今回紹介いたしますのはこちら。
「くぅが上から失礼します」第1巻 小山力也×永野梨花先生
秋田書店さんの少年チャンピオン・コミックスより刊行です。
小山、永野両先生は16年に少年チャンピオン系列の合同新人賞で入選を果たしてデビューした漫画家さん。
小山先生が原作で、永野先生が作画と言う体制で作品を制作されておりまして、受賞作である「くぅが上から失礼します」をブラッシュアップして17年より月刊チャンピオンで連載開始。
驚くことに同誌で同時に「我らちみたまナノである!」も連載を開始し、現在も2作同時連載中、さらに単行本も同時発売と言う異形も成し遂げられております!
そんな新人コンビさんの描く本作は、ちょっと変わった特徴を持つ女の子の日常を描いた作品。
その変わった特徴と言うのは……?
牛丸くぅは子供のころ、周りに比べてると小さい自分の体にコンプレックスを抱いていました。
背が高くなる方法を一生懸命探していますと、牛乳を飲むと背が高くなるという情報にたどり着きます。
それ以来、朝昼晩と欠かさず牛乳を飲み続けるくぅ。
そんな涙ぐましい努力は見事にみのり、くぅはぐんぐんと成長。
16歳の今、周囲の子たちを追い抜き、高身長を手に入れたのです。
……電柱を優に超える、数十メートルの高身長に……!!
くぅの親友、池田ゆりは何やら読みながら道端で誰かを待っているようです。
池ちゃーん、と彼女を呼ぶ声が聞こえ、ユリはそちらの方に視線を移しますと……どしんどしんと言う地面を揺るがす音が聞こえてきました。
その先からゆっくりと現れる、くぅ。
おはよう、と右手に握った牛から牛乳を直飲みしながらあいさつするのです。
見上げるほど……と言いますか、見上げなければ見えない巨体であるくぅですが、もうゆりを含めた周辺の人々は慣れっこの光景。
ゆりはごく普通におはよーと挨拶を返し、描いてた小説完成したよ、と彼女の書きあげた小説の原稿を手渡してきました。
なんでもその小説、「赤髪の巨大少女」をモデルにしてかいた作品なんだとのこと。
それ絶対私じゃん、と笑いながら原稿を受け取るのです。
小説家が夢なんて池ちゃんはすごいなぁ、とゆりの明確なビジョンと、そこに向かってすでに頑張っている行動力に感嘆しつつ、くぅはその原稿に目を走らせました。
その内容は……と言いたいところでしたが、その原稿、くぅにとってはあまりにも小さすぎ読むことができなかったのです!!
冒頭はどんな感じかと聞いて来るゆりに、素直に言い出せず口ごもってしまうくぅ。
そうこうしている間にいたずらな風が吹きまして、くぅのスカートがひらめいてしまいました。
慌ててスカートを抑えたため、現行はその風にあおられて空へ飛んでいきます。
くぅはすぐさま手を伸ばしてその原稿をキャッチしようとするのですが、慌てていたせいか少し注意力が散漫になっていたようです。
電線に引っかかり、感電!!
口から黒い煙を吐き、地面にあおむけに倒れてしまうのでした。
ゆりが大丈夫かとくぅを揺さぶりますと、くぅは大泣き。
どこか痛むの、救急車呼ぶ!?と心配するゆりですが、くぅが泣いているのは痛みのせいではありません。
自分のせいでゆりの原稿が飛んでいってしまったことを悲しんでいるのです。
私のせいでなくしちゃってごめんなさい、私本当にドジだし、図体はデカいから付き合いづらいだろうし……
他の人には嫌われてもいいけど、池ちゃんに嫌われたら私……
そう言って泣きじゃくるくぅ。
ですがゆりは、そんなくぅの体を撫でながら、私がくぅを嫌いになるわけないでしょ、と優しく声をかけるのです。
これ以上大きくなっても、見えないくらい小さくなっても、私たちはずっと友達だよ。
そう言ってほほ笑んでくれるゆりに対し、今度は感激の涙を浮かべるくぅ。
ずっとずっと友達でいようね、何があっても私は池ちゃんの味方だよ!
許してくれてありがとう!
今度は笑顔になるくぅですが、ゆりはそんな彼女にこう言うのです。
でもね、
原稿なくしたおわびはしてもらうよ。
結局大きなクレープをおごることになったくぅ。
ゆりはおごりのクレープに舌鼓を打ちながらも、あの原稿はコピーだから無くされてもいんだけどね、とほくそ笑むのでした……
と言うわけで、巨大女子・くぅの日常を描いていく本作。
この後も当たり前のように受け入れられてはいるものの、やはりその巨大すぎるからだゆえにいろいろ巻き起こってしまう様子を描いていきます。
くぅはこの大きすぎる体に成長してしまったことを全く後悔しておりませんで、普通の体なら普通にできることをちょっぴり羨ましく思いながらも、それでも楽しく日常を過ごしていきます。
彼女を廻る周囲の人々も、ゆりを筆頭にいい人ぞろい。
素直でカワイイくぅの、やさしい友達やよき理解者、よき牛(!)に囲まれた笑顔の絶えない生活を楽しめるのです!
そしてそんな生活に欠かせないのが、この後登場するくぅの片思い相手、佐々木君。
くぅでなくても惚れること必至な佐々木君、顔だけでなく性格も大層なイケメンです。
そんな佐々木君に、体に似合わぬ?繊細な乙女心を抱きながら、いろいろ頑張るくぅの姿がまたステキ!!
くぅの恋路も応援したくなること間違いなしですよ!!
