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今回紹介いたしますのはこちら。

「あの娘はヤリマン」第1巻 北内乙三先生 

集英社さんのジャンプコミックスより刊行です。

北内先生は、集英社さんの新人発掘サイト、少年ジャンプルーキーで発表した同名作品が好評を博し、15年より連載を開始した新人の漫画家さんです。
デビュー当時は「がちょん次郎」というペンネームでしたが、大相撲刑事的な問題があったのか現在のペンネーム……と同じ字を書く「北内乙三(きたないおっさん」)」に改名……したのですが、本作では「北内乙三(きたうちおつぞう)」と明記されておりまして……この辺で落ち着いたみたいです!!

さて、本作はラブコメ要素のあるギャグ漫画となっています。
と言っても、そのタイトルからわかるように本作は大変癖のある作品。
ウェブ連載とはいえ、ジャンプの名を関する雑誌でこのタイトル……!!
その内容は、もう……こんな感じです!!


端本は、友人からこんなうわさを聞かされました。
うちのクラスの林冲美、とんでもねえヤリマンらしいぜ!
その噂を聞いた瞬間、橋本は血相を変えて友人に食ってかかりました!
なんだよそのデマ、すぐに取り消して!
端本は林さんのことが大好きなようでして、本人は画しているつもりですが周りにはバレバレ。
こうして血相変えて食って掛かることからもわかるのですが……そんな気持ちをあざ笑うかのように、確固たる根拠があるというではありませんか。
何でも彼女、町はずれの神社で夜な夜な、男をとっかえひっかえしている、という姿を何人もが目撃した、とか……
あの林さんがそんなことをしてるなんて、嘘に決まってる。
顔を青ざめさせる端本ですが、友人はそんな彼にこういうのです。
自分の目で確かめればいいじゃねえか。
もしかしたら、美味しい目に会えるかもしれねえぞ!

夜になりました。
端本は、なんだかんだ言いながら件の神社に来ておりました。
もちろんそれは、林さんのうわさの真相を探るため。
やましい気持ちで来たわけじゃない!
もしうわさが事実なら、林さんを止めないと!
僕はそのためにここに来たんだ!!
と自分に言い聞かせるように絶叫する端本!!
ですがその時、彼の背後に現れてしまったのです。
あの噂が根も葉もないものなどではなく、真実そのものだということを現すように……
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「槍マン」参上!と名乗りを上げながら、槍を携えた林さんが!!
……そう、彼女は一点の曇りもないヤリ……槍マンだったのです!!

最初はわからなかったようですが、彼女も同じクラスの端本に見覚えがある様子。
ですが彼女、相手が端本だとわかってなお、まさか同級生と戦うことになろうとは、と槍を構えるではありませんか!
端本からすればわけがわかりません。
相手が本当に槍マンの意味が分からないとわかると、力強く説明してくれました。
槍マンとは、槍一本で点かニナを知らしめることを目標とするものなり!
……この時代に天下……と言うツッコミはさておき、そのために子供のころから槍の技を磨いてきたのだそうで。
とりあえず端本は、林さんは女の子なんだからマンは変じゃないか?と当然のツッコミをするのですが、彼女は彼女なりにその名前に愛着(?)がある様で。
だったら女の子らしく、槍マンの後に「子」をつけることにしよう!と名案が浮かんだとばかりに満面の笑顔で叫ぶのでした!!
それだけはだめだ、と再び突っ込む端本。
しかし何がダメなのか説明してくれ、と迫られてしまいしどろもどろになっていますと、そこにさらにもう一人の人物が現れます。
槍マン参上!!
そう言って現れたのは、槍を手に持った屈強な大男……!?
どうやら林さんの待ち人はこの第二の槍マンだったようです。
夜な夜な男をとっかえひっかえというのは、こういう槍マン的な男と次々に待ち合わせをし……そして、決闘していたということだったのでした!!
怪我したらどうするんだ、という端本に、林さんは笑います。
安心しろ、怪我ですむことなどない。
そして第二槍マンも、その通り、我らの決着はただ一つ、と雄たけびを上げながら……二人は激突!!
紙一重で第二槍マンの槍を交わし、林さんは……第二槍マンの心臓を貫いたのです!!
まさかの殺人!!
端本は涙を流しながら、なんてことをするんだと林さんに迫ります。
が、林さんは当然だという反応。
我々槍マンは、いつでも死を覚悟し戦っている。
戦いの末に死ねたのだからやつも悔いはあるまい。
……彼女は毎日死を賭して戦っていた……!?
尾の事実だけでもおかしくなってしまいそうな端本ですが、その直後、背後の茂みが音を立てました。
林さんが人を殺すところを見られた!?
林が後ろを振り向くと、現れたのは剣マンと名乗る剣を持った大男……!?
もう度重なる謎のイベントに、端本の思考回路はショート寸前!!
剣マンは戦いを挑みに来たわけではなく、林さんにあることを教えに来てくれたようです。
今から一か月後、富士の樹海で
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様々なマンが集い、最強を決める戦いが行われ、その勝者には伝説のマンと戦う権利が与えられる、と!!
祖の伝説のマンとは、一切の武器の使用を拒否し、素手で闘う……「手マン」!!!
あの手マンとやれる!!そう言って興奮する林さん、笑いながら去っていこうとする剣マンを……
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背後から一突き!!
敵に背を向け油断するとは未熟、ライバルが一人減った、とほくそ笑むのでした……!

ちなみにマン同士の戦いでお亡くなりになられた方は、処理マンという戦闘後の処理を専門にしている謎のマンによって処理され、表ざたになることはないとか。
なんだか……いろんな意味であれですが……林さんはそのマン大戦にむけ、やる気マンマンのようです。
端本の子気味いいつっこみも気に言ったようで、もしおぬしさえよければ、これから向かうライバルを減らすための旅に同行しないか?と誘ってきてくれました!!
当然端本は……足手まといになるだけだから、とやんわり断るのですが!!!


というわけで、2016年最初の出オチ漫画である本作。
とは言いましても、本作はこので落ちだけで終わるような漫画ではありません!!
この後も様々なマンが登場し、そのいろいろな意味でのアレさに度肝を抜かれること間違いなし!
さらに、仲間となるマンも登場し、マン同士の戦いはさらに熾烈に(?)なっていくのです!
そんなマンたちの織りなす、あまりにもシュールで下ネタふんだんなギャグの連発に度肝を抜かれることでしょう!!
そしてこの紹介した第1話では、タイトルの割にはほとんどなかったお色気要素も盛り込まれていきます!
林さんのみならず、他の女性キャラ、そして男性キャラに至るまで、惜しみなくサービスしてくれますぜ!!

本作のもう一つの魅力は、混ぜ込まれた豊富な小ネタ。
第二槍マンに代表されるように、某グラップラー漫画ネタがたっぷりと描かれています。
それ以外にもそこかしこにしのばされた小ネタの数々ににやりとするのもよろしいのではないでしょうか!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!