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今回紹介いたしますのはこちら。

「陣内流柔術流浪伝 真島、爆ぜる!!」第18巻 にわのまこと先生 

日本文芸社のニチブン・コミックスより刊行です。

さて、月形も再登場し、謎の男Kの正体も少しずつ語られ、さらにGIGAがらみの「神」という得体のしれない存在もちらつき始め、物語が動き始めた前巻。
真島の記憶探しも佳境が近づき、ヴリルランドでの戦いのさなかにとうとうあのキングと退治することとなったのでした!!


ヴリルランドからの逃走に失敗した真島と菜々子。
警備兵たちの構える銃の銃口を向けられる状況の中、真島はキングと対峙しました。
その威圧感に、真島は気圧されます。
一歩近づいてきただけで、十歩距離を詰められたかのように感じるその迫力に思わず後ずさりしてしまうのです。
が、後ろに下がれば待っているのは無数の銃口。
……とはいえ、真島に逃げるつもりはありません。
キングと戦うという行為は、真島の失われた記憶をたどるための最大のカギとなるはず。
場所やシチュエーションはともかく、この大戦は望むところなのですが……
キングは、体の反応は言葉で語るより正直だと私は思うが?と、真島が実際は怖気づいているのだろうとでも言いたげな言葉を投げかけてきました。
その言葉に食ってかかろうとする真島ですが、キングは決して真島を歯牙にもかけていない、というわけではありません。
合図をして、警備兵たちに銃を下ろさせ、強い言葉でウィッチにも捕えていた菜々子を離すように命令します。
不満はありありながらも、ウィッチは平手打ちとともに菜々子を解放。
キングは、王。
この「国」では、「王」の命令は絶対なのです。

銃口は下ろされ、人質も解放された……
もはや真島を縛るものはなくなりました。
キングは、気にするものがなくなった自由な真島と一対一の戦いを望んでいるのです!!
かかってきたまえ、と首を鳴らすキング。
いかにもといった尊大な態度に多少の苛立ちを感じながらも、真島は構えました。
山勢巌の構え。
攻防一体の、陣内流柔術の構えの一つ……
それを見て、キングはつぶやきました。
このヴリルランドでその構えを見せたのは、あの格闘家しかいない。
偉大なる、ドブリー・モチヅキ!
予想外のところから出てきた師の名前。
真島は、居場所を知っているのか!?と問いかけながらも攻撃を仕掛けました!!
山勢巌から、対をなす天地陰陽の構えにスイッチしてのその攻撃を難なくかわすキング。
真島は間髪入れずに鋭く速い左の鉄菱を数発放ちますが、それもあっさりとかわされてしまいました。
読まれているのか、と感じながらも今度は右のハイキックを放つ真島ですが、やはりそれも簡単にスウェーで避けられてしまうのです。
城之内将士が昇華させた蹴り技はその程度か?
キングは陣内流柔術の技術体系や歴史を深く知っている……?
そうとしか思えない言葉とともに、キングは真島の軸足を払います。
バランスを崩した真島はすぐに体勢を立てなおし、そのまま低い体勢で相手に突進する「大脇差(タックル)」を敢行するのですが、それもいともたやすく避けられてしまいました。
タックルも読まれた!?とうろたえる真島ですが、キングは悠々と真島の背後をとり、言うのです。
違うな、その不安定な体勢からできる次の手はせいぜい、その程度だからだ。
その言葉とともに、跳ね上げられるかのような勢いで持ち上げられる真島!!
そのまま真島は、
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背中から地面に叩き落とされてしまうのでした!!

買いかぶりすぎたか、とダウンした真島を一瞥して立ち去ろうとするキング。
ですが、真島はフラフラと立ち上がります。
今の投げ、普通に頭から落とされたら間違いなく脳か首の骨をやっていただろう、とうめく真島。
叩き落とされる直前に、真島の腕が壁に突っ張ったようにあたり、クッションになっていたのです。
ですがそれも真島が狙ったものと言うより、キングの加えた手心のようで……
要するに、真島も認めざるを得ないほどの完敗だったわけです。
ですが、真島は完敗を喫してなお闘志を曇らせません!
あんたなら知ってるよな。
陣内流柔術ってのはよ、
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本当にとどめを刺されるまで退かない。あきらめの悪い流派なんだよ!!

右の鉄菱で突進する真島。
しかしそれは誘いの一打にすぎず、この後に流れるように放つバックブロー、「巻鎖」が本命です!!
それもすべて見切っているキングは難なくガードし、そんな技ではドブローの域には到底達さないと辛辣な言葉を投げかけるのでした……が!
真島は開いている右手でキングの左足を掬い、左足でキングの右足を引っかけ……そのまま体を預けるようにしてかわず掛けのような体勢の投げを放ったのです!!
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まさかの、キングがあおむけに引き倒される事態に、驚愕するウィッチ達!!
真島はそのまま体を反転させ、あのキングからマウントポジションをとったのです!!
一度の敗北を経て、ようやく初めて攻勢に出ることができた真島!!
ここで一矢報い、記憶の鍵を手中にすることはできるのでしょうか!?
それとも……!!


というわけで、キングが本格的に物語に参加する今巻。
真島はこのキングとの戦いを経て、何かを売ることができるのでしょうか?
あの記憶の失われた期間に撮影されたと思しき、キングVS真島の戦闘映像。
おそらく真島の記憶の最大のカギになるあの戦いは、この流れで繰り広げられるのでしょうか!?
この後も物語はどんどんと加速していきます。
このヴリルランドで行われる「カーニバル」とは。
そしてそのカーニバルのキーワードとなる「イースター」……それはあの惨たらしい亡骸、イースターエッグと何か関係があるのか……
気になる物語がどんどんと進み、再び舞台は現代へ!!
現代で真島は新たな強豪と戦うこととなるのですが、その相手は実力派であるのはもちろん、あるちょっとした因縁めいたものがある相手で……!!
クライマックスも近づいてきた本作、これからも目が離せなそうです!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!