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今回紹介いたしますのはこちら。

「超級!機動武闘伝Gガンダム 最終決戦編」第4巻 漫画・島本和彦先生・宮北和明先生 脚本・今川泰宏先生 

角川書店さんの角川コミックス・エースより刊行です。


さて、師である東方不敗を打ち倒し、劇的な幕切れを迎えた……かに見えたこの大会。
ですが真の黒幕ともいえるウルベが本性を現し、レインを拉致してデビルガンダムを復活させてしまいました!!
ドモンは仲間たちとともに、打倒ウルベのため、そしてレインを救いだすために宇宙へ飛ぶのです!


ガンダムファイターたち、そしてシャッフル同盟の協力のおかげで、ドモンはデビルガンダムの中枢に入り込むことができました。
そこはデビルガンダムの触手が無数に張り巡らされ、密林か洞穴の内部のようになっています。
広大な空間の中で、レインを探し求め叫ぶドモン。
ですが返ってくるのはむなしいこだまだけ……
それでも周囲の探索を続けていますと、やがてドモンの目の前にあった壁面に変化があらわれます。
触手の集まった壁であったその場所が不気味に隆起し、中から何かが飛び出そうとしてきている様子。
やがてその何かは、小型の……と言ってもゴッドガンダムは数倍はあろうかと言う大きさを持ってはいますが……デビルガンダムそのものでした!
まさかこのデビルガンダムこそが、デビルガンダムの行きつく最終形態なのかもしれない。
そのたたずまいからは、そんなことすら連想させるみなぎるような力を感じさせるのです!
そしてそのデビルガンダムは、自身の体内であるにもかかわらず、猛烈な勢いで攻撃を仕掛けてきました。
自分の体内で武器を使うなど、自殺行為を!?とドモンはその攻撃を回避しつつ、反撃の隙を伺います。
猛烈な攻撃をかいくぐり、ドモンは一瞬の隙をついてゴッドフィンガーをデビルガンダムにさく裂させることに成功しました!!
が、ドモンにはデビルガンダムへの確かな手ごたえとともに、レインが苦痛に顔をゆがめるイメージが飛び込んでくるではありませんか!!
まさか!?
驚愕の表情とともに、ゴッドフィンガーをひっこめるドモン……
その不安は、的中することになります。
デビルガンダムの胸部がゆっくりと開いていき……そしてその中から、触手に囚われたレインの姿があらわになったのですから!!
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何故だレイン!!
思わず叫んでしまうドモンですが、それにレインが答えることはありません。
そんなところで何をしているんだ?
そうか、自分の力ではどうにもならないんだな!?
ならば俺がそいつを叩き壊して!!
ドモンはレインを助けんと再びゴッドフィンガーを発現させ、突進。
ところがデビルガンダムは、そんなドモンのいい加減な攻撃を、あっさりと跳ね返してきます!!
壁にたたきつけられてしまうドモン、デビルガンダムはすかさず壁に貼り付け状態になったゴッドガンダムをつかみ上げ、さらに電撃で追撃をしてきて……!!
苦しむドモンのもとに、戦いの様子をモニタリングしていた父からの通信が入ってきました。
そしてドモンに驚くべき真実を打ち明け始めたのです!
ドモン、よく見ろ、そのデビルガンダムこそがレイン自身なのだ!
デビルガンダムはお前がレインに近づくほど攻撃力を増している。
わからんかドモン!
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レインはお前を避けているんだよ!!
父の言葉を聞きいたドモンは……その言葉を受け入れることができません。
そんなまさか!そんなバカな!!
ただただそう驚愕するだけのドモンですが、その予測はばっちり正解。
レインはこうしてドモンに攻撃を加えている今も、ドモンに謝罪を繰り返していたのです。
ドモンを苦しめていたのは自分の父、父の罪は自分の罪。
決して許されることはない、もう二度と会うことはない……
レインの心のうちなど知り得ることができないドモンは、そのやり場のない思いを爆発させて自分を捕えているデビルガンダムの手を粉砕します。
その痛みはレインにも伝わり……レインは悲痛な叫び声をあげ……
自分がしたことに気が付いたドモンは慌ててレインに謝り、大丈夫かと駆け寄ろうとするのですが……そのダメージをきっかけに、今まで口を開けていたデビルガンダムの胸部が再び閉じてしまいました。
そしてデビルガンダムの攻撃はさらにすさまじく変化!
レインだから攻撃はできないと回避に専念しようとしても、このままではいずれやられてしまうことでしょう。
ドモンは攻撃をよけながら、苦悩します。
ここまで来て、最後の敵が、レイン!?
オレは、俺はどうすればいいんだ!?
……デビルガンダムの攻撃は、地球に降り注いでいます。
ガンダムファイターたちが必死で戦っていますが、自己増殖・自己再生を繰り返すデビルガンダムを相手にしてはいずれ疲弊し、やられてしまうかもしれません。
デビルガンダムのコアを破壊しなければ、おそらく全宇宙はデビルガンダムのものとなってしまうでしょう……
ドモンは今、選択を強いられているのです。
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全宇宙を取るのか!?
レインを取るのか!?
それとも……!!
運命の時は、やってきます!!


というわけで、ついに完結となる本作。
Gガンダム全49話を、オリジナルをふんだんに盛り込みつつもシリーズ合計全26巻で堂々のフィナーレを迎えます!!
Gガンダムの東方不敗戦あたりからの怒涛のラストは、皆さんもご存じのとおりテンションマックス状態。
本作もちょっぴりかけなしな感じは受けるものの、オリジナル要素を混ぜつつも、原作を忠実に再現してみたりもされていまして、やはりこちらもバリバリに飛ばして下さっております!!
リアルタイムで見た視聴者たちの度肝を抜き放題に抜いていったラストのあの技も、ドモンがレインに胸の内を打ち明けるあのシーンも、それはもう気合満点、ボリュームいっぱいで堪能できますよ!!
ちなみにその直前のアレンビーの作画の気合の入り方もさりげなく注目ポイントではないでしょうか!
島本先生、アレンビー好きなんでしょうか!?

ともかくこの最終決戦を収録した今巻でついに本作は完結となりました。
本作は原作の味に島本先生の味をふんだんに加え、熱血にコメディ色を多く加えた作品です。
それは最終巻までほとんど変わらず、お茶目なキャラクターたちみんなの活躍が楽しめました。
が、最終巻はまさにドモンとレイン、主人公とヒロインのための一冊!
ドモンとレイン、二人の心が通じ合うさまをその目で確認し、二人の門出を祝いましょう!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!