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今回紹介いたしますのはこちら。

「よつばと!」第13巻 あずまきよひこ先生 

KADOKAWAさんの電撃コミックスより刊行です。

さて、いつも元気なよつばと、とーちゃんやお隣の三姉妹といった個性豊かな面々の楽しい毎日を描いていく本作。
ちょこちょこととーちゃんのお友達や、三姉妹関係の知人など、様々なキャラクターたちが登場してきました。
今回もまた新たなキャラクターが登場するのですが……?


よつばと恵那が、机を前にして何かを作っています。
折り紙を細長く切って、わっかを作り、そしてそれを鎖状につなげていく……
小学校や幼稚園なんかで良く作る、あの飾りです。
それを作った後、部屋の入口に取り付けようとするのですが……よつばと恵那の身長では少し届かない様子。
大のようなものも見当たりませんし……よつばは二階で仕事をしているとーちゃんを呼びつけたのです!
とーちゃんはそろそろ出かけるのに何の用だと言いながらやってきました。
これつけて、と例の飾りを差し出すよつば。
綺麗な出来栄えに感心するとーちゃん、すごいなと素直な感想を漏らしていますと、二人は口々に飾りの付け方を指示。
そこのうえにこう、2つアーチになるように、と恵那が言えば、えなのいうとおりにつけて、とーちゃんの考えでつけないで!と無礼な物言いをしてきやがります。
そんな指示にちゃんと従い、飾りつけを終えたとーちゃん。
よろしい、とうなずいたよつば、すごいきれい!きたないへやがこんなにも!!と謎の感動をするのでした。

恵那とお別れをして、とーちゃんとよつばはお出かけ。
これからこの飾りつけをしてお出迎えする、ばーちゃんを迎えに行くのです。
ばーちゃんが来るということで、よつばはたいそう上機嫌。
鼻歌を歌っていたかと思えば、折り紙をしてもらうとか、あやとりを教えてもらうだとか、うたをうたってあげるだとか様々なプランを持ち上げております。
やがて、よつばはあることに思い当りました。
お土産持ってきてくれるかな?と。
どうかな、ないんじゃないかな?と期待値を上げないような言葉で返すとーちゃんですが、よつばは依然ノリノリ。
絶対に素敵なものを持ってくる、と豪語するのですが、それにはそれなりにわけがあるようです。
いい子にしていたらお土産を持ってきてあげると言われたようで、よつばは昨日もシイタケ食べたし、いい子にしてたからもらえるに違いないと踏んでいるのでした!
ですがいくらなんでも出会うなりお土産お土産言うのはどうでしょう。
とーちゃんがあんまり言うとズーズーしいぞ、と諭しますと、よつばはいい子だから言わない、と約束してくれたのでした。

駅につきました。
ちょうど電車がやってきたようで、改札からは次々と人が出てきます。
よつばは一生懸命目を光らせますが、そのなかにばーちゃんを発見することはできませんでした。
そのうちくる、というとーちゃんですが、よつばは心配なようで妙なことまで口走ります。
でんしゃがだっせんしてがけからおちたのかもしれない。
……とりあえずその線は、他の乗客たちが降りてきているからにはないと考えていいでしょう。
その後、よつばは見知らぬ人にどのジュースを買えばいいかを進めてあげたり、次々と出てくる乗客たちを行って行ってと捌いてみたり、香と思えば鞄についているアクセサリーを褒めてあげたりといつも通り落ち着かない様子。
とーちゃんのもとに駆け寄ってきて、なにやら報告しようとしたところで、とーちゃんが何かを指さしました。
よつばがそっちを見ると……いました。
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たくさんの荷物を持って、仁王立ちしている……ばーちゃんが!!
それに気が付いたよつばは目を真ん丸にして動きを止めた後……猛烈な勢いでばーちゃんに向けて奪取していきました!!
ばーちゃん!という叫びとともに、ばーちゃんに向けてスーパー頭突きを敢行するよつば!!
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ですがばーちゃんはそれを完全に読みきっており、右手でしっかりとガードしたのです!
よつばは、ばーちゃんのガードによって完全に攻撃が殺されてしまっているにもかかわらず、ばーちゃんばーちゃんと手をバタバタさせて動きを止めません。
ばーちゃんが手を離すとともに、額をぺしっと叩いてようやくその動きは止まったのです。
今頭突きで攻撃しようとしたやろ、痛いからやめなさいというばーちゃんの質問に、悪びれもせずうん!と元気よく返事するよつば。
そしてようやく、ばーちゃんいらっしゃいませ!と歓迎の言葉をかけるのでした!!

ばーちゃんはなかなかただものではないようです。
四つ葉が靴を適当に脱ぎ捨てて家に入れば靴をちゃんとしろと怒り、よつばはそうだった!と慌ててそれを直す……
礼儀なんかに結構厳しそうな感じですが、四つ葉が作ったあのアーチをみると、よつばがつくったのか、やさしいなと頭を撫でてくれるなど、飴と鞭を心得ていらっしゃる!
よつばはすぐにお土産のことを聞きたい気持ちをぐっとおっさえ、ばーちゃんの歓迎を続けます。

とりあえず腰を落ち着け、荷物を広げ始めるばーちゃん。
まず取り出したのは……キウィ。
貰いものだそうですが、どうもまだ追熟が甘かったようで……イマイチおいしくありません。
……腰を落ち着けても出てこないお土産。
コーヒーを入れに行ったとーちゃんのところに行って、お土産はあれだけかなと思わず聞いてしまうのですが……とーちゃんはどうだろうなとはぐらかすばかり……
ばーちゃんにコーヒーを持っていったよつば、しびれを切らしてばーちゃんに「いい子にしていたか」と聞いてくれ、と言い出しました。
何それと言いながらも、いい子にしていたか、と聞いてくれたばーちゃん。
よつばは待ってましたとばかりに、超いい笑顔で「してた!!」と答えたのですが……お望みのあれは出てこないのです。
さすがの(?)四つ葉ももう我慢できません。
とうとう直によつばにお土産ないの?と多勢寝たのですが、ばーちゃんから帰ってきたのは……
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ごめん、ないね、という言葉で……!!


というわけで、ばーちゃんが登場する今巻。
2年半ぶりの新刊となった今巻ですが、その半分ほどがばーちゃん編とでもいうべき内容となっております!
わりと自堕落な感じのとーちゃんからはあまり想像できなかった、しっかり者のばーちゃん。
良くも悪くもあまり厳しくないとーちゃんのもとで、やりたい放題……よく言えばのびのびと暮らしているよつばと交わった時、どんな変化が起きるのでしょう。
とーちゃんも今までのようにだらだらとはできない、かも……?
果たしてどんな事件を巻き起こるのか、何も事件らしい事件は起きないのか?
どちらにしても、よつばととーちゃんの生活に大きな変化をもたらしてくれることだけは間違いなさそうです!!

そんなばーちゃんの登場もあり、今回は出番の少ないお隣さんの三姉妹。
ですがあさぎと風香メインの話もあるのでご安心ください!
よつばのおもりしてみたり、一緒のレベルになって遊んでみたりと、二人の魅力もばっちりなエピソードになっていますよ!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!