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今回紹介いたしますのはこちら。

「La vie en Doll(ラヴィアンドール)」第3巻 井上淳哉先生 

集英社さんのヤングジャンプコミックス・ウルトラより刊行です。

さて、かすみとくすみは心を一つにし、逃げない覚悟で戦うことで襲い掛かってきたパージィナ、ハンナを撃退することに成功しました。
人質にされていた友人たちも無事救出し、愛猫のデッカルチェも回収できたのですが、まだ「組織」から隠れて過ごす生活は続けなければならないようで……


ミカエルとともに潜伏生活を過ごすかすみ。
最初はかすみの身の危険を考え、多くを語ろうとはしなかったミカエルですが、かすみとくすみの強い要望によりとうとう「組織」のことを話してくれました。
ミカエルや、もとは8人パージィナが所属していたその組織の名は「シャンデリア」。
パージィナの魔法の力を使い、世界の秩序を守っている、と自称する組織です。
ですがその実態は、パージィナの存在を隠したまま、要人の暗殺や武装集団との戦闘、政治的裏工作などを世界の権力者の要請で行っているとのこと。
ネットなどで噂される陰謀論や超兵器といったたぐいのものの出どころは大概パージィナの仕業なのだそうで、正解中の権力者の要請を受け続けるにつれてシャンデリア自身の権力も大きくなり、今となってはシャンデリアに逆らえる存在はいないとか。
ミカエルは、そんなシャンデリアののさばる現状を、自分にはどうすることもできないことだと当時は盲従していました。
ですがそんな時現れたのがかすみです。
突然現れ、友の命を救うために自分の命も顧みず行動した彼女。
組織に縛られないパージィナを初めて見て、ミカエルは心を奪われてしまったのです。
損得勘定抜きで、人のために命を捨てられる。
そんなかすみならば、この世界を腐りきった権力者の手から取り戻せるかもしれない!
ミカエルはそう考え、かすかな希望を貸す身に託そうとしたのです。
基本的に小心者であるかすみはそれに即答することなどできませんが、もう一人の彼女、楠美はそうではありません。
自分に世界を変えるほどの魔力があるとは思えないけど、面白いじゃない。
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組織が私の自由と命を奪うつもりなら、私は戦う!
そうはっきりと、戦う意思を表してしまうのです!!
半分以上は自分のことながら、おいてけぼりにされてしまうかすみ。
世界をめぐる戦いに自分が巻き込まれるなんて、夢にも思っていなかったことでしょう。
ましてやその最前線に自分が経つなんて……
急展開に戸惑うばかりのかすみですが、そんな時に彼女の形態が鳴り響きました。
シャンデリアの権力は絶大で、試しにネットで検索してみたり、その話題で会話してみたりするとすぐにマークされてしまうほどの情報網を持っています。
そんな組織から追われているかすみですが、幸いミカエルはハック系統の技術にたけていまして、かすみの形態の回線は傍受されないように守ってあるとのこと。
安心して電話に出るかすみ、その電話の相手はお母さんでした。
最初のパージィナ、レベッカの襲撃によって大けがを負った母は入院しています。
そのどさくさや、かすみ自身にも様々な出来事があったために今まで連絡が取れなかったのですが……今回ようやく連絡が取れたようで、母親は一安心したようです。
ですが、そんなことよりも重大な出来事があったというのです。
なんと、
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お父さんから連絡があったとか!!
かすみのもとに魔法のアクセサリーを送ってきて、行方知れずになっていたお父さん。
シャンデリアに始末されてしまったかと思われていたのですが、生き延びていたとは……!!
その電話のことをよりきちんと聞くため、そしてお母さんのお見舞いに行くため、かすみは外に出たいとミカエルに頼むのでした。

ミカエルとかすみは追われる身。
そして、そのかすみの母親ということで、お母さんも当然マークされているはず。
そこでミカエルはしっかりとした調べを行い、なるべく安全を確保してからかすみを病院まで車で送ることにしました。
病院についた後も、リスクを少しでも減らすため正面から入場はせず、人目がない瞬間を狙って直接母が入院しているらしい5階へ飛行して侵入。
お母さんの入っている病室までは調べることができず、痕跡を残さないために看護婦さんに尋ねることもできず、やむなくかすみは病室をしらみつぶしに探ることにしたのでした。
ですがどの病室にも、お母さんの名前が張り出されている部屋がありません。
そのことを無線でやり取りしているミカエルに伝えると、そんなはずはないとのこと。
ひょっとすると特別要人として本名を出さずに暗号のような表記がされているかもしれない、と言うので、かすみは改めてもう一度各部屋の名札を見てみることに。
すると……とある4人部屋の病室に、「R」と言う名前一つだけが記されている部屋を発見します。
中にはやはり一人だけ患者がいるようです。
ですが入り口から少し扉を開けた程度ではそれがお母さんかどうかはわからず……
なるべく顔を見られないように、そっと中に入ってその患者の顔を確認するのですが、それを見たかすみは驚愕……と言うよりも、激しい怒りと、悲しみがないまぜになった感情を抱くこととなってしまうのです!
その部屋のベッドに寝ていたのは……
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レベッカだったのです!!
母の腕を折り、自分の命を狙い、そして……親友だった笑美が死んだ原因となった彼女。
彼女を見て、かすみは感情を抑えきれず、あなたのせいで笑美ちゃんが身代わりにされちゃったのよ!!と怒鳴りつけてしまうのです!
そしてそこに、さらなる問題が迫ってきていました。
レベッカのマスターである、サミュエルが……その病室に近づいてきていたのです!!
組織から隠れているかすみ。
絶対に見つかってはならないその状況で、すぐ近くまで迫るサミュエル……!!
もはや病室を出れば鉢合わせしてしまうだけ。
窓から出たくても、そこには多くの人目があって……
いったいこの状況、どう潜り抜ければいいのでしょうか!?


というわけで、新たな展開を迎える本作。
パージィナとしての魔力を使い、シャンデリアとの戦いに自ら身を投じることになってしまったわけですが……その矢先に、いきなり敵であったはずのレベッカと再会。
さらに、サミュエルに見つかりそうになってしまうこととなりました。
この後物語はさらなる急展開を迎え、早くも次なるパージィナとの戦いを迎えることとなってしまいます。
ハンナとの戦いは辛くも勝利することができたくすみとかすみですが、これからの相手はその勝利の決定打となったくすみがアクセサリーを二つ装備していることを知っているわけです。
奇策が通用しない今、今まで以上に苦戦することは間違いありません。
かすみとくすみ、そしてミカエルは次々襲い掛かる苦難を乗り越えることができるのか?
予想外の展開と、死と隣り合わせの戦いが連続する本作、今巻も見どころ満点ですよ!!


今回はこんなところで!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!