですから。
そこで一同は、新しいネタを考え、生徒会長に突き付けていました。
それは、この学校のラグビー場が封鎖されている理由です。
利用者の多くが体調不良を訴えて入院したと言う曰く付きのラグビー場……
オカルト研究会の調査によれば、部員たちは体調不良になる前に奇妙な物音や声を聞いたのだとか。
そしてさらに調査を進めると、30年前の事件に突きあたりました。
それは、建設会社の吉田さんがこの場所での目撃を最後に失踪した、というもので。
吉田さんはバイオレンスな借金取りに終われていたという話もあり……吉田さんはこのラグビー場に埋められてしまっていて、一連のラグビー部のあれこれはその彼の怨霊による霊障だった、というわけなのです!!
……が、実はすでにラグビー部の体調不良の原因はマダニである、と結論が出てしまっていました。
結局オカルト研究会の調査は空振りで、今一つさえない活動報告になってしまったのでした。

実は生徒会長が問題にしていたのは、そんな活動報告の無さではなかったりします。
なんと、悠仁の籍はオカルト研究会ではなく、陸上部にある、その為同好会定員三名と言う基準を満たしていなくなっているのだとか……!!
実はそれ、悠仁のとんでもない身体能力に目をつけていた陸上部の顧問が勝手に籍を書き換えてしまったのだとのこと。
ここは怒っていいはずの祐仁ですが、なぜか陸上部の顧問と勝負を行い、勝ったらオカルト研究会に籍を移しなおしていい、という勝負をすることになってしまうのです!

勝負は悠仁の圧勝。
無事オカルト研究会に所属できることになったのですが……
悠仁、そこまでオカルトが好きというわけではないのです。
彼がオカルト研究会に在籍したいのは、17時までに帰り……祖父のお見舞いに行きたかったから。
ですがそんな祖父も、そんな騒動があったその日にとうとう亡くなってしまうのです。
両親のいない悠仁の親代わりだった祖父が言い残した言葉は、こんなものでした。
お前は強いから、人を助けろ。
手の届く範囲で良い、救えるやつは救っとけ。
お前は大勢に囲まれて死ね、俺みたいにはなるなよ。

いつまでもめそめそしていたらじいちゃんに切れられるから、と気丈にふるまい、死後の手続きなんかを行う悠仁。
するとそこに、得体のしれない男がやって来たのです。
伏黒恵、という黒づくめの服を着たその男、悠仁がたまたま見つけて拾っていた奇妙な箱を探しているようです。
伏黒は、なんでも「呪い」による被害を防ぐ活動をしているのだとか。
そして、悠仁のもつその箱が「呪い」を振りまくとのことで……
ですが肝心だったその箱の中身のほうは、既にオカ研の二人の先輩に渡し済み。
しかも今夜、ムードを盛り上げるために学校でそれを封じ込めているお札をはがそうとしている、というではないですか!!
このままでは大変なことになるとのことで、慌てて学校に走る二人。
学校は、いつになく異様なムードに包まれていて……
伏黒は悠仁に待っているように告げ、一人で中に入っていくのですが……
そこはすでに、「呪い」を振りまく怪物たちが跋扈していました。
あまりにも数が多く、苦戦を強いられる伏黒。
ですがそこに悠仁が飛び込んできて、援護をしてくれたのです!!
とはいえ呪いの力は、あまりにも強力。
伏黒は相当なダメージをくらってしまい……「呪い」はいくら身体能力が凄いと言えども普通の人間である悠仁がどうこうできる相手ではありませんでした。
このままでは、悠仁やオカ研の二人は逃げられても、伏黒が死んでしまうかもしれない。
そこで友人がとった行動は……「呪い」が集まり、体内に取り込んで力を得ようとしている呪物、オカ研の二人が封印を解いた謎の「指」を
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食うことでした!!!
瞬間、悠仁の体は奇妙な文様に覆われ、圧倒的な呪力を放って他の「呪い」を蹴散らしてしまいます!!
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ですが、その体はその「指」に乗っ取られてしまっているようで……
悠仁は、人間を皆殺しにしてやろう、と笑うのです!
……ところがどうでしょう。
乗っ取られたはずの悠仁は、自らの腕で自らの首を締め、その行動をとがめます。
そして、これは俺の体なんだから、とあっさりと主導権を取り戻してしまったではありませんか!!
そこで態勢を整えた伏黒は、悠仁にこう伝えたのです。
お前はもう人間じゃない。
呪術規定に基づき、虎杖悠仁、お前を……
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「呪い」として祓う。


というわけで、呪いを倒すために自ら呪いそのものになってしまった悠仁。
その戦いが幕を開けることになりました。
が、悠仁の取り込んだ「指」は予想よりもはるかに大変なもののようで、事態はそう簡単に運ばない様子。
いきなり伏黒に呪い認定され、払われることになってしまった悠仁ですが……
一体この後どうなってしまうのか?
続々と物語の鍵となる事実が明かされ、そして物語は本格的に始動することとなるのです!!

オカルトバトルものとなる本作ですが、オカルトを主軸としているだけに、血生臭さ満点なのが本作のポイント!
容赦ないグロテスクな描写があったり、普通のバトル漫画ならば致命的になりそうなダメージもガンガン負ってしまう、危険度の高いバトルが繰り広げられます!!
さらに悠仁の他、この後登場する新キャラクターも個性豊かで、それぞれしっかり見せ場が用意さrています。
バトルでの活躍はもちろん、個性がバリバリ発揮される掛け合いも用意!
ショッキングな展開のあるバトルに、そんな血生臭さを緩和するコミカルな掛け合いが楽しめる作品になっているのです!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!