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今回紹介いたしますのはこちら。

「進撃の巨人」第17巻 諌山創先生 

講談社さんのマガジンKCより刊行です。

さて、様々な事実が明らかになった前巻。
一度はすべてに絶望し。ヒストリアにその身をささげようとも考えたエレンですが、そこでエレンを助けたのは反旗を翻したヒストリアでした。
裏切られた形になったロッドは、はいずりながら巨人化薬を舐めすすり……超大型巨人をはるかに超える巨大な巨人になったのでした!!

呼びかける声が聞こえ、目を覚ますエレン。
すると周りには、良く見知った顔が並んでいました。
ミカサ、ジャン、サシャ……ですが何よりもエレンの目を引いたのは、
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自分が巨人化したそれのような……動かない巨人です。
その正体は、リヴァイが解説してくれました。
硬質化、ってやつだろ。
お前を巨人から切り離しても、この巨人は消えてねぇ、けっこうなことじゃねえか。
そこでエレンは思い出しました。
ロッドが巨人化薬を舐めて巨人と化し、洞窟が崩落し……「ヨロイ」の瓶を飲み込んだ……
その瓶のおかげなのは間違いないでしょう。
あれだけエレンがなろうなろうとしても、一向になることができなかった鎧の巨人化……硬質化をなすことができたのは。
ということは、あの薬があれば更なる別の能力を手に入れることもできる、ことでしょう。
残念ながら、あの巨人化の騒動で他の薬は消失してしまったようですが……
なんにせよ、エレンたちが求めてやまなかった壁の穴をふさぐ方法、硬質化は手に入れることができました。
壁の穴をふさぎ、ウォール・マリアを奪還できれば……エレンの家の、地下室を調べることができます。
ですが、もうその地下室の秘密を知っていたはずの父親は……
その時、上空の穴の出口から早く来てくれと言う声が聞こえてきます。
どうやら外で何かが起きている様子。
リヴァイは、まずはここを出てからだ、と一同を外へ出るよう促すのでした。

外に出たエレンは、再び目を疑うようなものを見ることとなります。
地面にぽっかりと口を開けた、大きな大きな崩落跡……
アルミンによれば、突然地面が割れて陥没したかと思ったら、「あれ」が這い出てきた、と言います。
その「あれ」は、すぐにエレンの視界に飛び込んできます。
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まるで小山のように大きな、大きな……そして、その巨大な体躯に似合わないか細く頼りない手足、異様に小さな頭。
その手足のせいなのか、立ち上がることもせずに地面にうつぶせになったまま……一直線に、這って進んでいるのです。
さらにアルミンによると、相当な高温を有していて、あれが近づいた木々は発火しているのだとか。
そして、周りに人がいても一切興味を示さないのだそうです。
謎の多いロッドの巨人……今はあの巨人を追ったほうがよさそうです。

ロッドを追う馬車の上で、一同は情報の整理をしていました。
エレンの中にある巨人の力を「始祖の巨人」の力として、その力はレイス家の血を引くものが持たないと真価を発揮できない。
しかし、レイス家の人間が始祖の巨人の力を得ても、初代王の思想に支配されてしまい、人類は巨人から解放されない。
もはや人類を巨人から解放するすべはないかとも思われたその時、エレンが声を上げます。
俺があの巨人に食われれば、ロッドは人間に、完全な始祖の巨人に戻ることができる、と。
そしてロッドを拘束し、初代王の洗脳を解くことができれば、まだ人類が助かる道はある、その犠牲になる覚悟はすでにエレンにはできているのです。
もちろんそんなことをミカサが受け入れるはずもありません。
そんなこと……と声を上げようとしたその時、ヒストリアが話し始めました。
選択肢はもう一つある、と。

ヒストリアはまず不安要素を上げ始めました。
洗脳を解く、と言ってもそれはレイス家が何十年もかけて試みて、失敗してきた難しいことである。
そして、ロッドを拘束したとしても、「記憶の改竄」をされてはどうにもならない。
他にもこちらがまだ知らない不測の要素があると考えたほうがいい……
むしろ、あのロッドから始祖の巨人の力をとり上げている今の状態こそがチャンスだと考えるべきだ、とヒストリアは本題に入ります。
エレンの父親は、初代王から人類を救おうとした。
ヒストリアの姉を殺して始祖の巨人の力を奪ったのも、それだけの選択を課せられたからだ、と。
おそらくエレンの父親は、始祖の巨人の力を掌握する方法、あるいはその手掛かりをつかんでいたのでしょう。
レイス家の血の力がなくても、きっと人類は救うことができる!
そのために、エレンに地下室の鍵を託したんだ……!
……こうなればいよいよ地下室を探ってみるほかありません。
ですが、その前にしなければならないことがあるのです。
始祖の巨人の力を返す必要がないのなら……あの巨大な巨人を放っておくことはできない。
ヒストリアの父親を、殺さなければいけない……!!
ヒストリアは、そんな現実に直面し……ポツリポツリと言葉を紡ぎ始めました。
エレン、ごめんなさい。
私あの時、巨人になってあなたを殺そうと本気で思ってた。
それも人類のためなんて理由じゃない、お父さんが間違ってないって、信じたかった。
……お父さんに嫌われたくなかった。
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でも、もう……お別れしないと。


というわけで、エレンやヒストリアが覚悟を決めた今巻。
この後物語は、ロッドの巨人との戦いを経て、新展開へと突入することとなります。
不完全な巨人となったロッドを殺すのは、普通の動き回る巨人を殺すことよりも簡単だとも思われました。
ですが実際は、その身に宿す超高温で近づくことが難しい上に、弱点である「うなじ」のポイントの大きさが変わらない、という困難なミッションであることがわかります。
さらにロッドは、このまま放っておけば甚大な被害を出しかねない行動をとっていることもわかり……
エレンたちはロッドを倒し、被害を抑えることができるのでしょうか!?

そして物語は新展開へ。
今まで巨人に対して防戦一方だった人類が、いよいよ反撃に出ることになる……
そして、様々な人物の思惑が絡み合う戦いに!!
これで壁内のいざこざがとりあえずの決着を見たと言っていい本作。
ここからあとは、対巨人、ぞして壁の外の世界との物語となっていくはず!!
おそらくこれからもどんどんとやってくるであろうどんでん返しに、今から期待が抑えられませんね!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!