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今回紹介いたしますのはこちら。

「鬼滅の刃」第4巻 吾峠呼世晴先生 

集英社さんのジャンプコミックスより刊行です。



さて、鼓の鬼を辛くも倒すことができた炭治郎と善逸。
その戦いの中で、イノシシの頭をかぶった謎の男、伊之助と知り合うこととなります。
鬼殺隊ではあるものの、常識やルールに一切縛られない伊之助、なぜか炭治郎に対抗意識を燃やし、一緒に行動することになってしまうのでした!


戦いの傷が癒えてきたそのころ、緊急の指令が舞い込んできました。
三人ともども、那田蜘蛛山に一刻も早く向かうこと。
三人と禰豆子はすぐに支度を済ませ、山へと向かうのでした。

日が暮れたころ、目的地にたどり着きました。
ですが、いざ山に入ろうとすると……そこで善逸がちょっと待ってくれないかと大声を張り上げました。
怖いんだ、目的地が近づいてきてとても怖い!
そう言って善逸は、その場に座り込んでしまうのです。
戦い大好きな伊之助からすれば、その気持ちは理解できないもの。
気持ち悪い、とまで言い放ちまして、善逸はますます意固地に、気持ち悪くない、オレは普通でお前らが異常だ、とぐずるのでした。
が、そんな時のことです。
山から、一人の鬼殺隊が這いずりながら降りてきたのは!
どうやら負傷している様子の鬼殺隊、助けを求めている様子。
すかさず炭治郎が駆け寄り、どうしたと尋ねようとするのですが、その瞬間!
なにかに引っ張られるかのように、鬼殺隊が宙を舞い、助けてくれと言う悲痛な叫び声を残し……山の中へと消えてしまったのでした……
目の前で見せつけられた、恐怖の光景。
一同は一瞬言葉を失い、善逸に至っては顔を真っ青にしてしまうのです。
が、丹次郎は腹を決めて、言うのです。
俺は、行く。
その顔には、恐怖を表す脂汗がにじんでいたのですが……そんなことはお構いなしとばかりに、
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俺が先に行く、お前はがくがく震えながら後ろをついてきな!!と、伊之助が前に出たのです!!
腕が鳴る、を腹が減る、と言い間違えているのはご愛敬。
その宣言通り、伊之助は山じゅうに張り巡らされた蜘蛛の巣を打ち払いながらずんずん進んでいくのでした!

山に入ると、炭治郎は伊之助にこんなことを告げました。
ありがとう、一緒に来ると言ってくれて心強かった。
山の中からきたよじれたような、禍々しいにおいがオレは少し体がすくんだんだ。
ありがとう。
その言葉を聞いた伊之助は……体になにかほわほわした感覚が生まれてくるのを感じます。
それは、傷をいやしていたとき身を寄せていた宿のおかみが、いろいろと優しく世話を焼いてくれた時にも感じたもので……
ほわほわによって、伊之助は棒立ちになってしまい……?
その棒立ちになったおかげか、木陰に隠れている鬼殺隊の隊員を発見します。
早速話しかけて現在の状況を確かめようとするのですが、隊員は階級の低い炭治郎が来たのが不満でならないようで。
炭治郎の階級が何人来ても同じだ、意味がない、なんで「柱」じゃないんだ!
そう言って、おびえるばかりなのです。
そんな隊員の態度にたまりかねた伊之助は、思いっきり隊員の顔面にパンチ!
先輩だなんてことは全く関係なく、意味のあるなしで行ったらお前の存在自体意味がねえんだよ、さっさと状況を説明しやがれ、とすごんだのです。
伊之助に締め上げられ、隊員はようやく現状を説明してくれました。
なんでもこの山には、十人の隊員でやってきたのだそうです。
ですが、山に入ってしばらくしたら……
隊員同士が切り合いを始めた、と言うではありませんか!!
一体何が起こったというのか。
その謎は間もなく明かされることとなりました。
右手に刀を携えた、鬼殺隊が木陰からゆらりと現れて……
炭治郎たちに、襲い掛かってきたのです!!
そうやって襲い掛かってくる隊員は、意識を失っているものや、すでに命を失っているものもいて…・・どうやら何かに操られている様子。
すぐに炭治郎は、背中に「糸」が伸びていることに気が付きました。
糸だ、糸で操られてる!!
その声を聞いた伊之助、俺のほうが先に気が付いてたね、と言いながらも炭治郎に追随、隊員たちの糸をすべて断ち切った、のですが。
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気が付けば、小さな蜘蛛が炭治郎の体に糸を結び付けているではないですか!
糸はすぐにまた結び付けられてしまいます。
開放したはずの隊員たちもまた動き始めてしまいました。
この術をかけているものを倒さなければ、いたちごっことなってしまうでしょう。
ですが、山に立ち込める匂いのせいで炭治郎の鼻で術者の一を探ることができず……
伊之助に協力を求めようとした瞬間、その場に新たな人物が登場します。
蜘蛛の糸を木と木との間に張り、その上に立つ……
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白髪の、鬼!!
その鬼は言うのです。
僕たち家族の静かな暮らしを邪魔するな。
お前らなんてすぐに、母さんが殺すから。

そのころ、善逸はと言いますと。
先ほどの体勢のまま、座り込んでいました。
怖い、行かない、とは言ったものの、二人で説得してくれたら俺だって行くのに、嫌われてるのかな、などとぐずぐずと考えております。
二人で怖い山の中へすたこらさっさ、取り残された俺の気持ちよ、と嘆いておりますと……そこで、炭治郎が禰豆子の入った箱を背負ったまま山中へ向かったことに気が付きました。
あいつ、禰豆子ちゃんもってった!
女の子を危ないとこに連れていくな、馬鹿馬鹿馬鹿!!
先日から禰豆子にすっかり惚れてしまっている善逸、今までのいじけ状態はどこへやら、まっすぐ山の中へと向かって行くのでした!!


というわけで、那田蜘蛛山編が開幕する今巻。
炭治郎、伊之助、善逸がチームとなって戦いに挑むことになる今回ですが、前回の元十二鬼月の鬼を超える強敵が現れます。
しかも炭治郎の前に現れた鬼、累の言葉通り、数名の鬼の「家族」が!!
鬼殺隊側も集団で挑んでいるこの戦いですが、前もって入山していた鬼殺隊10名は総崩れの様子。
そんな強敵を相手に、炭治郎たちは三人で挑まなければなりません!
操り人形と化してしまった隊員たち、累の家族。
炭治郎と伊之助はしっかりと共闘できるのか?
善逸はその真価を見せることができるのか!!
どれをとっても一筋縄ではいかない相手との、命懸けの死闘が描かれます!!

さらに、強敵だということがわかって鬼殺隊のほうも動きだします。
隊員も言っていた、「柱」……
鬼殺隊のエースがとうとう動き出すのです!

そんなバトルや物語のほか、胸にじんわりくる描写も楽しめる今巻ですが、伊之助や善逸を加えたことにより、コミカルな描写が増えたのも注目です。
ただひたすらにヘタれる善逸、何かにつけて勝負をしようとするうえ、独特の感性で炭治郎に変な距離感で接してくる伊之助。
そこにもともとマイペースな炭治郎が加われば、それはもうおかしな会話が繰り広げられるのは必然なわけなのです!!
キッチリ見せるところは見せ、ギャグもばっちり。
本作に更なる見どころが追加されたと言っても過言ではありますまい!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!