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今回紹介いたしますのはこちら。

「五等分の花嫁」第3巻 春場ねぎ先生 

講談社さんのマガジンKCより刊行です。


さて、五つ子の家庭教師をすることになった風太郎。
当初は風太郎に対していい感情を抱いていなかった五つ子たちでしたが、風太郎の意外に(?)いい面と触れ、長女の一花と三女の三玖は心を開いてくれまして、最初から素直な四女の四葉を加えた三人が協力的になってくれました。
このまま五つ子たちの家庭教師を続け、困窮にあえぐ家計を助けることができるのでしょうか……?



とうとうこの時がやって来てしまいました。
中間試験です。
来週から行われる中間試験、30点以下は赤点。
赤点を取れば当然進級なんかにも影響してくるわけでして……ここでまず最初の成果を出したいところなのですが……

風太郎はまず五月の元へ向かいます。
五月は休み時間にもかかわらず、勉強をしていました。
風太郎は、休み時間なのに予習してるなんて偉い!と褒めちぎり、そのまま褒めちぎって彼女の機嫌を取る作戦に出たようです。
家でも自習してると聞いたし、無遅刻無欠席で忘れ物もない、同じクラスだからわかるが、お前は姉妹で一番真面目だな、と言うところまではよかったのですが……
まんざらでもない感じの五月に、最後に余計な一言を言ってしまったのです。
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ただバカなだけなんだ!
意地を張ってないで勉強会に参加してみろよ、と持ち掛ける風太郎。
五月はものすごい顔になりますが……すぐに平静を取り戻した風を装いまして、そうですね、一人では限界があると感じていました、と言いだします。
そして五月は、この問題を教えてもらってもいいですか?と……教室に来ていた先生に尋ねたのです!
五月は振り返り、風太郎に思いきりあかんべーをするのでした。

次は二乃です。
階段で待ち伏せし、友人と歩いているところに話しかけるのですが……
二乃は無視を決め込もうとするのです。
それでもかまわず、俺はあきらめない、祭りの日一度は付き合ってくれただろ、何ならお前の家でもいい、あと一回だけでいいから、お前の知らないことをたくさん教えてやるよ!と声をかけました!
……傍からそれを聞けば、どう思われるでしょうか。
二乃は顔を真っ赤に染め、誤解されるでしょ!と風太郎の顔にビンタをくらわせるのでした!!

図書室の勉強会にやって来た風太郎。
いつか五月たちも変わってくれる、と言う父の言葉を信じたいところですが……二人の態度は全然変わりません。
悩んでいるところに、四葉が明るい顔で、今日の私はいつもとどこが違うでしょうか、と問題を出してきました。
……今度は風太郎が無視を決め込み、一花と三玖にもうすぐ何があるか知っているか、と尋ね始めました。
四葉はめげずにヒントは首から上です、と続けるのですが、一花たちも無視しまして、そうか林間学校だ、と言いだします。
試験は眼中にないってか、とものすごいオーラを出す風太郎。
当然一花たちもわかってはいると答えるのですが……本当に大丈夫なのかと風太郎は不安をありありと顔に表すのです。
そこで焦れた四葉が、応えはリボンの柄がいつもと違うでした、今チェックがトレンドだと教えてもらった、とにこにこしながら答えを言うのですが……
風太郎は、お前の答案用紙もチェックが流行中だ、とペケだらけの答案を突き付けて彼女に迫るのでした……

とはいえ、四葉はやる気がある分ましだ、と風太郎。
このままでは試験は乗り切れない、その先の林間学校なんて夢のまた夢、これから一週間は徹底的に苦手科目の克服をしていくぞ!と宣言するのです!!
ところがどうしたことでしょう、三玖は得意の日本史ではない、苦手な英語の勉強をすでに始めているではありませんか!
その殊勝な態度に風太郎もびっくり、熱でもあるのか、勉強なんていいから休め、と言い出す始末。
ですが三玖は真剣な顔で、
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すこし頑張ろうと思っただけ、と応えるのです!!

この三人は、成績は現状は楽観できない状態ですが、これからの追い込みも頑張ってくれそうで、何とかのぞみはありそうです。
問題は二乃と五月と言うことになりますが……その五月が、風太郎に電話を手渡してきました。
その電話の主は、五つ子の父親でした。
その父親から……とんでもないことを言われてしまったのです。
近々中間試験があると聞いた。
少々酷だが、ここで君の成果を見せてもらいたい。
一週間後の中間試験、五人のうち一人でも赤点を取ったら
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君には家庭教師をやめてもらう。



と言うわけで、いきなりの急展開が待っている今巻。
早くも赤点ゼロでないと家庭教師クビ、と言うとんでもなく高いハードルを突き付けられてしまいました。
残り時間は一週間。
どう考えても無理な気はしますが……だからと言ってあきらめるわけにはいきません!!
一花と三玖は風太郎のために頑張ってくれるでしょうし、四葉も素直で好意的でこちらも頑張ってくれるでしょう。
となると問題はやはり二乃と五月。
彼女たちなりに勉強はしてくれるかもしれませんが、やはり苦手な科目と言うのは自分だけの力でどうにかできるなら苦手にはならないわけで……
最後の最後まで足掻くためにも、まずは二人を説得したいところなのですが……?

そんな中間試験編がメインとなる今巻ですが、その他にも見どころは満載です。
四葉の新たな一面が見られるお話、三玖のちょっとしたトラブルと感情の動きが描かれるエピソード。
さらに紹介した中でもちらりと出てきた、林間学校に向けてのあれこれが展開!!
そのエピソードの中で描かれる、五つ子それぞれの魅力が堪能できるのです!!
とくに三玖と一花は大きな決心をしたような……?
中間試験編も様々な出来事が巻き起こってしまいますが、それから先もイベント満載!!
今後も楽しみです!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!