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今回紹介いたしますのはこちら。

「トリコ」第42巻 島袋光年先生 

集英社さんのジャンプ・コミックスより刊行です。



さて、八王VSアカシアと言う超ド級の戦いが繰り広げられた前巻。
その戦いのさなか、小松、大竹、仲梅の三人はGODの調理を続けています。
着々と最後の瞬間が近づいてくる中、戦局はどのように変わっていくのでしょうか……!?


八王の総攻撃を受けてなお、アカシアを倒すことはできませんでした。
アカシアはスカイディアの力で、時がすさまじい速さで流れる空間に閉じ込められ、完全に命が尽きるまで閉じ込められたのですが……
ネオのもつ進化の力はそれすらも克服。
数十万年の絶食すらも適応する真価を遂げ、スカイディアの空間から脱出してきたかと思うと……
GODの様子を見に来ていたトリコの喉を貫いたのでした!!
紙を出し抜いて何をしている、本当にいい加減にしろ。
トリコにそう囁くアカシア……!
ちょうどその時、GODは小松たちによって、一部ではあるものの完全な調理が施されています。
ペアもそれを察知し、アカシアに食えと促します、が。
それをおめおめと許すわけにはいきません!
まず動いたのはGOD自身。
食われるという事態に、薄れゆく意識の中でも防衛本能が働いたのでしょう、舌を伸ばしてアカシアに攻撃!!
それに続き、八王の面々も一斉に全力の攻撃の準備を始めるのですが……そこで、進化したネオの、アカシアの力が発揮されたのです!
進化した裏のチャンネル。
それを展開すると、言うまでもないもうスピードを持つ八王の動きが、完全に静止してしまうのです!!
自分以外の時が制止するという驚くべきチャンネルの力を見せたアカシア。
アカシアはしばらく黙ってろ馬鹿ども、と八王たちに吐き捨て……そしてGODに向き直ります。
GODの調理には、大量のカロリーを必要とする。
犠牲を払わずGODの調理をこなせる料理人はこの世に何人もいないはずだが、どうだっていい。
これは運命だ、美食の神々が私を手招きしているのだ……
そう言って、舌を伸ばそうとするアカシア。
ですがそこで、トリコがアカシアの腕をつかみ、それを阻止しようとするのです!
アカシアは、トリコの頸をへし折り、とどめを刺します。
弱けりゃごちそうにはありつけん。
そう言って、トリコの頸から腕を引き抜いて今度こそ食べようとするのです、が!!
今とどめを刺したはずのトリコの、アカシアの腕をつかむ力は一層強まるではありませんか!!
瞬間、
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トリコの中から得体のしれない、白い怪物が姿を見せて……!?
その姿に直感的に期間を感じたアカシアは、左手で思い切りトリコを殴り飛ばします!!
トリコはそのまま地面にたたきつけられるのですが……トリコにつかまれていた右手は、手首から先が失われています!
思いもよらない反撃に怒りを感じるアカシア。
その怒りをぐっとこらえ、アカシアは矛先をGODへの捕食に向けます。
しゃく。
アカシアがGODを咀嚼した瞬間、裏のチャンネルは解除されました。
同時に、八王の攻撃が一斉に降り注がれます!!
地球上のいかなる生物でも、跡形もなく消え失せてしまうだろうという圧巻の威力。
それが襲い掛かったものの……そこにいたのは、すでに地球上のすべての生き物を超越した存在だったのです。
しゃく、と小さな音が再び鳴り響いたかと思うと、その破壊エネルギーはすべて失われてしまいます。
濛々と立ち上る煙の中から姿を現す、ネオがそのエネルギーをすべて食らい尽くしてしまったのです!!
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ネオは、アカシアの体から分離しています。
そしてその左手には、バンビーナの上半身をぶら下げています。
このわずかな間に、バンビーナをここまで痛めつけたというのでしょうか……?
バンビーナはまだ死んでおらず、口からエネルギー波を次々とはなった反撃を試みるのですが、ネオはそれをすべて食らい尽くしてしまいました。
それに続き、ヘラクレスも次々鼻息弾で攻撃を仕掛けるのですが、ネオも口からエネルギー波を放ち、ヘラクレスの上半身をずたずたにしてしまうのでした!!
ネオの暴虐は止まりません。
エンペラークロウの「思考が抜け落ちる影」による攻撃を受ければ、自らが太陽をかき消すほどの光を放って攻撃を相殺。
そしてエンペラークロウの片翼を食いちぎってしまいます。
マザースネークはネオを飲み込んで消化してしまおうとするものの、今度はマザースネークのこの世のすべてを分解するとまで言われる消化液ごと、体液を吸い尽くして反撃してしまうのです!!
次々にネオの力に圧倒されていってしまう八王。
その間にネオと別れたアカシアも動きを見せていました。
ペアが持ってきたセンターを飲み、生まれ変わったかのように覚醒を遂げるアカシア。
ペアは、その状態のアカシアをネオに食わせ、完全にネオが復活を遂げたところを金の缶詰によって封印しようとしているようです。
……が、アカシアの思惑はそうではありませんでした。
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その力を、私がもらう。
アカシアは、逆にネオを食らい、グルメ細胞の悪魔を完全に取り込もうとていたのです!!
八王を圧倒するネオの力を、アカシアが取り込む。
そんな悪夢を体現したかのような化け物が生まれてしまえば……
世界は、どうなってしまうというのでしょうか!?



というわけで、最終決戦が一層過熱していく本作、
八王VSネオ、その激闘の行方は……?
そして、この戦いの鍵を握る者たちの戦いも同時に進行。
ジョアVSスタージュン、そしてあの男が遂に戦いに復帰するのです!!
さらに、いよいよ顔を出したトリコの中の白い悪魔……
最終決戦も、本格的に最終局面へとたどり着きました。
アカシア、ジョア、八王、トリコ、スタージュン、そして……
もはやほかの誰もが割り込むことのできない決戦は怒涛の勢いで展開!!
その激しすぎる戦いの中で判明していく、本作に今までちりばめられてきた謎の答えも見逃せません!!

全ての戦いに決着がつく、最終第43巻は本日16年12月31日に発売!!
フィナーレに向けて盛り上がりに盛り上がるこの第42巻、終始目の離せない戦いが続いていきます!!
最終第43巻、そしてスピンオフも連続刊行で同日に最終9巻が刊行となる「グルメ学園トリコ!」もあわせてどうぞ!!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!