今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!
「くぅが上から失礼します」第1巻 小山力也×永野梨花先生
秋田書店さんの少年チャンピオン・コミックスより刊行です。
小山、永野両先生は16年に少年チャンピオン系列の合同新人賞で入選を果たしてデビューした漫画家さん。
小山先生が原作で、永野先生が作画と言う体制で作品を制作されておりまして、受賞作である「くぅが上から失礼します」をブラッシュアップして17年より月刊チャンピオンで連載開始。
驚くことに同誌で同時に「我らちみたまナノである!」も連載を開始し、現在も2作同時連載中、さらに単行本も同時発売と言う異形も成し遂げられております!
そんな新人コンビさんの描く本作は、ちょっと変わった特徴を持つ女の子の日常を描いた作品。
その変わった特徴と言うのは……?
牛丸くぅは子供のころ、周りに比べてると小さい自分の体にコンプレックスを抱いていました。
背が高くなる方法を一生懸命探していますと、牛乳を飲むと背が高くなるという情報にたどり着きます。
それ以来、朝昼晩と欠かさず牛乳を飲み続けるくぅ。
そんな涙ぐましい努力は見事にみのり、くぅはぐんぐんと成長。
16歳の今、周囲の子たちを追い抜き、高身長を手に入れたのです。
……電柱を優に超える、数十メートルの高身長に……!!
くぅの親友、池田ゆりは何やら読みながら道端で誰かを待っているようです。
池ちゃーん、と彼女を呼ぶ声が聞こえ、ユリはそちらの方に視線を移しますと……どしんどしんと言う地面を揺るがす音が聞こえてきました。
その先からゆっくりと現れる、くぅ。
おはよう、と右手に握った牛から牛乳を直飲みしながらあいさつするのです。
見上げるほど……と言いますか、見上げなければ見えない巨体であるくぅですが、もうゆりを含めた周辺の人々は慣れっこの光景。
ゆりはごく普通におはよーと挨拶を返し、描いてた小説完成したよ、と彼女の書きあげた小説の原稿を手渡してきました。
なんでもその小説、「赤髪の巨大少女」をモデルにしてかいた作品なんだとのこと。
それ絶対私じゃん、と笑いながら原稿を受け取るのです。
小説家が夢なんて池ちゃんはすごいなぁ、とゆりの明確なビジョンと、そこに向かってすでに頑張っている行動力に感嘆しつつ、くぅはその原稿に目を走らせました。
その内容は……と言いたいところでしたが、その原稿、くぅにとってはあまりにも小さすぎ読むことができなかったのです!!
冒頭はどんな感じかと聞いて来るゆりに、素直に言い出せず口ごもってしまうくぅ。
そうこうしている間にいたずらな風が吹きまして、くぅのスカートがひらめいてしまいました。
慌ててスカートを抑えたため、現行はその風にあおられて空へ飛んでいきます。
くぅはすぐさま手を伸ばしてその原稿をキャッチしようとするのですが、慌てていたせいか少し注意力が散漫になっていたようです。
電線に引っかかり、感電!!
口から黒い煙を吐き、地面にあおむけに倒れてしまうのでした。
ゆりが大丈夫かとくぅを揺さぶりますと、くぅは大泣き。
どこか痛むの、救急車呼ぶ!?と心配するゆりですが、くぅが泣いているのは痛みのせいではありません。
自分のせいでゆりの原稿が飛んでいってしまったことを悲しんでいるのです。
私のせいでなくしちゃってごめんなさい、私本当にドジだし、図体はデカいから付き合いづらいだろうし……
他の人には嫌われてもいいけど、池ちゃんに嫌われたら私……
そう言って泣きじゃくるくぅ。
ですがゆりは、そんなくぅの体を撫でながら、私がくぅを嫌いになるわけないでしょ、と優しく声をかけるのです。
これ以上大きくなっても、見えないくらい小さくなっても、私たちはずっと友達だよ。
そう言ってほほ笑んでくれるゆりに対し、今度は感激の涙を浮かべるくぅ。
ずっとずっと友達でいようね、何があっても私は池ちゃんの味方だよ!
許してくれてありがとう!
今度は笑顔になるくぅですが、ゆりはそんな彼女にこう言うのです。
でもね、
原稿なくしたおわびはしてもらうよ。
結局大きなクレープをおごることになったくぅ。
ゆりはおごりのクレープに舌鼓を打ちながらも、あの原稿はコピーだから無くされてもいんだけどね、とほくそ笑むのでした……
と言うわけで、巨大女子・くぅの日常を描いていく本作。
この後も当たり前のように受け入れられてはいるものの、やはりその巨大すぎるからだゆえにいろいろ巻き起こってしまう様子を描いていきます。
くぅはこの大きすぎる体に成長してしまったことを全く後悔しておりませんで、普通の体なら普通にできることをちょっぴり羨ましく思いながらも、それでも楽しく日常を過ごしていきます。
彼女を廻る周囲の人々も、ゆりを筆頭にいい人ぞろい。
素直でカワイイくぅの、やさしい友達やよき理解者、よき牛(!)に囲まれた笑顔の絶えない生活を楽しめるのです!
そしてそんな生活に欠かせないのが、この後登場するくぅの片思い相手、佐々木君。
くぅでなくても惚れること必至な佐々木君、顔だけでなく性格も大層なイケメンです。
そんな佐々木君に、体に似合わぬ?繊細な乙女心を抱きながら、いろいろ頑張るくぅの姿がまたステキ!!
くぅの恋路も応援したくなること間違いなしですよ!!
今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!
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