mu0
今回紹介いたしますのはこちら。

「百足」第2巻 フクイタクミ先生 

秋田書店さんの少年チャンピオン・コミックスより刊行です。

さて、目をつけた相手は一人残らず惨殺するという100人の悪党集団・百足に狙われてしまった七ツ沢村。
行き倒れていたところを七ツ沢村の人々に救われた馬頭丸は、特によくしてくれた少女のお泉を救うため、百足の蠢く山へ単身で突撃!!
馬頭丸は百足を次々となぎ倒し、29人まで倒すことに成功し……?


馬頭丸と対峙する、百足四番隊隊長。
もはや四番隊で生き残っているのはこの隊長のみ。
嵐のような勢いで百足を蹂躙していく馬頭丸を、さすがの4番隊隊長も認めざるを得ません。
こうまで百足の脅威となったものは、今までいなかった。
我らはこの前の月のない夜に、300の侍どもと一つの村を滅ぼしてきた。
そんなわれらが、お前ひとりごときにこれ以上脅かされるわけにはいかぬ。
そう言った4番隊隊長は、大木の枝の上で様子をうかがっていた三番隊の隊員、散黒にこう命じるのです。
ここはもういい、七番隊と合流しろ。
馬頭丸が探している、「お泉」という娘を探して来い。
……その言葉の意味が、馬頭丸にはすぐに理解することができませんでした。
散黒はすぐにその命令を受け、木から木へと飛び移ってあっという間に姿を消してしまい……
すぐにそれを追いかけようとする馬頭丸ですが、四番隊隊長はその前に立ちふさがります。
お前が強すぎるからだ、馬頭丸。
その言葉で、ようやく馬頭丸は理解します。
お泉を人質にして、馬頭丸似て出しを刺せないまま殺す……
相手は悪逆非道の百足。
人質だろうが、それを立てにしたなぶり殺しだろうが、百足が進む道に前に転がった石を打ち砕きさえできればそれでいいのです!
もちろんあの百足のことですから、人質としての用が済めば情け容赦なくお泉も殺されてしまうことでしょう。
そんなことを、許すことができるはずもありません。
時間稼ぎのために大型の剣を振りかざして襲い掛かってくる四番隊隊長。
襲い掛かられた馬頭丸は
mu1
鬼のような形相でそれを迎え討ちます!!
大上段から振り下ろされるはずだった、刀を支えている右腕。
その右ひじのあたりに叩き込まれた馬頭丸の拳は。四番隊隊長の右腕をへし折る……だけでは終わりません!!
右腕ごと拳は顔面に叩き込まれ、その恐ろしい威力で四番隊隊長の頭ははじけ飛んでしまうのでした!!

散黒は、はるか後方からその音を聞いていました。
四番隊も全滅と見ていいだろう、と馬頭丸の戦力を冷静に分析する散黒ですが、それでもこれで勝負は決まるとも考えています。
いくら馬頭丸が鬼神のような強さを持っていようとも、大切な娘を人質に取られれば太刀打ちできまい。
と、勝利の算段を立て終えるより前に
mu2
散黒は襟をわしづかみにされました!!
わずかな時間とはいえ、足止めもされたはず。
そして散黒は人知を超えた身のこなしで素早くその場を離れていたはず……
だというのに、馬頭丸はもう散黒に追いついたのです!!
行かせるか!!
そう叫んだ馬頭丸は、襟首をつかんだ勢いのまま、散黒を思いっきり地面にたたきつけたのでした!!

お泉とその弟の声が聞こえた方向へ、がむしゃらにかけていく馬頭丸。
ですが日も暮れ始めてきていて、あたりが闇に包まれてしまえば、近くを通っても気が付かないかもしれません。
まだ周りが見通せるうちに見つけないといけない。
焦る馬頭丸ですが、ふいに膝が抜けて崩れ落ち、倒れこんでしまうのです。
自分の体に起きた異変……いや、異変ではないことは馬頭丸にもわかります。
その強さは比類なきものと言っても過言ではないでしょうが、あの百足を相手に休みなく戦い続けているのです。
体力が尽きるのも当たり前でしょう……
地面に倒れたまま、荒い呼吸を繰り返す馬頭丸。
生まれてこの方、こんなに走り続け、闘い続けたこと……ましてや命のやり取りなんてしたことがない。
こんなことになるなんて思ってもみなかった、
百足、あと何人いるんだっけ。
のどがカラカラ、腹も減ったな……
もはや風前の灯化と思われた馬頭丸ですが、その脳裏に思い起こされたのは……お泉の膝枕。
今わの際の幻だったのかもしれません。
ですが、その幻は馬頭丸をもう一度奮い立たせるのです!!
バテてる場合か、待ってろと言ったんだ、待っていてほしいんだ・
だから行くんだろ、俺!!
すぐにまた猛然と走り始めた馬頭丸。
ですがその爆走を
mu3
また新たな百足が踏みとどめようとするのです!!
現れたのは、無数の狼を従えた芦姫という百足と、その狼の船頭によって馬頭丸を発見した八番隊の隊員たち!!
八番隊はそれぞれの隊員がそれぞれ異なった兵器を体に組み込んだ改造兵で、切れ味鋭いワイヤーや、するド刃の仕込まれた義手、刃のついたロケットパンチと、どれも必殺の威力を秘めた獲物を携えています。
それの相手をしようと足を止めれば、狼の大群が牙をむいて襲い掛かってきて……
またも窮地に追い込まれた馬頭丸!!
果たして馬頭丸はこの百足たちの郷愁を潜り抜け、お泉を迎えに行くことができるのでしょうか!!


というわけで、今巻も行き着く暇なく戦いが繰り広げられる本作。
一対一ならばどんな相手もねじ伏せるような力を持つ馬頭丸ではありますが、さすがにすんなり百足を全滅させられるわけもありません。
その体には次々と深い傷をつけられ、体力もとうに限界を迎え……
それでも馬頭丸は進むのです。
世話になった村に人々を、心通わせたお泉を助け出すために!!

第1巻の時点で30人近くを倒してしまったスピーディーな展開が魅力の一つである本作ですが、この第2巻でも勢いは一切衰えません!
幾度か窮地に追い込まれ、時にはほんのつかの間ながら安らぎも得ることができた馬頭丸は、命を燃え上がらせて突き進んでいきます!!
百足をなぎ倒す勢いは衰えず、71人が残っていた今巻開始時からさらにおの数を減らしていくのです!!
ストーリーは最低限、多種多様な敵キャラと、馬頭丸の強さにパラメーターを振り切った本作のテンションは連載開始からこの第2巻までずっとマックスですよ!!


今回はこんなところで!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!