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今回紹介いたしますのはこちら。

「DEAD Tube~デッドチューブ~」第1巻 原作・山口ミコト先生 作画・北河トウタ先生 
秋田書店さんのチャンピオンREDコミックスより刊行です。

北河先生は90年代後半ごろから活躍されている漫画家さんです。
その後03年ごろから一般向けの漫画も発表し始め、二刀流で活躍され続けています!

さて、そんな北河先生がショッキングなストーリーを次々生み出す山口先生と組んで作り出されている本作、やはりその両先生の特性を生かした、エロスとバイオレンス溢れる作品になっています!
そのタイトルからも連想されるように、本作でカギを握るのは「動画」。
果たしてその内容は……?


業得学園映画研究部に籍を置く二年生、町谷。
カメラマンを担当する彼が、突然呼び出しを受けました。
呼び出した人物は、同じ学年の水泳部に所属する、学園位置の美貌を持つと噂される美女、真城舞。
そんな彼女は、突然町谷にこんなことを言い出したのです。
えっとね、ビデオカメラで……私のこと撮ってもらいたいの。

真城のことを、二日間ずっと撮影し続ける。
それが彼女の依頼でした。
まずお試しに泳ぐ姿を撮影してもらい、それをハンディカメラで再生紙、背後から密着して覗き込む真城。
それを見てこれなら大丈夫、お願いねと撮影を依頼してきた彼女なのですが、奇妙な条件が二つつけられていました。
それがまず先ほどの撮影し続けること。
そしてもう一つが……何が起きても撮影をやめないこと、でした。
最初は何の問題もありません。
撮影をしている姿を真城の友達に見られ、何をしていると怒られはしましたが、自分がお願いしているからと真城にフォローしてもらうことで回避。
授業中は、真城の席が町谷の真後ろだったため、バッグの隙間からカメラのレンズを出すことで無事撮影をつづけられました。
ですがそこからはなかなか刺激的な姿を撮影することとなるのです!
部活は休みだけど、せっかく学校に来たんだから泳ぎたい。
そう言って真城は更衣室で服を脱ぎ始めました!!
……が、すでに水着は装着済みでした……
問題はそのあとです。
もう我慢できない、ろ真城は町谷の手を引いて駆けだしました。
駆けこんだ先は、トイレ!
その最中も、撮影は続けなければなりません、
全部脱いでする子もいるけど、競泳水着は体にすごく密着するから、脱ぐのに時間がかかるの。
だから私は、「ずらして」する。
顔を赤らめながら、「する」真城……
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その様子も余すことなく、町谷は撮影をつづけるのです。

真城の家につくと、なんと彼女はこのままうちに泊まって撮影を続けてくれと言い出すではありませんか。
一人暮らしだから安心してくれとは言いますが……
水泳やってる人って、全部剃っちゃうこと多いんだよ、と明かしてくれた入浴。
そのまま裸にエプロンをしてふるまってくれた夕食。
そして……無防備な姿をさらす就寝……
度重なる寝返りで、美しく豊かな双房がはみ出そうになる真城。
その魅惑的な姿をまじかで見た町谷は……ナニモせず、眠りすらせず、その姿を撮影し続けるのです。

撮影の本当の目的がわかるのは、二日目でした。
真城は、自分のデートの姿を撮影してくれ、と、ガラの悪そうな男と仲睦まじい姿を見せつけはじめたのです。
しかもその男……一年生の時町谷と同じクラスで、彼をいじめ続けた男だったのです!!
町谷の撮影を見て、さすがだとほめてくれた真城。
自分に手を出さず、撮影し続けてくれた町谷に、私は約束を守る人は好きだよ、とほほ笑みかけてくれた真城。
そんな彼女が、自分の目の前でにくい相手と口づけをし……しかも、そのあと人気のないハイ向上に侵入し、「しよう」とする……!!
そんな耐えがたい行為をしているにもかかわらず、町谷の表情は一切感情の色を出しません。
お互い服を脱ぎ捨て、いよいよ……というところで、町谷はこんなことを想っていたのです。
なんだこれは。
下等生物とクソ女の性欲の発散。
なんてつまらない映像を僕は撮ってるんだ、と。
ですがその直後のことです。
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町谷の顔に、血しぶきがかかったではありませんか。
その血の出どころは、山本の頭。
そしてその原因は……真城の右手に握られていた鉄パイプだったのです!!
何すんだこのアマ!!と叫んだ山本を、さらに容赦なく殴りつける真城。
2度、3度、4度……無慈悲に続けられる攻撃を前に、もはや山本は悲鳴を上げながら助けをこうしかできません。
四つん這いではいずり、町谷に手を伸ばし、うめく山本。
だずげて、ぐ……れ……
それが彼の最後の言葉でした。
振り下ろされた一撃で、山本は、もう二度と動くことはなくなったのです。
カメラのファインダーに入って来たのは、全身が血まみれになった真城の裸体。
そんな彼女は、笑顔でこういうのです。
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ねぇ、綺麗に撮れた?
そして町谷は、答えるのです。
うん、すごく綺麗だった、と!!
やった、それなら次も町谷君に頼めるね!
そう言って喜びはしゃぐ真城……
町谷はその時、何故か……今まで感じたことがなかったほどの、興奮を感じていたのです……!!


というわけで、とんでもない状況から始まる本作。
奇妙な日常の撮影から、みだらな姿を撮影させられることになった。
加に思ったその直後に巻き起こった惨劇!
普通に考えれば、ただ事ではなく、すぐにでも警察に通報しなければならないところでしょう。
ですが町谷にはそんな考えなどみじんも浮かびはせず……
そもそも彼女はなぜあんな凶行に走ったのでしょうか。
この後、彼女はさらなる驚きの行動を見せ、町谷はそれに巻き込まれていくことになります。
次々に起こる信じられない出来事、そのすべては真城の言う「ゲーム」に理由がある様なのですが!?

そして物語は早くも次の「撮影」に入ります。
今度も撮影し続けてくれと言う内容なのですが……今回の撮影対象は真城ではありませんでした。
その対象は町谷の良く知る人物で、真城はその人物が5日後に自殺する、と言い出して!?
果たしてその予言めいた言葉は本当なのでしょうか。
そして、あまりに謎が多すぎるこの惨劇に隠された謎とは?
物語は謎を深めつつ……衝撃の惨劇を生み出し続けるのです!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!