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今回紹介いたしますのはこちら。

「グリム&グリッティ」第1巻 原作・深山ユーキ先生 作画・葉生田采丸先生 

富士見書房さんのドラゴンコミックスエイジより刊行です。


深山先生は11年ごろから成人向けゲームのシナリオライターとして活躍され、その後徐々に活躍の場をライトノベル、漫画原作とひろげていらっしゃる作家さんです。

そんな深山先生が初めて手掛ける漫画原作は、原作者付き作品やゲーム原作作品を多く描いていらっしゃる葉生田先生とのタッグによるバトル漫画です。
女性キャラとバトルを得意とする葉生田先生と、同じく女性キャラが欠かせないジャンルでの経験が豊富な深山先生が挑むバトルもの、組むべくして組んだ(?)二人の作り出す本作、その内容は……?



とある小さな島にある小さな村で生活する少年、森羅統夜。
彼はこの島で、何かと世話を焼いてくれる姉御肌の幼馴染、柊とともに訓練の日々に明け暮れていました。
朝ご飯の前から遠泳5キロ、というとんでもないメニューで幕を開ける統夜の訓練ですが、そんな毎日にそれほど不安はないようです。
そっけないように見えながらもなんだかんだ優しく、ラッキースケベイベントが起きても切れてきたりしない、美人でナイスバディな柊……の存在もなくはないのでしょうが、彼の何よりの心の支えは……アイドルです。
毎日のように繰り返して同じDVDを見るほど傾倒している地下アイドルのアリシアの存在!!
地下アイドルではあるもののその魅力はかわいらしさだけにとどまらず、歌唱力も抜群。
来年にはメジャーデビューするという話もある……とは統夜の談。
その話を2年は聞かされている、と柊はぼやくのですが。

そんな統夜、今日はいつにもまして元気です。
遠泳をいつも以上のスピードで終わらせた統夜は、朝ご飯をかき込むように食べるとまたすぐ家を飛び出してしまいました。
全力疾走で向かう先は、船着き場です。
統夜は船着き場にたどり着き、目的の船がちかづいてきていることに気が付くと、一気に大ジャンプ!!
訓練の成果なのか、統夜のジャンプは超人的な高さと飛距離を見せつけ……まだ波止場から十メートル以上離れているのではないかと言う距離を一気に飛び越してしまいました!!
飛び乗るなって言ってるだろう、と言う船のおじさんのお怒りもそこそこに、統夜は自分の求めていた荷物の所在を尋ねます。
おじさんは、しょうがないなと言いながら、一冊の本を渡してくれました。
その本は……健全な青少年ならば興奮してしまうエロスな雑誌で、その表紙を飾っているのが……統夜の大好きなアリシアにそっくりな女性、という一品です!
早速中を開き、凄い、やはり似てると感動する統夜。
ですがおじさんは、「案外押せばどうにかなる」柊がいるんだからこんなもの見なくてもいいだろう、などと言いだし……
押した時の光景を想像して赤くなってしまう統夜ですが、その顔がもっともっと赤くなる出会いが、直後に待っているとは想像もしていなかったでしょう。
なんとそのおじさんの船には……
本物のアリシア本人が乗っていたのですから!!
アリシアはファンだという統夜にありがとうとお礼を言ったばかりか、アリシア似のエロス本を見ていたこともお茶でもごちそうしてくれたら許してあげる、と優しい言葉をかけてくれました。
そんなアリシアにもう照れまくりの統夜でしたが、極めつけはアリシアの子の言葉でした。
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実は、あなたに会いに来たの。

驚くことは続くもので、アリシアの望むまま自分の家へと連れて行ってみれば、柊とアリシアは知り合いだとのこと。
なにやら統夜のことを話し合っているようで、彼が5年以上前の記憶がない事、柊の「仕事」のこと、その仕事がらみで統夜を鍛え続けていたこと、などを離し続けています。
そしてこの二人、思ったよりもずっと仲が良い様子で、アリシアは柊がひそかに統夜に思いを寄せていることも知っている様子!
二人の仲良しぶりについていけない統夜なのでした。

そんなことをしておりますと、突然島中に響き渡るような爆音が鳴り響きました。
その爆音を聞いて、井の一番に飛び出したのはアリシア。
統夜は何が起きているのか分からないながら、だからこそ一人では危ないとすぐにそれを追いかけていくのです。
島の中では、とんでもない事態が巻き起こっていました。
島の町の中では火の手が多く上がっていて、得体のしれない巨大な豚のような怪人が島の人々を襲っています。
摩訶不思議な光景に驚愕する統夜ですが、柊は知っている様子。
「グリムシード」。
彼女はそう言います。
一体それは何なのか?
統夜は全く理解できないのですが、柊だけでなく、アリシアもまたその時何が起きていて、自分が何をしなければならないのかをわかっているようです。
アリシアは迷うことなく豚怪人の前に立ち、そして……
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可憐なドレス姿に変身したのです!!
そして、豚人間を瞬く間に蹴り飛ばしていきます。
蹴り飛ばされた豚人間は……人間の姿へと変わっていました。
柊は、そんな不可解なアリシアの行動を、統夜に説明します。
怪物になる前に時間を巻き戻したの。
あの娘は、魔法を解くことができるから。
理解できない状況が続く中、人々を豚怪人に変えた元凶の男が姿を現します。
その男は、自らも豚怪人に変身し、そして他の豚怪人を引き寄せて吸収合体!!
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一匹の巨大な、三つの豚の頭と六本の腕を持つ、「3匹の子豚」が一つになったような怪人と化したのでした!!



と言うわけで、突如として戦いに巻き込まれていく本作。
謎だらけの状況で始まった本作ですが、鍵となるのはグリムシードと、統夜の記憶が失われた5年前にありそうです。
グリムシードとはどうやら、お伽噺の力を使えるようになる「グリッティ」と言う人物が集まった組織。
最近はやりの(?)お伽噺のキャラ同士の戦いに通じる物語のようですが、最大のポイントとなるのは物語の「曲解」ができるというところのようです!
物語を自分の解釈で勝手な解釈をすることにより、その力を一層バラエティ豊かに、強力にできる!
そんな力が交錯する物語となるのです!!

この後も、様々なお伽噺の力を持つ敵が現れ、様々な女性キャラが登場し、戦いが繰り広げられていきます!
葉生田先生得意のお色気シーンもたっぷりと用意されておりますし、そのお色気シーンは深山先生も得意とするところで、お二人の力が合わさってさらにステキなシーンを生み出しております!!
バトルシーンも迫力あふれるもので、思わせぶりな要素や強キャラオーラ漂うキャラの登場、そして謎の多い統夜周りの物語もあり、エロス要素以外にも見どころ満点!!
それらが本格的に動き出すであろう今後にも注目です!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!