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今回紹介いたしますのはこちら。

「GETTER ROBOT DEVOLUTION(ゲッターロボデヴォリューション) -宇宙最後の3分間-」第2巻 原作・永井豪先生・石川賢先生 漫画・清水栄一先生・下口智裕先生 

秋田書店さんの少年チャンピオン・コミックスエクストラより刊行です。



さて、突如現れた不進化体なる怪物に、日常と唯一心を開いていた女性、ミチルを奪われてしまった竜馬。
運命に導かれるかのようにゲッターロボに乗ることになり、不進化体との戦いに挑むこととなりました。
慣れないまま戦う竜馬に、早乙女博士は奇妙な物体を見せてきました。
「皇帝の欠片」と呼ばれる六角形の巨大な板のようなそれ、エンペラーと呼ばれるゲッターロボの一部で、並行世界を渡り歩いてきたのだと言います。
……竜馬の存在も、また……!


遠い昔であり、はるか未来でもある、時間を超越した宇宙の理。
竜馬、隼人、武蔵、早乙女博士……
ゲッター線がどうかかわり、その行く末をどうするのか。
あるいは、竜馬が何を見て、何を理解し、何を決断するのか……

早乙女博士が言っていた言葉の意味は、竜馬には理解できませんでした。
ですが、自分が何か大きな運命のうねりに巻き込まれているということはいやおうなしにわかります。
崩壊してしまった学校の前で立ち尽くす竜馬。
その学校では、複数の作業員に混じって、武蔵が何やら作業していました。
竜馬に気が付いた武蔵は、何をやっているのかを説明してくれます。
なんでも不進化体の残骸が残っていて、それの調査をするために回収作業をしているのだそうです。
防護服に身を包んで残骸を集めている作業員に対し、武蔵はまるで近所に散歩するかのようなラフな格好なのが気になりますが……
竜馬は何しにここに来たんだ、と尋ねてくる武蔵に対し、竜馬は特に何もない、ここには楽しい思い出があったわけでもないし、とうつむきながら漏らすばかり。
ですが武蔵は、これから俺たちはあのわけのわからない化け物と戦っていく仲間なんだから、仲間の前ぐらいは強がるのはやめないかと語りかけてくるのです。
それでも強がってなんかいないという竜馬。
武蔵は、楽しい思い出があろうとなかろうと、自分が生きてきた場所がなくなるというのは寂しいものだ、と漏らし……そして、俺も奪う側になったんだ、二度と奪われないようにな、とどこか鬼気迫る形相で語ります。
しかし一転、もう何も奪われるものなんかない、とうなだれ続ける竜馬に対し、お前にも奪われたくないものはまだまだある、とにこやかに笑うのです。
いったい彼に竜馬の何がわかるというのでしょうか。
どうしてそう断言できるんだとと言い開ける竜馬ですが、その答えが出る前に、二人の会話は中断させられてしまうのです。
突如として挙がった、作業員の絶叫によって!!

そこには、目を疑うようなものが立っていました。
左半身が、
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異形の怪物のようなものへと変貌した、作業員……!!
戸惑う竜馬ですが、武蔵はいち早く動き出します。
異形とかした作業員が別の作業員に襲い掛かろうとするのを、抑え込む武蔵!!
早く逃げて、と倒れている作業員に声をかけて何とか逃がすことはできました。
竜馬も少し遅れてその変貌した作業員にとびかかるのですが、その時背後からまた別の悲鳴が聞こえます。
そこでは、別の怪物が作業員を飲み込んでいて……!?
どうなっているんだと、困惑をさらに深める竜馬。
そんな竜馬に、また新たに異形となった作業員が襲い掛かってきます。
それを殴りつける竜馬なのですが、その直後に更なる驚愕をすることとなってしまいました。
異形と化したその作業員……怪物化した体に逆に生えているようになってしまっていた頭部は、たすけて、と救いの声を上げているのです!
変貌してもなお人間の意識を持っている。
そしてその意識とは裏腹に、怪物化した部分は人間を襲い、むさぼっている……!!
襲われている人を助けようと思えば、怪物化した人間を殺めることになってしまう。
そんなジレンマに襲われてしまう竜馬でしたが、武蔵はここで決断しました。
怪物化した作業員を地面に投げつけ、そして思い切り踏みつける……!
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殺るしかない、と!!

元は人間なんだろと問いかける竜馬。
ですが武蔵は止まりません。
何人もいる、人間だった怪物を殺していくのか?
そんな竜馬の戸惑いをあざ笑うかのように、直後……怪物化した作業員のすべてが、一気に蹴散らされてしまったのです!
その場に現れた、
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ゲッター2によって……
無残な姿になった作業員。
ゲッター2から姿を現した隼人は、竜馬にこう言うのです。
その残骸をよく見ておけ新入り。
何が目的かもわからず、ただただ無慈悲にすべてを奪っていく。
それが、俺たちの敵だ。



というわけで、不進化体の恐ろしさが明かされる今巻。
人間を化け物にする奇怪な力を持つというだけでも恐ろしいところですが、この後さらに不進化体はその異様な力を見せつけることとなります。
今巻のうちに、また進行を再開する不進化体。
その不進化体の姿は、一同がよく知るアレのような姿をしていて……!?
そして、彼らが狙っているものも明らかになります。
その狙いが成就してしまうと、世界はとんでもないことになってしまうとか!?
不進化体の襲来に危機感を募らせる中、竜馬の前に再び驚くべきものが姿を現して……
物語が一気に動き出す今巻。
おそらく第3巻から物語が本格的に始動することでしょう!!
不進化体とは何なのか。
竜馬にゲッター線が求めるものは何なのか。
そして、竜馬の選択は!?
これから先の展開も予想できないものとなりそうです!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!